映画「トワイライトゾーン」とは
撮影中のヘリコプターの墜落に巻き込まれたヴィック・モローと子役の2人が無くなったことで、第1話のストーリーも変更となってしまいましたが、プロローグから始まり、4話とエピローグそれぞれに、不思議な世界が繰り広げられます。
映画「トワイライトゾーン」のあらすじ
プロローグ「REALLY SCARY」
夜の道を、2人の男がCCRの「ミッドナイトスペシャル」を流しながら走っていました。カセットテープが故障し、ラジオも壊れていたために、テレビシリーズのテーマ曲クイズを始めます。「トワイライトゾーン」も話にできて、「あれは本当に怖かった」と話し合ったところで、助手席の男が言います。「本当に怖いものを見たくないか?」そして車を止めさせます。運転している男は、ワクワクしながら待っていますが、向こうを向いていた助手席の男が振り返ると、世にも恐ろしい悪魔のような顔に変わり、運転席の男に襲い掛かります。夜空に絶叫が響き渡り、トワイライトゾーンのオープニングテーマが流れ始めます。

プロローグの2人の男たち
映画『トワイライトゾーン-超次元の体験-』(1983)〜本当に怖いものなんか見たくない ( オカルト・ホラー ) - 玉ホラ日記 - Yahoo!ブログ
第1話「偏見の恐怖」
ビル・コナーは、昇進のチャンスをユダヤ人に奪われて怒っていました。昇進による昇給を当てにして家を買ったのに、昇進できなかったのはユダヤ人のせいだ、と言うのです。友人のラリーとレイがなだめますが治まらないビルは、昇進を横取りしたユダヤ人、家の債権者の東洋人、近所に住む黒人すべてが、アメリカ人である自分を脅かしていると言い捨て、バーを出ます。

店を出たビル・コナー
トワイライト・ゾーン/超次元の体験(1984年) - どらごんづ★MOVIE'z - Yahoo!ブログ
店を出たビルは、見知らぬ街に立っていました。そこはナチスドイツが支配する街で、ビルはドイツ軍の兵士に追われ、銃で撃たれてケガをしながらも逃げ出しますが見つかってしまいます。かくまってもらおうとした家にも兵士がやってきて、窓から逃げようとしたビルは、2階から落ちてしまいます。

ナチスドイツの兵士に追われるビル
映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」パンフ:映画スター★映画パンフ
2階から落ちたビルは、気が付くと別の場所にいました。ビルの周りを何人もの人が取り囲み、「見つけたぞ、黒人め」と銃を突きつけます。訳が分からずにいるビルに、「黒人は縛り首だ」とロープの準備をしています。何とか逃げ出したビルは、川に逃げ込み銃撃や猟犬から逃れることができました。川から顔を出したビルは、今度はベトナムの川の中にいました。アメリカ軍の兵士たちを見つけ、助けを求めますが、アメリカ兵はゲリラだとして銃撃をしてきます。アメリカ兵の投げた手りゅう弾に吹き飛ばされたビルは、またもナチスドイツの支配する街で、ユダヤ人として移送用の貨車に乗せられます。貨車の外にはバーで一緒だったラリーとレイが見えますが、助けを求める声も届かず、貨車は動き出してしまいます。
第2話「真夜中の遊戯」
ある日の老人ホーム、コンロイは息子家族と週末を過ごすために、荷造りを済ませていましたが、息子たちは都合が悪くなったと言い、コンロイを残して去っていきます。ホームの中では夢や希望を無くした老人たちが、思い出話をして過ごしていました。新しくやってきたブルームは、規則を破って夜中に缶けりをしようと提案します。「遊びを忘れた時から人は老い始める」というブルームの言葉に、コンロイを除くみんなが夜中の缶けり遊びに参加することにします。

真夜中に缶けりをする老人たち
映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」パンフ:映画スター★映画パンフ
約束の時間になり、缶けりを始める老人たち。遊んでいるうちに、体の痛みも忘れ子供のように夢中になっていきます。しばらくすると、自分の着ている服が、ぶかぶかに大きくなっていることに気付きます。お互いを見ると、子供の姿に変わっていました。腰も脚も痛くありません。若返った体で、もう1度生き直してみないかと言うブルームに、ほとんどの老人は、夫はもう亡くなっている、学校にはもう行きたくない、誰が世話をしてくれるのかと、様々な理由で元の体に戻ることを望みます。

