さまざまなバンドで新しい音楽を提供し続ける「高橋幸宏」

「高橋幸宏」
1952年に東京で生まれた高橋幸宏さんは、立教高校在学中からスタジオ・ミュージシャンとして活動。武蔵野美術大学在学中の1972年に元ザ・フォーク・クルセダーズ加藤和彦の誘いにより、サディスティック・ミカ・バンドに加入。解散後の1978年には細野晴臣、坂本龍一とともにイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のメンバーとしての活動を開始。日本のみならず世界の音楽シーンに多大な影響を与えました。
そんな彼の本職はドラマー。その厳格なまでに正確なリズムと少ない音数で多彩な表現を可能とする独特の演奏は、特に”YMO世代”と言われるミュージシャンたちから高く尊敬されています。
趣味は釣りという庶民的な一面も
そんな彼は、1972年に「サディスティック・ミカ・バンド」に加入

サディスティック・ミカ・バンド
名盤との呼び声が高いアルバム「黒船」にも参加
ロキシー・ミュージックやピンク・フロイドなどイギリスの有名バンドを担当したクリス・トーマスをプロデューサーに迎えて制作された日本のロックアルバムの記念碑的作品。ひとつのコンセプトのもとにストーリー風に楽曲が収められているのが特徴です。

『黒船』
1978年に「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成

YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)
YMO - TOWER RECORDS ONLINE

イエロー・マジック・オーケストラ
歴史的大ヒットの名盤 セカンドアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」
前作のアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」細野晴臣の楽曲が多かったのに対し、今作では坂本龍一、高橋幸宏の比重が増し、「テクノポリス」や「ライディーン」といった、YMOのヒット曲を産み出す結果となりました。
アルバム発売の翌月からは初のワールド・ツアー「トランス・アトランティック・ツアー」を開始。YMOが世界をじわじわ席巻し始めるきっかけのひとつに。また、ファッション面においても、テクノ・カット(髪型)や人民服がブームになったりもしました。

ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (SOLID STATE SURVIVOR)
1983年5月にリリースされた今作。楽曲「君に、胸キュン。」は、カネボウ化粧品のキャンペーン・ソングとしてリリースされCMで耳にする機会も多く、当時話題になりました。

「浮気なぼくら」
2007年には原田知世らと「pupa」を結成

pupa
2008年7月、ファースト・アルバム『floating pupa』リリース

floating pupa

dreaming pupa
2014年には「METAFIVE」を結成

METAFIVE
2014年にYMOの楽曲を中心としたライブ・プロジェクトとして結成。ライブパフォーマンスでの好評をうけ、フェスなどにも出演、“高橋幸宏&METAFIVE”として始動。その後2015年に現名称「METAFIVE」へ改名しました。

「TECHNO RECITAL」
2016年1月には初のオリジナルアルバム「META」をリリース
2016年1月に初のオリジナルアルバム「META」をリリース。各々が2曲ずつを提供し、YMO初期の生演奏グルーヴも随所に散りばめられたフィジカルなダンス・アルバムになっています。
今作の12曲は一曲一曲がクライマックスの連続ですが、その中でも小山田圭吾のミニマルで変拍子満載のトラックに砂原砂原良徳のYMOオマージュが加わり、そこに高橋幸宏がドラム・ソロを披露する一曲目「」「Don't Move」が圧巻です。

「META」
METAFIVE(高橋幸宏 × 小山田圭吾 × 砂原良徳 × TOWA TEI × ゴンドウトモヒコ × LEO今井)スペシャルサイト
まとめ

いかがでしたでしょうか。時代を超えて二枚目でカッコイイ音楽を発表し続ける高橋幸宏さん。彼が在籍したバンドやユニットを聴き比べて時代の変遷を感じるのもよいのかもしれません。
高橋幸宏オフィシャルブログ [room66+]