Van McCoy

ヴァン・マッコイ
ヴァン・マッコイは音楽プロデューサーであり、作曲家であり、シンガーでもあります。70年代の音楽が好きであれば、または当時ディスコに入り浸っていたという方であれば、忘れられない曲「ハッスル」。
ヴァン・マッコイと言えばハッスル。ハッスルと言えばヴァン・マッコイですし、ディスコですし、70年代です。
自然と体が動き出す名曲「ハッスル」の生みの親、ヴァン・マッコイをご紹介します。
何ともセクシー、そしてウキウキしてきますね。ヴァン・マッコイの代表曲ハッスル、素敵な曲です。
さて、そのヴァン・マッコイですが、いくつかのドゥーワップ・グループに参加しレコード・デビューしたのは1950年代です。
大学在学中に既に作曲家として頭角を現し、60年代に入るとソウルの女帝の異名を持つグラディス・ナイト率いるグラディス・ナイト&ザ・ピップスなどへ楽曲提供しています。

グラディス・ナイト&ピップス
DISCO BABY
70年代に入るとプレジデンツ、フェイス・ホープ&チャリティー、ニュー・センセーションなどのプロデューサーとして活躍します。
そして1975年にヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー名義でヴァン・マッコイの12枚あるアルバム内の4作にあたるアルバム「ディスコ・ベイビー」をリリースします。
満を持してといった感じだったのでしょうか?!本作からは先にご紹介した「ハッスル」がシングル・カットされ、全米1位となりレコード・セールス1000万枚以上という世界的な大ヒットを記録しました。
70年代のディスコ・ブームはこの曲から始まったとさえ言われています。
また、「ハッスル」は、グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル賞を受賞しています。

ディスコ・ベイビー
今聴いても新鮮なサウンドで心がトキメキ、 友達と踊ったあの頃を思い出し、気分は青春です♪
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ところで、ディスコといえばダンス・ホールのことですが、同時にその独特な音楽のことも指します。
では、ヴァン・マッコイなどが中心となって当時の音楽シーンに大きな影響を与えたディスコ・サウンドとはどういったものかを以下でご紹介します。
ディスコ (音楽) - Wikipedia
文字にすると何とも分かったような、分からないような説明になってしまいますが、聴けば一発で分かる独特の音楽です。
当時はローリング・ストーンズやロッド・スチュアートなどの大物も取り入れて大ヒットさせています。

70年代のディスコ
Love Is The Answer
ヴァン・マッコイといえば、もう一曲「アフリカンシンフォニー」という代表曲があります。
この曲は香港の4大音楽賞のひとつである「十大中文金曲頒獎音楽会」のテーマ曲としても知られていますが、日本ではブラスバンドの定番曲として高校野球の応援曲などにもよく使われています。
「アフリカンシンフォニー」を収録したアルバムがヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー 「ラブ・イズ・ジ・アンサー」で1974年にリリースされています。
「アフリカンシンフォニー」にしてもアルバムタイトル曲にしても単にディスコ・サウンドではなく壮大なスケールを誇っており独自の世界観が構築されています。

ラブ・イズ・ジ・アンサー
アルバム・ジャケットがむちゃくちゃクールですね。匂い立つような、ソウルのかたまりともいえる素晴らしいデザインといえます。
しかし、残念なことに現在では本作に限らずヴァン・マッコイのオリジナル・アルバムは非常に入手困難な状況にあります。
日本ではベスト・アルバムであればまだ手に入りますが、世界的にみるとそれも難しいそうです。
ヴァン・マッコイは自身の作品を発表しつつも、「マイ・ガール」等のヒット曲で有名なテンプテーションズのデヴィッド・ラフィンの「ウォーク・アウェイ・フロム・ラブ」などのプロデュースも手がけています。
すごく良い曲ですね。
こうして精力的に活動していたヴァン・マッコイですが、1979年に心臓発作を起こし、なんと39歳という若さで急逝してしまいます。
余りにも若すぎますよね。残念でなりません。
そして更に残念なのが、先にも書きましたようにオリジナル・アルバムが入手しにくいことです。しかし、ここはベストアルバムがまだ聴けるということで良しとしましょう。

プラチナム・ベスト ヴァン・マッコイ
「ハッスル」があまりにもヒットしたために、ディスコとしてくくられてしまうヴァン・マッコイですが、とても幅広い才能の持ち主でした。
最後にいつまでも聴いていたいスィート・ミュージックをご紹介します。