目玉である2人からして不安を抱えていた訳ですから、ジョージ・ハリスンはさぞ気をもんだことでしょう。しかし、その甲斐あってコンサートは大成功し、その後のチャリティ・コンサートにも大きな影響を与えることになりました。
後年、ライヴエイドを企画したボブ・ゲルドフがジョージ・ハリスンに真っ先に相談したというのは有名な話です。
エリック・クラプトンはジョージ・ハリスンのバックに徹し、そのジョージ・ハリスンはボブ・ディランのバックにまわる。よくあるフェスティバルとは違い、ジョージ・ハリスンは各個人のライブの寄せ集めではなく、全員でひとつといったコンサートにしたかったのでしょうね。
バングラデシュ・コンサート
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1971年12月20日にリリースされたアルバム「バングラデシュ・コンサート」は1972年度のグラミー賞の年間最優秀アルバム賞を受賞しています。
世界的に話題となりアメリカの「ビルボード」誌のアルバム・チャートでは、計6週最高位第2位となり、1972年度の年間ランキングでも第16位と商業的にも大成功しました。
同じくアメリカの「キャッシュボックス」誌でも、8週連続最高位2位、1972年度の年間ランキング第7位となっています。