鮮烈だったジュリー(沢田研二さん)のメイク姿

沢田研二「OH!ギャル」
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覚えている限り、お茶の間のテレビで男性歌手が化粧をして歌っている姿を初めて見たのは、ジュリーこと沢田研二さんだったように思います。
当時、男性が化粧をすることはかなり珍しかったので、私の家族には不評でしたが、まだ先入観もほとんどなかった幼い私には、とても綺麗で「かっこいい!」と思えたことも艶やかで鮮明な思い出として脳裏に焼き付いています。
1975年「暴行事件」と書かれたことを決起に
Wikipediaには「暴行事件」と簡単に書かれてあります。
それは、沢田研二さんの当時の奇抜なメイクに衣装が「暴行事件」だったのか‥‥調べてみました。
1975年に、ジュリーは国鉄(今のJR)職員との間でトラブルを起こしています。
沢田研二 1975/12 1976/5 新幹線暴行事件 | サワダな一日 - 楽天ブログ

沢田研二「さよならを言う気もない」
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ジュリーにとっては、もしかしたら「暴行事件」と書かれたことへの、ささやかな抗議、反抗のような気持ちで、奇抜な衣装に化粧というスタイルを築いたのかもしれないですね!
それにしても、当時は女性だけでなく男性歌手でも「華やか」だった時代でした。

沢田研二「恋のバッドチューニング」
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沢田研二「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
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メイクをしていた男性アーティストいろいろ
男性も華やか・艶やかだった70年代・80年代の日本の音楽界でした。
では、沢田研二さんの他にも化粧を纏って歌って(演奏して)いたアーティストたちを見ていきましょう。
YMO(イエローマジックオーケストラ)

イエローマジックオーケストラ
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YMO史上、最も売れた『君に、胸キュン。』アイドル風のPVに驚きを隠せなかった! - Middle Edge(ミドルエッジ)
70年代終わりから80年代に、「テクノブーム」を巻き起こしたイエローマジックオーケストラ、通称YMOも、初期時代はしっかり化粧をしている姿で演奏していました。
特に坂本龍一さんは、音楽活動の他に映画では俳優としても出演されています(「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」)が、「戦場のメリークリスマス」出演時にも、メイクをされていたのが印象的でした。

坂本龍一(YMO)
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忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・いルージュマジック」は強烈でした!

い・け・な・いルージュマジック
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坂本龍一さんとRCサクセションの忌野清志郎さんの「い・け・な・いルージュマジック」は忘れがたいです。
意外なお二人のコラボ、歌番組などに出演された時にバックで流れるMVも斬新、そして二人とも衣装も派手、メイクも派手!
強烈でしたね!
RCサクセション

RCサクセション
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その忌野清志郎さんがボーカルのバンド、RCサクセションも化粧されていました。
清志郎さんのメイクは、その独特のメロディと歌い方と同じくくらいに、目立っておりました。

忌野清志郎(RCサクセション)
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吉川晃司

吉川晃司「You Gotta Chance」
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吉川晃司伝説・モニカ~下町ロケットまで、ブレない男の知られざる武勇伝 - Middle Edge(ミドルエッジ)
確か「モニカ」デビュー時に、吉川さんがある歌番組で、
「沢田研二さんのような歌手になりたいです」
とおっしゃっていたのを覚えています。
水球で鍛えた肉体派のイメージもありますが、そんな一面もあったのですね!
BOØWY

BOØWY
UNIVERSAL JAPAN

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BOØWY の検索結果 - Middle Edge(ミドルエッジ)
BOØWY - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
玉置浩二(安全地帯)

安全地帯
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玉置浩二(安全地帯)「ワインレッドの心」
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なかなか画像がみつからなかったのですが、意外なところでは、安全地帯の玉置浩二さんもデビュー当時はメイクをしていらっしゃいました。
80年代半ば頃‥‥割と男性でも化粧をすることが珍しくなくなった頃だったように思います。
安全地帯 - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
玉置浩二・安全地帯 OFFICIAL WEB
男性アーティストが化粧をするようになったのは?
まだまだたくさんメイクをしていた男性アーティスト、バンドはありましたが、一先ず、この辺で紹介は終えたいと思います。
ところで、80年代半ば頃になると、化粧をしているアーティストが男性でも「珍しい」とは思わず見ていた気がしませんか?
かなり男性のメイクが浸透していたように思います。
80年代では、世界に目を向けると、デュラン・デュラン、カルチャー・クラブなどの人気バンドもメイクをしていたので、その影響もあるでしょう。
では、70年代はどうだったのでしょう?

デュラン・デュラン
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グラムロック

デヴィッド・ボウイ
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マーク・ボラン(T.REX )
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上記のWikipediaの説明で、「SF」「宇宙趣味」と書いてありますね。個人的には、沢田研二さんの「TOKIO」を思い出しました。パラシュートを背負って歌っている姿は、どことなくSFぽくもあり、パラシュートとはいえどこか未来的でもあったように感じました。
ボウイやマーク・ボランなど、男性が化粧をして歌う姿に最初は、世界中でびっくりしたことでしょう。
しかし、それもだんだん普通のことになっていきましたね!
(日本では「ヴィジュアル系バンド」という名で今でもたくさんのバンドがメイクをしています)。
最後に、デヴィッド・ボウイが艶やかなメイク姿で歌うこの歌で終わりたいと思います。