【JAPAN】日本から火が付いた英国のバンド、ジャパンを振り返ろう。【シルヴィアン】

【JAPAN】日本から火が付いた英国のバンド、ジャパンを振り返ろう。【シルヴィアン】

世界一美しい男と呼ばれたデヴィッド・シルヴィアン率いるバンドJAPAN。日本で熱狂的な人気を誇った後、世界的に知られるようになった途端に解散してしまった彼らの歴史を、曲と共に振り返ろう。


1974年 ロンドンに住むデヴィッド、スティーブの兄弟を中心に結成されたロックバンド。
写真向かって左から
リチャード・バルビエリ(キーボード)
ミック・カーン(ベース)
デヴィッド・シルヴィアン(ヴォーカル、ギター)
ロブ・ディーン(ギター)
スティーブ・ジャンセン(ドラム)

後からバンドに加わったロブ以外、当時は全員10代だった。

1974年結成。1982年解散。

Japan: Don't Rain on My Parade (1978) | Elsewhere by Graham Reid

ヴォーカル、ギター、たまにキーボードも触る。
作詞作曲も彼による。
バンドの中心的人物であり、日本でのジャパンの驚異的な人気は彼の美貌によるところが大きい。
日本での愛称はデビちゃん。

David Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)

Fake existentialist, I'm the martyr | David Sylvian. I feel like crying every time i see...

DURAN DURAN(デュラン デュラン)のニック・ロウズがデビちゃんに憧れ、真似していることは有名。
デビちゃんが派手な染髪や化粧をやめて久しいが、ニックは今もブレること無くデビコスプレを続けている。

白人によるブラック・ミュージック、バンド名は「JAPAN」って、もうワケがわからない

本国イギリスでもアメリカでも全く話題にもならず。
しかし日本では10代の女性たちを中心にデビュー前からファンクラブが結成されるほどの盛り上がり。
日本人ファンの熱狂ぶりはメンバー達の耳にも入り、彼らは
「曲も聴かないで、なんでファンになってくれるんだ?」
と不思議がっていたが、そんなの決まってるじゃないか。
顔だ。

しかしその後発売されたデビューアルバム「果てしなき反抗」は日本だけで1万5000枚売り上げた。

デビュー当時は派手だが子汚い

女性的な男性が好まれるのは日本ならでは。
加えて輝く金髪に青い瞳。
こりゃ勝てるわけない。

うん、やっぱり顔だ。

デヴィッド自身が
「聴くならこのアルバムから後の作品を聴いて欲しい。」
と語っていたように、この作品からジャパンの音楽性と見た目が大きく変革していく。
特徴的なデヴィッドのボーカルもこの頃からである。

これまで恋人だとか踊ろうだとかいう言葉が歌詞から姿を消し、自殺寸前のようなヘタレで暗い歌詞が彼らの曲の最大の特徴となる。

3ndアルバム「クワイエット・ライフ」

Amazon.co.jp: JAPAN : クワイエット・ライフ(紙ジャケット仕様) - 音楽

後にこの二人の不仲が原因でバンドが解散してしまうことを思うと、切なくなる写真。

まだ仲良しだったデヴィッドとミック

暗くてすぐ帰りたがる兄デヴィッドと、愛想の良い弟スティーブが人気を2分していた。

あなたは兄派?弟派?

デヴィッドは中国に興味を示し、曲やPVにもその傾向が色濃く現れている。
サウンドは重く詞は絶望的で、とにかくもうドン底の気分を味わえる逸品。

最後にして最高傑作 アルバム「TIN DRUM 錻力の太鼓」

WHO'S david sylvian / japan years 2

一風堂の土屋昌巳をサポートギタリストに迎え、最後のライブツアーを行う。
当時土屋は「すみれSeptember Love」が大ヒットしており、棚ぼたでジャパンのメンバーも「ザ・ベストテン」に出演していた。
武道館では仲良しの坂本龍一、高橋幸宏、矢野顕子らも参加し、賑やかに楽しく機嫌よく有終の美を飾った。

土屋昌巳をゲストに加えて

訃報・ミック・カーン ( 洋楽 ) - 人によってはどうでもいい話。、 - Yahoo!ブログ

ジャパン解散直後、日本のテレビ番組で十朱幸代と手をつないでグルメ番組に出ていた衝撃を、私達ファンは永遠に忘れない。
どうぞ安らかに。

ミック・カーン  2011年1月4日、癌のため永眠。享年52才。

Japan bassist Mick Karn dies at age 52 | EW.com

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