日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を獲得した、いかりや長介の存在感
あの「ザ・ドリフターズ」のリーダーだった、いかりや長介が、いつの間にか渋い人気俳優になって、日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を獲得するなんて、人間の人生はつくづくわからないものだと思う。
『踊る』での存在感は抜群だった。この映画化第1弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』で最優秀助演男優賞を取ったのも頷けるといえるだろう。和久さんがいなくなった映画第3弾はやはりどこか物足りないものがあった。
キョンキョンの後々の活躍を予感させる殺人鬼役
『踊る大捜査線 THE MOVIE』の話題のひとつは、なんてたって超人気アイドルだった小泉今日子の殺人鬼役だった。なかなかの切れ具合で素晴らしかった。その後の女優業としての活躍を予感させるような殺人鬼役の好演。『踊る』の良いところは意外な人に意外な役を演じさせるところだろう。
多くの俳優たちの“未来”を見出したともいえる『踊る』シリーズ!
キョンキョン同様、数多くの俳優やアーチストが印象的な役を演じた『踊る』シリーズ。ここではその中でも私のお気に入りの人たちをご紹介しよう。
吾郎ちゃんのキレッキレの演技は、『十三人の刺客』で昇華した!
ご存知、SMAPの稲垣吾郎も出演。湾岸署をジャックする役だったが、とにかくキレッキレの演技に大きな可能性を感じた。その実力は2010年の三池崇史監督の映画『十三人の刺客』で昇華。暴虐を極める明石藩主松平斉韶を演じ、絶賛された。
日刊スポーツ映画大賞、毎日映画コンクール、日本インターネット映画大賞、第65回日本放送映画藝術大賞など、さまざまな映画賞で助演男優賞を獲得している。さらに第53回ブルーリボン賞にもノミネートされた。
いまじゃ、映画主演多数の快優阿部サダヲもテレビシリーズに出演!
快優阿部サダヲも『踊る』のテレビシリーズに出演。デビュー5年目27歳の阿部サダヲは、こんな長い髪でなんだかちょっとイケメン風。湾岸署で青島(織田)を刺す役だったが、目に特別なものが宿ってますな、ホントに。いまじゃ、主演映画多数で、テレビの連ドラでも主役があるようなビックな俳優さんになった。主演でも脇役でも光る稀有な存在。
阿部サダヲ - Wikipedia