昭和の男性アーティスト(邦楽)は化粧していることが多かった(何故?)。

昭和の男性アーティスト(邦楽)は化粧していることが多かった(何故?)。

沢田研二さんをはじめ、YMO、BOØWY、吉川晃司さん、安全地帯(玉置浩二さん)、忌野清志郎さん(RCサクセション)など1970年代から80年代にかけては、男性でもお化粧をしているアーティストがたくさんいました。それは何故なのかを、懐かしい音楽や画像とともに探ってみましょう。


鮮烈だったジュリー(沢田研二さん)のメイク姿

1979年の「OH!ギャル」時のジュリーです。
マレーネ・ディートリヒ風のメイクでタバコ片手に歌う姿が特徴的でした。

沢田研二「OH!ギャル」

YouTube

覚えている限り、お茶の間のテレビで男性歌手が化粧をして歌っている姿を初めて見たのは、ジュリーこと沢田研二さんだったように思います。
当時、男性が化粧をすることはかなり珍しかったので、私の家族には不評でしたが、まだ先入観もほとんどなかった幼い私には、とても綺麗で「かっこいい!」と思えたことも艶やかで鮮明な思い出として脳裏に焼き付いています。

1975年「暴行事件」と書かれたことを決起に

Wikipediaには「暴行事件」と簡単に書かれてあります。
それは、沢田研二さんの当時の奇抜なメイクに衣装が「暴行事件」だったのか‥‥調べてみました。
1975年に、ジュリーは国鉄(今のJR)職員との間でトラブルを起こしています。

沢田研二 1975/12 1976/5 新幹線暴行事件 | サワダな一日 - 楽天ブログ

画像ではわかりにくと思いますのでYouTube動画の方をぜひ見てください。
衣装もすごいですよ!
目の上にラメ入りです。

沢田研二「さよならを言う気もない」

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ジュリーにとっては、もしかしたら「暴行事件」と書かれたことへの、ささやかな抗議、反抗のような気持ちで、奇抜な衣装に化粧というスタイルを築いたのかもしれないですね!
それにしても、当時は女性だけでなく男性歌手でも「華やか」だった時代でした。

今では雑貨屋さんでも買えるカラーコンタクトですが、この頃は、この目の色にびっくりしましたね!
ジュリーは「(視界が)金色で気持ち悪いから、早く外したい」と笑いながら答えていらっしゃいました。

沢田研二「恋のバッドチューニング」

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80年代に入ると、髪の毛は短めですが、更に艶やかなメイクになったジュリーです。

沢田研二「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」

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メイクをしていた男性アーティストいろいろ

男性も華やか・艶やかだった70年代・80年代の日本の音楽界でした。
では、沢田研二さんの他にも化粧を纏って歌って(演奏して)いたアーティストたちを見ていきましょう。

YMO(イエローマジックオーケストラ)

細野晴臣(ベース・シンセサイザー・ボーカル)、高橋幸宏(ドラムス・ボーカル)、坂本龍一
(キーボード・シンセサイザー・ボーカル)がメンバーだった伝説のテクノバンド。

イエローマジックオーケストラ

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YMO史上、最も売れた『君に、胸キュン。』アイドル風のPVに驚きを隠せなかった! - Middle Edge(ミドルエッジ)

70年代終わりから80年代に、「テクノブーム」を巻き起こしたイエローマジックオーケストラ、通称YMOも、初期時代はしっかり化粧をしている姿で演奏していました。
特に坂本龍一さんは、音楽活動の他に映画では俳優としても出演されています(「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」)が、「戦場のメリークリスマス」出演時にも、メイクをされていたのが印象的でした。

YMO初期時代です。
遠くからだとわかりにくいですが、こうやってアップにすると、アイシャドウが鮮やかに‥‥!

坂本龍一(YMO)

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忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・いルージュマジック」は強烈でした!

80年代のコラボとして、強烈だったお二人です。

い・け・な・いルージュマジック

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坂本龍一さんとRCサクセションの忌野清志郎さんの「い・け・な・いルージュマジック」は忘れがたいです。
意外なお二人のコラボ、歌番組などに出演された時にバックで流れるMVも斬新、そして二人とも衣装も派手、メイクも派手!
強烈でしたね!

