70年代のシカゴ

Chicago
シカゴは、1969年にデビューし現在も現役で活動しているモンスター・バンドです。
デビュー当時は、「ブラス・ロっク」の先駆的な存在でしたが、徐々に音楽性は変化し80年代にはラブ・バラード路線で数々のヒット曲を生み出しました。
シカゴのアルバムの売り上げ枚数は、売れも売れたり、その数なんと1億2200万枚!
大ヒット曲あり、隠れた名曲ありでシングルは2006年時点で57曲。アルバムは2014年時点で38枚にものぼります。
最初のヒットは、1970年の「25 Or 6 To 4(邦題: 長い夜)」で、この曲は世界的に大ヒットしました。
「長い夜」は、セカンド・アルバムからのシングル・カットです。セカンド・アルバムの正式なタイトルは「シカゴ」なのですが、2枚目ということでシカゴII(Chicago II)としてとおっています。
ところでシカゴは、デビュー・アルバムから3作連続で2枚組のアルバムを発表しています。
デビュー・アルバムが2枚組ということだけでも異例といえると思いますが、3作連続となると、おそらく他に例をみないことでしょう。
それほどクオリティが高い曲を量産できたということですね。

シカゴII (シカゴと23の誓い)
Amazon.co.jp: シカゴ : シカゴII(シカゴと23の誓い)-(紙ジャケSHM-CD) - ミュージック
ところで、シカゴというと気になるのがアルバム・ジャケットですね。
特徴的なシカゴのロゴを使って手を変え品を変えして毎回楽しませてくれています。
因みにこのロゴは、アートディレクターの指示により意図的に「コカ・コーラ」のロゴに似せて作らせたそうですよ。

シカゴIII

シカゴ・アット・カーネギー・ホール

シカゴV

シカゴVI (遥かなる亜米利加)

シカゴVII (市俄古への長い道)

シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)

シカゴIX (偉大なる星条旗)

シカゴX (カリブの旋風)

シカゴXI
きりがありませんね。
このようにロゴを使ったアルバム・ジャケットが延々と今日まで続くわけですからスゴイとしか言いようがありません!
よくネタ切れしないものだと感心します。
ジャケットも素晴らしいですが、シカゴはその間にも数々のヒットを飛ばしています。
80年代のシカゴ
1978年1月23日にギタリストのテリー・キャスが拳銃の暴発事故により亡くなってしまいます。享年31歳。
その後、プロデューサーの解雇などに伴いグループの方向性は変化し、70年代後半は商業的にも低迷期を迎えます。
しかし1980年代に入りレコード会社を移籍したのを機にデイヴィッド・フォスターをプロデューサーに迎えて復活します。
但し、デビュー当時とは音楽性は大きく変化し、ラブ・バラード路線のヒットを連発しました。

シカゴ17
80年代に入ると全盛期と呼べるほどシングルはヒットしたものの、アルバムは何故かそれほどでもありませんでした。
そんな中で、この「シカゴ17」はセールス的にも問題なくシカゴの80年代を代表する充実作となっています。
90年代に入っても
Hearts In Trouble (1990年)
Chasin' the Wind (1991年)
You Come To My Senses (1991年)
Here In My Heart (1997年)
The Only One (1997年)
All Roads Lead to You (1998年)
Show Me a Sign (1999年)
といったシングルを発表し、現在でも現役のシカゴ。
まだまだ頑張って素晴らしい曲をきかせてほしいものです。
メンバー
前身バンドの「ビッグ・シング」は、ロバート・ラム(Vo,Key)、テリー・キャス(Vo,G)、ジェイムズ・パンコウ(Tb)、ウォルター・パラゼイダー(Woodwinds)、リー・ロックネイン(Tp)、ダニー・セラフィン(Drums)、ピーター・セテラ(Vo,Bass)の7人編成でしたが、その後、メンバーは亡くなられたり、脱退したり、解雇されたりでかなりの入れ替わりがあります。
<創設メンバー>
01 TERRY KATH テリー・キャス
02 WALTER PARAZAIDER ウォルター・パラゼイダー
03 DANIEL SERAPHINE ダニエル・セラフィン
04 LEE LOUGHNANE リー・ロックネイン
05 JAMES PANKOW ジェイムズ・パンコウ
06 ROBERT LAMM ロバート・ラム
07 PETER CETERA ピーター・セテラ

TERRY KATH

WALTER PARAZAIDER

DANIEL SERAPHINE

LEE LOUGHNANE

JAMES PANKOW

Robert Lamm

PETER CETERA
<途中加入メンバー>
08 LAUDIR DE OLIVEIRA ラウヂール・ヂ・オリヴェイラ
09 DONNIE DACUS ドニー・デイカス
10 BILL CHAMPLIN ビル・チャンプリン
11 CHRIS PINNICK クリス・ピニック
12 JASON SCHEFF ジェイソン・シェフ
13 DAWAYNE BAILEY ドウェイン・ベイリー
14 TRIS IMBODEN トリス・インボーデン
15 BRUCE GAITSCH ブルース・ガイチ
16 KEITH HOWLAND キース・ハウランド
17 LOU PARDINI ルー・パーディーニ
<現行メンバー>
ウォルター・パラゼイダー(サックス)
リー・ロックネイン(トランペット)
ジミー・パンコウ(トロンボーン)
ロバート・ラム(ピアノ)
の結成メンバー4人と、
ジェイソン・シェフ(ベース)
トリス・インボーデン(ドラムス)
キース・ハウランド(ギター)
ルー・パーディニ(キーボード)
の途中加入メンバー4人の計8人となっています。