ミドルエッジ世代で村上龍という作家を知らないというのはあまり信じたくはないが、それは人それぞれの人生の歩き方によるところで、それについてとやかくいう資格など、一小市民の私にあるはずもないのだから、やっぱり言わないでおこうと思うが、いちおう、あの村上春樹と一時期は並び称される作家ではあったということはお伝えしておこうと思う。念のため(W浅野ならぬW村上などと言われていた)。
で、作家としては、『限りなく透明に近いブルー』という衝撃的な作品でデビューし、そのまま芥川賞を受賞し、ターンと一世風靡をし、その後もヒット作を連発し、小説やら、エッセイやら、売れまくって、映画を作ったり、キューバ音楽をプロデュースしたり、テレビ番組のMCやったり、まあ多彩な人なのである。もちろん、作家としても数々の賞を受賞していて、日本では確固たる地位を築いてもいる。
その村上龍のこれまた人気作『トパーズ』の第2段的な意味合いをもつのが、この『ラブ&ポップ』なわけで、それを日本アニメ界の風雲児、庵野秀明が出がけたのがこの映画だったのである。
村上龍の長編小説たち。とにかく多作。これ以外に短編集やエッセイなども多数。
村上龍 - Wikipedia