RCサクセション

忌野清志郎(ボーカル、ギター)
小林和生(ベース)
仲井戸麗市(ギター、ボーカル)
破廉ケンチ(ギター)
新井田耕造(ドラムス)
春日博文(ギター、ドラムス)
小川銀次(ギター)
Gee2wo(キーボード)
厚見玲衣(キーボード)

RCサクセション

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その忌野清志郎さんがボーカルのバンド、RCサクセションも化粧されていました。
清志郎さんのメイクは、その独特のメロディと歌い方と同じくくらいに、目立っておりました。

RC Succession 「君が僕を知っている」より。
80年代の清志郎さんです。

忌野清志郎(RCサクセション)

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吉川晃司

吉川晃司さんも、この時代は化粧をされていましたね!

吉川晃司「You Gotta Chance」

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吉川晃司伝説・モニカ~下町ロケットまで、ブレない男の知られざる武勇伝 - Middle Edge(ミドルエッジ)

確か「モニカ」デビュー時に、吉川さんがある歌番組で、
「沢田研二さんのような歌手になりたいです」
とおっしゃっていたのを覚えています。
水球で鍛えた肉体派のイメージもありますが、そんな一面もあったのですね!

BOØWY

氷室京介(ボーカル) 
布袋寅泰(ギター・コーラス) 
松井恒松(ベース) 
高橋まこと(ドラム)

BOØWY

UNIVERSAL JAPAN

アルバムのジャケットではメンバーの目元だけの画像もありました。
みなさん、シャドウを入れていらっしゃいます。
誰の目かわかりますか?

BOΦWY Blu-spec

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BOØWY の検索結果 - Middle Edge(ミドルエッジ)

BOØWY - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

玉置浩二(安全地帯)

玉置浩二(ボーカル・ギター・パーカッション)
矢萩渉(ギター・ベース)
武沢豊(ギター)
六土開正(ベース・ピアノ・キーボード)
田中裕二(ドラムス・パーカッション)
・旧メンバー
武沢俊也(ギター・キーボード)
玉置一芳(ドラムス)
宮下隆宏(ベース)
大平市治(ドラムス)

安全地帯

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わかりにくいですが、アイラインは入れていらっしゃいます。
もっと濃い時もありました!

玉置浩二(安全地帯)「ワインレッドの心」

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なかなか画像がみつからなかったのですが、意外なところでは、安全地帯の玉置浩二さんもデビュー当時はメイクをしていらっしゃいました。
80年代半ば頃‥‥割と男性でも化粧をすることが珍しくなくなった頃だったように思います。

安全地帯 - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

玉置浩二・安全地帯 OFFICIAL WEB

男性アーティストが化粧をするようになったのは?

まだまだたくさんメイクをしていた男性アーティスト、バンドはありましたが、一先ず、この辺で紹介は終えたいと思います。

ところで、80年代半ば頃になると、化粧をしているアーティストが男性でも「珍しい」とは思わず見ていた気がしませんか?
かなり男性のメイクが浸透していたように思います。

80年代では、世界に目を向けると、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブなどの人気バンドもメイクをしていたので、その影響もあるでしょう。
では、70年代はどうだったのでしょう?

80年代に大人気だったデュラン・デュラン 。
化粧も似合っています。

デュラン・デュラン

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グラムロック

グラムロックと言えば、デヴィッド・ボウイ!
ボウイは日本のミュージシャン多数に影響を与えたと言われています。

デヴィッド・ボウイ

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ボウイとともに「グラムロック」の顔と言えば、T.REX のマーク・ボランです。

マーク・ボラン(T.REX )

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上記のWikipediaの説明で、「SF」「宇宙趣味」と書いてありますね。個人的には、沢田研二さんの「TOKIO」を思い出しました。パラシュートを背負って歌っている姿は、どことなくSFぽくもあり、パラシュートとはいえどこか未来的でもあったように感じました。

ボウイやマーク・ボランなど、男性が化粧をして歌う姿に最初は、世界中でびっくりしたことでしょう。
しかし、それもだんだん普通のことになっていきましたね!
(日本では「ヴィジュアル系バンド」という名で今でもたくさんのバンドがメイクをしています)。
最後に、デヴィッド・ボウイが艶やかなメイク姿で歌うこの歌で終わりたいと思います。

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