全身不随で生きる希望失う…ハヤブサ<1> : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
4番と5番の頸椎損傷。事故当初は首から下が麻痺し、また、肺炎の菌が心臓に回り、一時は生命さえも危ぶまれる状態となったハヤブサ選手でしたが、心臓の手術に成功した後、リハビリを開始します。それは、リングに戻るための新たな闘いの始まりでした。
「シンガーソングレスラー」
懸命のリハビリを続ける一方で、ハヤブサ選手は新たな一面を見せます。それは、歌手としての活動。曲を作り歌う「シンガーソングレスラー」としての活動を開始したのです。
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CDを発売するだけでなく、ハヤブサ選手はマスクを被り、車椅子で全国を回り、精力的にライブ活動を展開しました。ハヤブサ選手のブログには、そんな日々のライブの様子も綴られています。
自らの足で再びリングへ
あの事故から実に10年が経った2011年に行われた大会に、ハヤブサ選手の姿がありました。全試合終了後、リングからの呼びかけに応じて、ハヤブサ選手が車椅子から立ち上がります。事故直後の、首から下の感覚を失っていた状態から、超人的な回復を見せていました。
また、2015年の日本テレビ「24時間テレビ 「愛は地球を救う」ではハヤブサ選手の特集が組まれ、プロレスファン以外の人々にもその存在が知られることになりました。が、そこでなされた演出が物議をかもし、ハヤブサ選手本人が声明を出すという出来事もありました。
ハヤブサ「24時間テレビ」による誤解否定 プロレス復帰へ「頑張る」 — スポニチ Sponichi Annex 芸能
旅立ち
2016年3月、衝撃的なニュースが全国を駆け巡りました。
プロレスラーのハヤブサさん死去
この知らせに、数多くのレスラーや、生前親交のあった方々から、追悼のメッセージが寄せられました。
葬儀は近親者のみで行われ、レスラーからは、大学時代からの親友であるミスター雁之助選手と、かつてのタッグパートナーで親交のあった新崎人生選手が参列しました。後日「ハヤブサを偲ぶ会」が行われ、多くのファンがその早すぎる旅立ちを惜しみました。
なお、死因となったくも膜下出血は、過去の頸椎損傷との関連は認められず、当時の健康状態は良好だったとのことです。
おわりに
かつて闘龍門や新日本プロレスに所属し、2010年の引退後は整体師・プロレス解説者として活躍するミラノコレクションA.T.さんは、デビュー前の一時期、ハヤブサ選手の付き人をしていた関係で、交流を持っていたそうです。
