ピーナッツ
1950年からアメリカの漫画家チャールズ・モンロー・シュルツが書き始めた「ピーナッツ」。
主人公のチャーリー・ブラウンをはじめ、登場人物が皆活き活きとしており今なお世界中で大人気です。
チャールズ・M・シュルツ
この漫画に登場するビーグル犬がご存知スヌーピーですね。
日本では1967年に谷川俊太郎の翻訳で鶴書房から刊行された単行本が最初です。
ピーナッツ
表紙もオシャレ。いかにもアメリカンと言う感じで味がありますね。
ピーナッツブックス
谷川俊太郎の翻訳も素晴らしいのですが、原文が載っているところがアイデアです。
ただ、鶴書房は1979年に倒産してしまったこともあり、ピーナッツ・コミックをコンプリートするのはなかなか容易ではありません。
鶴書房からは1~60巻まで刊行され、61~86巻までは角川書店から出ています。、
その後はア ピーナッツブックス(1~26巻)やスヌーピー全集、新聞掲載時のものをまとめた物など様々な形で出ています。
そもそも鶴書房からのものは掲載年代がバラバラに収録されていますので、現在のところ年代順に全てのピーナッツを日本語で読むことは不可能かと思われます。
ピーナッツブックス PEANUTS BOOKS
世界中で愛され続けているピーナッツはアニメーションも多数制作されているのですが、劇場用の映画としては5本公開されています。
どれも楽しいものです。順にご紹介しますね!
A Boy named Charlie Brown
最初に制作されたのは1969年公開の「A Boy named Charlie Brown」。邦題は「スヌーピーとチャーリー」です。
スヌーピーとチャーリー
失敗ばかりの心優しきチャーリー・ブラウン。そんなチャーリー・ブラウンが、校内の「スペリング大会」で優勝し全国大会に出場することになるというお話です。
お馴染みの仲間たちが大活躍。これはもう無条件に楽しめます。今となってはこのノスタルジックなタッチがいい感じです。古いと言うよりもオシャレ。英語が分からなくても画面に流れているだけで雰囲気がでますよ。
Snoopy, Come Home
2本目は1972年に公開された「Snoopy, Come Home」、「スヌーピーの大冒険」です。邦題はその後。「スヌーピー・アドベンチャー」、「帰っておいで、スヌーピー」と変わっています。
スヌーピーの大冒険
ある日、スヌーピーのかつての飼い主だったライラが病気にかかっているという知らせが届きます。ウッドストックを伴ってスヌーピーはライラの元に向かうというお話です。
ウッドストックと共にテクテク歩くスヌーピーがいい感じです。
映画の中で「ライラのテーマ」を歌ってるのは「天使の歌声」の持ち主と言われたシェルビー・フリントです。今となってはこれは貴重ですよ。
スヌーピーの大冒険
それでは「ライラのテーマ」を聴いてみましょう。
当時シェルビー・フリントは25歳だったそうです。なるほど確かに天使を感じさせる清らかな歌声ですね。この映画を見て彼女の声に魅了された方は多かったのではないでしょうか。
それでは一挙に本編(日本語字幕版)をお楽しみください。
チャーリー・ブラウンの声は、劇場版では野沢雅子、ソフトでは古田信幸、テレビ放送時には坂本千夏が担当しています、それぞれに素晴らしいのですがオリジナルがやっぱり良いですね。ということで日本語字幕版がお勧めです。
Race for Your Life, Charlie Brown
1977年に公開された3作目「Race for Your Life, Charlie Brown」。やはり日本ではチャーリー・ブラウンよりもスヌーピーの方が人気が高いからでしょうか「がんばれ!スヌーピー」という邦題が付けられました。
前二作は漫画が原作となっていたのですが、「がんばれ!スヌーピー」は完全オリジナルとなっています。
夏休みにサマー・キャンプへと出掛けたチャーリー・ブラウンたちでしたが、キャンプ場にはイジワルな3人組があらわれて。。。 といったいつもの楽しい仲間たちが繰り広げるひと夏の物語です。
Bon Voyage, Charlie Brown (and Don't Come Back!!)
1980年の「スヌーピーとチャーリー ヨーロッパの旅」が4作目ですが、残念ながら日本では劇場公開はされませんでした。
今やなかなか観ることが出来ない作品です。
チャーリー・ブラウンが交換留学生としてスヌーピーも一緒にフランスに行くというお話です。行く先々でトラブルが続出。スヌーピーの活躍が見どころですよ。
そして、5本目の作品が「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」です。
I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE
現在のところ ピーナッツの映画として最新作となります。
2015年11月の公開でしたからまだ記憶に新しいですね。この映画は時代を反映してか ピーナッツ映画としては初めて3DCGで制作されています。
違和感を感じないでもありませんが、3DCGで出来ていても、変わらない面白さが確かにあります。
これからも最新の技術を使った新作が作られていくのでしょうね。