ミニ四駆ゲームの決定版!
1989年、コナミから「レーサーミニ四駆 ジャパンカップ」というファミコンソフトが発売された。
時は第一次ミニ四駆ブーム。
当時の小学生の子供たちをターゲットにしたカセットだ。
「タミヤの前ちゃん」「メカニックマン」「ミニ四レーサー」など、なつかしい名前が目白押しのこの作品を紹介していこう。
ボードゲームパートでマシンを強化

このゲームはボードゲームのような形で進んでいく。
ルーレットを回して止まったマス目に応じて、お金を入手したり、ショップに寄ってパーツを購入したり、さまざまなイベントが発生する。
プレイヤーが順番にルーレットを回していくことで、大会の日までにミニ四駆を強化していくのだ。
プレイヤーにはバイオリズムというパラメーターが用意されており、このバイオリズムが高ければ良いイベントが発生しやすく、低ければ悪いイベントだらけになってしまう。
さらに、ルーレットが回るスピードにも影響するため、バイオリズムが高いほど目当てのマス目に止まりやすくなるのだ。
このバイオリズムこそ、「レーサーミニ四駆 ジャパンカップ」を制するカギと言っても過言ではない。
レースでライバルを倒せ!

ゲーム開始時に設定した日数分だけボードゲームパートが進行すると、ミニ四駆大会の開催日となる。
ここではプレイヤーとNPCがレースで対戦し、順位に応じたポイントを獲得することができる。
ボードゲームパートでチューニングしたマシンの性能を披露しよう。
バイオリズムもレースに影響を与えるため、レース前にはバイオリズム上昇のマス目に止まっておくことも重要な戦略だ。
大会が終わると、再びボードゲームパートに戻る。
負けてしまった人もレース内容から反省点を見つけ、次の大会に向けてマシンの強化を進めていこう。
最大4人プレイが可能!

このゲームは最大4人まで同時に遊ぶことができる。
もちろん、CPUを相手に1人でプレイすることも可能だ。
プレイヤーキャラは4人分用意されており、選んだキャラクターによってイベント内容が変化したりする。
ルーレットで止まったマスが他人の所持金やマシンに影響を与えることもあるため、大人数で遊ぶと白熱したプレイになるぞ。
くれぐれも、熱くなりすぎてリアルファイトに発展しないよう注意しよう!
フランコ

プレイヤーキャラの1人、フランコ。
フランケンシュタインのような顔をしている。
頭は良くないけど、とっても力持ちな男の子だ。
ミナコ

プレイヤーキャラの中では唯一の女の子。
女の子ということで、同じイベントでも他のキャラと違う展開になることも多い。
ハカセ

ぐるぐるメガネをかけたキャラ。
頭が良くマジメな男の子だ。
カマコ

一見すると女の子に見えるが、れっきとした男の子。
銭湯のマスではその容姿を活かし、女湯に入ることも可能だ。
大会に出場してポイントを獲得しよう!

大会ではまず予選が行われ、勝ち上がったキャラ同士で決勝戦が行われる。
上位5名にはポイントが割り振られるのだが、このポイントこそ、ゲームのタイトルにもなっている「ジャパンカップ」に出場するために必要なものなのだ。
大会以外にも、キャラ同士が同じマス目に止まった時に発生する草レースでポイントを入手することができる。
ただし、草レースで与えられるポイントは勝ったキャラに2ポイントのみ。
ジャパンカップに出場するためには、大会で大きく勝ち上がることが求められるのだ。
ドラゴンウェーブ

最初に開催されるのはドラゴンウェーブという名前のレース。
ミニ四駆が5列に並び、一斉にスタートする。
スタートからゴールまでは直線上になっているが、途中にウェーブ状のカーブが設けられているのでコーナリング性能も試されるコースだ。
あまりスピードに特化したチューニングで軽量化しすぎると、カーブでコースアウトしてしまうこともあるので注意しよう。
クラッシュレスリング

このクラッシュレスリングは特殊なレース。
対戦車のミニ四駆を丸いコースの対角線上からスタートさせてぶつけあい、クラッシュした方が負けというルールだ。
スピードよりもパワーと重量が求められるぞ。
スピードフラッパー

3つ目のレースは1vs1で戦うスピードフラッパー。
スタートから坂道を登り降りし、カーブを曲がって元の位置に帰ってくるというコースだ。
ここでも、スピードを付けすぎるとカーブや坂道でコースアウトしてしまう。
グレートコンバット

4試合目のコースはグレートコンバットと名付けられた障害物競走。
マシンの進行を阻止するブロックや凹凸の激しい路面、強制的にコースアウトさせるドクロなどが設置されている。
スピード以上に運が重視されるコースだ。
いざ、ジャパンカップ!
4試合目のグレートコンバットが終わると、ボードゲームパートには戻らずにそのままジャパンカップが開催される。
出場可能圏内にいるプレイヤーは、グレートコンバットが始まる前にジャパンカップの準備もしておこう。
グレートコンバットが特殊なレースだけに、パーツの組み換えも忘れずに。
予選コース

ジャパンカップはこれまでのレースとは比べ物にならないほどの大きなコースだ。
立体交差あり、コースチェンジャーありの長丁場。
しっかりと対策をしておこう。
直線がやや多めなのでスピードマシンが有利だが、あまりにも速すぎるとコースチェンジャーでコースアウトしてしまうことがある。
スピードとウエイトの絶妙なバランスが求められるのだ。
決勝コース

ジャパンカップはこれまでのレースと違い、予選と決勝戦でコースが変わることが特徴だ。
決勝戦は予選よりもさらに長い距離を走ることになる。
ここまで来ると、ライバルのNPCも非常に手強い。
優勝するのは簡単ではないが、あきらめずに挑戦しよう。
そしていつの日か、君がジャパンカップを制するのだ!