子供のままでいるか、元に戻るか話し合う老人たち
映画『トワイライトゾーン-超次元の体験-』(1983)〜本当に怖いものなんか見たくない ( オカルト・ホラー ) - 玉ホラ日記 - Yahoo!ブログ
子供の姿のまま部屋に戻ってきた仲間たちに気付かず、子供たちが部屋にいることにコンロイは驚き、ホームの世話人を呼んできますが、みんな元の姿に戻っていました。ただ1人エイジーだけが子供の姿のまま窓から外に飛び出します。コンロイは思わず「私も連れて行ってくれ」と言いますが、エイジーは「君は運命に従うんだ」と言い残して行ってしまいます。翌日、庭で缶けりをするコンロイをみて、ブルームは「彼も大丈夫」と言って次の老人ホームへと去っていきました。

元の姿に戻った老人たち
悪魔の異形 FUKKER HOUSE OF HORROR - トワイライトゾーン 超次元の体験
第3話「こどもの世界」
変わり映えしない毎日を捨てて旅に出たヘレンは、道に迷って入ったドラッグストアで、アンソニーという少年に出会います。車をバックさせたはずみで、アンソニーの乗った自転車とぶつかってしまい、アンソニーを家まで送ることになります。
アンソニーが家に戻ると、両親と姉、そして叔父の4人が出迎えますが、何か違和感を感じるヘレンでした。アンソニーがヘレンに家を案内することになり、ヘレンの荷物を預かった家族は、ヘレンがいなくなると荷物を奪い合い始めます。

ヘレンを案内するアンソニー
映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」パンフ:映画スター★映画パンフ
ヘレンを夕食に誘ったアンソニーですが、母親は準備をすると言っても、アンソニーに食事がどこにあったかを尋ねます。アンソニーは、思ったことを実現する能力を持った少年でした。アンソニーを恐れた家族はアンソニーの言いなりで、アンソニーの好物だけを食べ、アニメだけを流すテレビを見て過ごしていました。出ていこうとするヘレンを引き留めたいアンソニーは、叔父さんが手品をするからと言い始めます。叔父さんは、いつの間にかテレビの上に現れたシルクハットで、おっかなびっくりでウサギを出す手品を始めます。

帽子の手品をする叔父さんのウォルト
Subterranean サブタレイニアン: トワイライトゾーン/超次元の体験 (Twilight Zone: The Movie)
うさぎのお化けに驚いたヘレンは、帰ろうとドアを開けますが、大きな瞳が覗いていて外に出ることができません。アンソニーは、紙の切れ端に書かれた「助けて、アンソニーは、化け物」というメモを見つけ、誰が書いたのかを探し始めます。叔父も両親も自分ではなく、姉のエセルではないかと言い始めます。自分に罪をきせられて起こったエセルは、ヘレンに何もかも話してしまいます。自転車の事故はアンソニーの策略で、実の姉は口を無くされ、本当の両親はもっとひどい目に合っていると。言われたアンソニーは、姉の「エセルをテレビの中に入ってしまえ」と叫び、エセルはアニメの中の妖怪に食べられてしまいます。

テレビの中に入れられたエセル
映画『トワイライトゾーン-超次元の体験-』(1983)〜本当に怖いものなんか見たくない ( オカルト・ホラー ) - 玉ホラ日記 - Yahoo!ブログ
アンソニーは、アニメのお化けを出し、自分の力を見せつけますが、ヘレンに消すように言われ、しぶしぶいう事を聞きます。どうしてみんな自分を恐れるのか、特別な能力があるだけなのにと言ったアンソニーは、最後に「みんな消えてしまえ」と叫びます。
家族を望む場所に戻し、家も消してしまったアンソニーに、ヘレンは「力を制御する方法を、一緒に学びましょう」と伝え、アンソニーの出した車で共に旅立ちます。
高度2万フィートの戦慄
飛行機恐怖症のジョン・ヴァレンタインは、飛行機の中でパニックになっていました。天候も悪く、気持ちを落ち着けるためのタバコは止められ、新聞を開けば飛行機事故の記事、近くに座っている子供は神経を苛立たせ、窓の外には稲光が光っていました。気分転換をしようと窓の外を見ていたヴァレンタインは、飛行機の翼の上に、何かがいるのを目撃します。

