警察に一郎を迎えに来たヨリ子と恵子が鉢合わせに。
けん
大晦日の晩。葉子との行くあてのない旅が終わり、ブリを買い恵子と暮らす部屋に帰った一雄だったが、隣に住む娘に「旅行に行くって言っていた」と恵子の不在を聞く。仕方なく自宅に戻ったが、台所では正月の支度をしているヨリ子が忙しく働いていた。ブリを出すと「あちらでお正月を過ごすと思ってました。」「あちらって?」とぼける一雄に包丁を見つめながら「どこでもいいんですけどね。」
そして思いっきり包丁を振り下ろし、ブリの頭を切り離しはじめた。一雄は、まるで自分の頭を切りつけられたように呆然とその作業を見守った。
「どこでもいいんですけどね。」
けん
正月、日本脳炎で身体が不自由になり、「次郎が死んだ」と預けていた施設から連絡が入った。
そして葬式の日、恵子から一雄の荷物が送られてくる。2人の仲はこれで本当に終わってしまった。
2人の写真を破き川に捨てる一雄に、買い物に行くヨリ子とそれを見送る子供たちの賑やかな声が聞こえてくる。
「とうぶん家にいる」と言う一雄に、「わかってます。私、あなたのなさることはなんでもわかるんです」そう言ってニヤッと笑う。
女は強い!
火宅の人 ( 映画レビュー ) - 名もなく貧しく美しく - Yahoo!ブログ
いしだあゆみの、抑えた狂気がこの作品、一雄を支えています。
堂々と浮気している旦那を殺したいくらい憎んでいて、でも馬鹿な男だと愛している妻を熱演しています。
ちなみに・・・
太宰治役の岡田裕介は現・東映代表取締役グループ会長
石坂浩二かと思ってました!
けん
一雄の母親役は原作者・檀一雄の実の娘、檀ふみ
一雄の母。一雄が幼い頃、自分や妹、神経衰弱の父親を捨て、年下の大学生と駆け落ちした。彼女の祖母にあたる役です。
けん