「Gentlemen Take Polaroids」に何故「孤独な影」という邦題が付けられたのかは分かりませんが、1980年にリリースされた4枚目となるこのアルバムは素晴らしい。ものすごい勢いで成長してきたJapanですが、ここにはもうアイドルの面影はありません。素晴らしいアーティストとしての作品として完成されています。と同時に、ここからジワジワとイギリスでも人気が出てきます。
孤独な影
1981年、おそらくJapanの最高傑作といってもいいでしょう、アルバム「錻力の太鼓」がリリースされます。西洋人だからこそ出来た東洋のロックとでもいいましょうか、このアルバムは全てが未知の体験です。何が素晴らしいかといって、かなり高度なことをやっているにも関わらず収録曲すべてがポップなのです。しかも他の追随をゆるしません。個性の塊のような名盤です。
錻力の太鼓
だからこそなのでしょうね。Japanはこの後、ゲストギタリストに土屋昌巳を迎え最後のツアーを行い、名古屋でのコンサートを最後にあっけなく解散してしまいます。
解散後の1991年、レイン・トゥリー・クロウとしてロブ・ディーンを除くメンバーが集結し、事実上のJapan再結成が実現しました。
が、Japanを名乗らなかったのが納得できるほど、同じメンバーではあっても全くの別ものです。本人であっても二度と再現できない唯一無二バンドであることを証明する結果となりました。
だからこそJapanは、いつまでも輝きを失わないのでしょうね。