窓の外に異様なものを見たヴァレンタイン
『トワイライト・ゾーン-超次元の体験-』!!!|ホラー みたことか!
精神安定剤の効果もあり、落ち着きを取り戻したヴァレンタインですが、窓の外が気になって仕方がありません。思い切ってブラインドを開けた窓の外には、化け物の顔が張り付いていました。騒ぐヴァレンタインに飛行機内は騒然とします。副操縦士がヴァレンタインを抑え込み、落ち着かせようと話をしますが、ヴァレンタインの、第一エンジンが故障しているという指摘に驚きながらも説得を続けます。ヴァレンタインが落ち着いてきたと思われた時、落雷があり飛行機が大きく揺れ、機内はパニック状態になります。

ヴァレンタインを落ち着かせようとする副操縦士
トワイライトゾーン 超次元の体験 : ホラー映画を語る、ジャンのブログ
窓を割ったことで外に吸い出されそうなヴァレンタインを、連邦航空局の男が何とかつかみ止めます。上半身まで機体の外に出たヴァレンタインは、奪った拳銃で化け物に向かって打ちますが、化け物は軽くかわしてヴァレンタインのそばまでやってきます。ヴァレンタインの顔をつかんだ化け物は、ニヤリと笑って飛び去ってしまいます。何とか無事に着陸した飛行機を、地上のスタッフが検査しようとして、エンジンが以上に壊れているのを発見します。

救急車に乗せられたヴァレンタイン
トワイライト・ゾーン of DVD CINEMA SALON
エピローグ
ヴァレンタインを病院へ運ぶ救急車の運転手は、騒がしいと言って音楽を流し始めます。曲目はCCRの「ミッドナイトスペシャル」でした。「ひどい目にあったそうだね」とヴァレンタインに話しかけた運転手が、続けます。「もっと怖いものを見たくないか?」

ヴァレンタインに話しかける運転手
映画『トワイライトゾーン-超次元の体験-』(1983)〜本当に怖いものなんか見たくない ( オカルト・ホラー ) - 玉ホラ日記 - Yahoo!ブログ
映画「トワイライトゾーン」の主な登場人物

プロローグ
トワイライトゾーン 超次元の体験 : ホラー映画を語る、ジャンのブログ

第1話
『トワイライト・ゾーン-超次元の体験-』!!!|ホラー みたことか!

第2話
『トワイライト・ゾーン-超次元の体験-』!!!|ホラー みたことか!

第3話
『トワイライト・ゾーン-超次元の体験-』!!!|ホラー みたことか!

第3話
トワイライトゾーン 超次元の体験 : ホラー映画を語る、ジャンのブログ

第4話
映画『トワイライトゾーン 超次元の体験』: たまさんのHR/HM シネマカフェ
映画「トワイライトゾーン」のメイキング動画
映画「トワイライトゾーン」の4人の監督
この作品は、当時ヒットしていた4人の若手監督が1話ずつ担当しました。テレビシリーズのリメイクなどで、テレビとは違う結末になっているものもあり、比べてみるのも面白いかもしれません。

ジョン・ランディス
ジョン・ランディス - Wikipedia

スティーヴン・スピルバーグ
スティーヴン・スピルバーグ - Wikipedia

ジョー・ダンテ
ジョー・ダンテ - Wikipedia

ジョージ・ミラー
ジョージ・ミラー (プロデューサー) - Wikipedia
夢を抱かせてくれる真の超次元ムービー - ユーザーレビュー - トワイライトゾーン/超次元の体験 - 作品 - Yahoo!映画
何気ない日常から、ふとしたことで違う世界に入り込んでしまう怖さと、うろたえる人間のもろさ。見終わった後になんとなく背中がムズムズするような落ち着かない気持ちになってしまいますが、それでも見てしまう魔力のようなものを感じる映画です。
最後に、プロローグとオープニングを、吹き替え版でお楽しみください。