稀代のコピーライターの存在も大きい。
糸井重里「おいしい生活」☆1980年代、西武池袋本店 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「物の消費」から、「サービスの消費」への時代の変化。
1990年代前半までイケイケドンドン状態のパルコでしたが、バブル経済崩壊による消費の低迷により、時代の波に乗った拡大が一段落します。
パルコは比較的影響は少なく、現在までそのステータス自体は崩れてはいませんが、それまで蓄積したパルコの利益は、セゾングループの一員として、他のセゾングループの支援に資金が回され、パルコは縮小に向かいます。
セゾングループからの脱却。
他のセゾングループの支援が一段落してスリムになったパルコは、新たに「森トラスト」を大株主に迎え、新しいスタートを切ります。
これからも続いてほしい「パルコ文化」。
パルコは、これまでにない「オシャレ」という新しい文化を作り上げた功労者と言えるでしょう。
モノに依存しすぎたセゾングループの企業は、一部を除いて清算されてしまいましたが、パルコはその中では、きちんと独自の文化を作り上げたことで、新たな支援者を得て、今もファッションの先端を作り上げています。
この「安ければいい」という世の中の風潮の中で、せめてパルコは、「消費上等。オシャレに投資し、カッコイイ人間になろう!」という欲求を刺激し続ける存在でい続けて欲しいと思います。
