70年代~00年代まで。日本におけるハロウィンの歴史を振り返る

70年代~00年代まで。日本におけるハロウィンの歴史を振り返る

いつからか、社会現象になっているハロウィン。11月1日のニュースで渋谷の狂乱ぶりを報じるのは、もはや、秋の風物詩と化している感さえあります。そんなすっかり日本人にとってお馴染みのハロウィンですが、いったい、いつから日本に定着したのかご存知でしょうか?


今年も盛り上がること必至のハロウィン

今や国民的行事となっているハロウィン。ここ数年、10月31日付近になると、都会の繁華街には仮装姿の若者が群れをなし、特に東京・渋谷は半ば街全体で繰り広げられるコスプレパーティー化しているのはご存じの通りです。

日本記念日協会のデータによれば、2013年(1003億円)⇒2014年(1100億円)⇒2015年(1220億円)⇒2016年(1345億円)と、年々市場規模は拡大傾向にある模様。記念日の中では、「バレンタインデー」を抜き去り、「クリスマス」に次ぐ経済効果をもたらしているともいわれています。果たして、今年2017年は、どれほどの盛り上がりを見せるのか…注目が集まるというものです。

仮装者でにぎわう渋谷ハロウィーン 道玄坂・文化村通りは歩行者天国に - シブヤ経済新聞

1970年代に、原宿・キデイランドが発信し始めたハロウィン文化

それにしても、一体いつから、これほどのお祭り騒ぎになっていったのでしょうか?

そもそもハロウィンとは、ご存じの通り、アメリカ合衆国発祥の民間行事です。子どもたちがカボチャのおばけや魔女などに仮装して、「Trick or Treat!(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!)」と、大人からお菓子をせびる一種の風習として知られています。

日本にも当初は「子どものお祭り」として伝わってきました。その始まりは、1970年代であり、「発祥の地」は、原宿のキデイランド。1950年のオープン以来、バレンタインデーを積極的にPRするなど、外国文化の普及に熱心だった同店舗において、ハロウィン関連商品を取り扱ったのが、我が国における、“ハロウィン事始め”だったとされています。この当時は、まさか40年後に隣町の渋谷がハロウィンの聖地化するなんて、キデイランドの仕掛け人たちも思ってもみなかったことでしょう。

キデイランド 原宿店

SP原宿店イベント情報 |

キデイランドの「布教活動」は、80年代も続き、1983年には販売促進の一環として、日本初のハロウィン・パレードが開催。もちろん、当時はまだまだ一般的なイベントではなかったために、参加人数は100名程度に留まったといいます。それに参加者が“本家”に則ってやはり子供ばかりだったというのも、隔世の感を禁じ得ません。

1986年のキデイランド原宿店の様子(写真提供/キデイランド)

1997年から、カワサキ・ハロウィン・パレードとディズニー・ハロウィーンが開催されるようになる

このように、長らくキデイランドが孤軍奮闘してきたものの、バレンタインやクリスマスのような国を挙げてのお祭りムードを作り出すこととはほど遠く、90年代以降も、ハロウィンにとっては不遇の時が続きました。

転機となったのは、1997年。神奈川県川崎市において、「カワサキ・ハロウィン・パレード」が開催されたことが大きかったといえるでしょう。
キデイランドのパレードはどちらかといえば、販促活動としての意味合いが強いものでしたが、こちらは営利目的ではない純然たるお祭り。第1回のパレードでは300人程度しか集まらなかったものの、マスコミに取り上げられたことで徐々に注目度が上がり、2005年からは参加人数3000人の定員制を設けなければならないほど、人気を博していきました。

現在では、沿道に集まる観衆を含めると、10万人規模のイベントへと成長。渋谷がハロウィンの中心地として語られるようになった今もなお、日本においてもっとも伝統あるハロウィン・パレードの一つとしてその威厳を保っています。

今年のテーマは『LOVE&JOY』!

ラ チッタデッラ |KAWASAKI Halloween 2017 | TOPICS

もう一つ、ハロウィンを国民的行事に押し上げたイベントとして名高いのが、東京ディズニーランドのハロウィン・パレードです。こちらも、カワサキ・ハロウィン・パレード同様、1997年に第1回目が開催されました。日本随一の有名テーマパークが関連イベントを立ち上げたとあって、ハロウィンの認知度は一気に上昇。さらに、2002年からはゲストがディズニーキャラに仮装して入場できる日を設けたり、毎年趣向を凝らしたパレードを披露したりと、ハロウィンの盛り上げに一役買いました。

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カワサキ・ハロウィン・パレードやディズニー・ハロウィーンが毎年メディアで紹介されるうちに、2000年代後半頃より食品会社もこの流れに便乗して、ハロウィン関連商品を売り出すようになり、2010年頃になると、日本全体を巻き込む社会現象と化していったハロウィン。
しかしその一方で、渋谷などの繁華街では、仮装した若者による飲食物の散らかしや路上での痴漢・暴力行為が頻発し、毎年のように問題視されているのも事実です。盛り上がるのも良いですが、節度を守って楽しんでもらいたいものです。

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(こじへい)

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