「ラット・パトロール」とは??
「ラット・パトロール」とは、1966年に米国のABC放送から2シーズン放映された。日本でも同年に第1シーズンを日本テレビ系で放映、第2シーズンはテレビ朝日系で「砂漠鬼部隊」と改題されて放映されたアメリカ製の戦争アクション・ドラマである。放送時間が30分と他のドラマより短く、ドラマのテンポがスピーディーであったのも人気の一要因だった。
舞台は、第二次世界大戦下の北アフリカ戦線の砂漠地域(恐らく、サハラ砂漠)
第2次世界大戦の激戦地として有名な北アフリカの砂漠では、ロンメル将軍配下のドイツ軍の精鋭と連合軍の間で、連日死闘が繰り返されていた。歴史上では最終的にアメリカのパットン戦車軍団がドイツ軍を蹴散らしてしまったのだが、ここでは戦況は一進一退でどちらにも決定的な勝利はなく、常に戦線は流動的であった。“ラット・パトロール”とは、この砂の海で、ドイツ軍の機械化部隊を相手にまるで“ねずみ”のように神出鬼没に2台のジープで敵を攪乱し、戦車隊に奇襲をかけ、また諜報活動を行う小隊のことである。

2台の戦闘用に改造したジープ
1966 Topps Rat Patrol Non-Sport - Gallery | The Trading Card Database
このジープを4人のタフな兵士たち、トロイ軍曹、モフィット軍曹、ペティグルー二等兵、マーク・ヒッチコック二等兵が駆って、機関銃を武器に敵に満ちた砂漠を走り回り、痛快なアクションを繰り広げていく!
あと、忘れてならないのは戦う相手であるドイツ軍のディートリッヒ大尉である。大体この人と戦うことが多かったが、敵同士でありながら奇妙な友情関係もあり、時にはトロイ軍曹とディートリッヒ大尉がやむを得ず協力するエピソードも見られた。

4人の主人公
The Rat Patrol - Ratos do Deserto | Desenhos e Seriados | TV Sinopse | Parte 1
出演陣の横顔!!

クリストファー・ジョン・ジョージ
クリストファー・ジョージは不死の血液を持ったために追われる男のドラマ「不死身の男」にも主演していた記憶がある。常にオーストラリア軍のSlouchハットを着用していた。

ゲーリー・レイモンド
ゲーリー・レイモンドは『アルゴ探検隊の大冒険』で有名なイギリス人俳優で「謎の円盤UFO」、「ダンディ2・華麗な冒険」にゲスト出演している。

エリック・ブレーデン(ハンス・グデガスト)
Movie and TV Screencaps: 100 Rifles (1969) - Directed by Tom Gries
ディートリッヒ大尉役のハンス・グデガストは「スパイ大作戦」、「特攻ギャリソン・ゴリラ」、「マニックス」など多数のTVシリーズで見かけたが、エリック・ブレーデンと改名し80年代以降はソープオペラへの出演(日本では放送されず)が多いようだ。
「ラット・パトロール」の記念すべき第一回と最終回放送!!
ジープの模型作りが当時大流行!!
ところで、マウス(mouse)とラット(rat)の違いって分かります??
「ラット」と「マウス」、どちらも日本語では”ねずみ”になるが、英語では使い分けられている。
「ラット」はドブネズミやドブネズミを実験動物化したものを指す。一方、「マウス」はハツカネズミやハツカネズミを実験動物化したものを指す。
また、「ラット」は大型のネズミ、「マウス」は小型のネズミを指す傾向もある。これらのことから、「ラット」はマイナスイメージが強く、「マウス」はプラスイメージが強いというのも違いの1つだ。

かわいらしい”パンダマウス”

カピバラ
”ミッキーラット”はまさにホラーだ!!。
ミッキーマウスという言葉を聞くと、何か愛らしく可愛いイメージを浮かべる人がほとんどであろう。しかし、知り合いのアメリカ人に”ミッキーラット”って言葉を聞いたら、どんな反応を示すのか実際試したところ、言葉を聞くなり、「まさにホラーだ!!」という言葉が返ってきた!!!
このように、「ラット・パトロール」というタイトルも、ドイツ軍にとって、”ラット”が気の置けない怖い存在だったということを暗示する意味合いもあったのではなかろうか!?