映画「フットルース」とは
映画「フットルース」のあらすじ
父が家出をしてしまったため、母と2人で伯父の家に引っ越してきたレンは、生まれ育ったシカゴとは全く違う保守的な田舎町になじめずにいました。
牧師の娘エリエルに惹かれていますが、彼女にはチャックというボーイフレンドがいます。ウィラードと意気投合したレンは、エリエルの父ムーア牧師が、息子の死をきっかけにして、ロックもダンスも禁止されていることを知ります。

教会でのレンとウィラード
フットルース : 作品情報 - 映画.com
チャックとレンの対立
シカゴから来たよそ者という理由で、チャックはレンに敵対心を持っていました。レンのアルバイト先の製粉工場に、チャックの挑戦状を持ったエリエルがやってきました。大型トラクターを使った度胸試しで、偶然も重なって勝利したレンに、エリエルは一気に惹かれてしまいます。

レンとエリエル
「フットルース」|大相撲・高校野球・映画・小説 nanami1964のブログ
ウィラードへのダンスの特訓
レンはウィラードに頼まれ、ダンスの練習を始めます。ダンスなど縁のなかったウィラードに、リズムの取り方やステップなど、一から根気強く教えます。
ダンスの特訓をすることで、レンとウィラードは、強い信頼関係を気付いていきます。

レンとウィラード
フットルース に登場する車とか|カエル好きのページ|ブログ|カエル好き|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)
大人への不満と反発
友達から大麻を預かったことから、学校側はレンに不信の目を向けます。信じてもらえなかったレンは、人気のない工場で、車の音楽に合わせ不満を爆発させていました。そこへエリエルが現れ、2人は心を通わせます。エリエルの父は、戒律で厳しく育てることを信条としていたため、エリエルは父の愛情を感じることができませんでした。

父の厳しさに反発して、危険な行為を繰り返すエリエル
ダンスパーティ開催の訴え
エリエルやウィラードらと隣町のディスコに行って楽しんだレンですが、その事実は町に波紋を投げかけます。ロックやダンスの禁止のもとになったのは、5年前の高校生の酒酔い運転での事故死で、なくなったのはエリエルの兄でムーア牧師の息子でした。戒律で縛り、厳しく育てていれば息子は死ななかったという思いから、ムーア牧師はロックもダンスも禁止するという行動に出たのでした。
町の定例集会でダンスパーティ開催を訴えるレンでしたが、訴えは退けられました。

ダンスパーティ開催を訴えるレン
2007年8月 - 365日映画
卒業ダンスパーティの開催
レンの気持ちを理解したムーア牧師は、ダンスを認める宣言をします。町はずれの体育館での卒業ダンスパーティの開催が決定し、父からの贈り物のコサージュを付けたエリエルを、正装したレンが迎えにきます。会場前で妨害しようと待ち構えていたチャックたちも、最後には一緒にダンスで盛り上がり、ダンスパーティは最高潮を迎えます。

卒業ダンスパーティのレンとエリエル
フットルース ( 映画レビュー ) - ばいきんダディの何でオレ様が・・・ - Yahoo!ブログ
映画「フットルース」の主な登場人物
レン・マコーマック:ケヴィン・ベーコン

レンを演じたケヴィン・ベーコン
フットルース ( 映画レビュー ) - ばいきんダディの何でオレ様が・・・ - Yahoo!ブログ
エリエル・ムーア:ロリ・シンガー

エリエルを演じるロリ・シンガー
フットルース ( 映画レビュー ) - ばいきんダディの何でオレ様が・・・ - Yahoo!ブログ
ウィラード・ヒューイット:クリス・ペン

ウィラードを演じるクリス・ペン
クリス・ペン | 海外ドラマJP DRACO(ドラコ)
ショー・ムーア牧師:ジョン・リスゴー
ムーア牧師を演じるジョン・リスゴーは、「オール・ザット・ジャズ」や「ガープの世界」、「愛と追憶の日々」などに出演しました。フットルースでは、ロックやダンスなどがなければ息子は死ななかったと、厳しい戒律を家族にも町にも求めながら、葛藤する牧師を演じています。
エセル・マコーマック:フランシス・リー・マッケイン
レンの母親エセルを演じた、フランシス・リー・マッケインは、「スタンド・バイ・ミー」や「グレムリン」などに出演しました。
夫に家出され、兄を頼って引っ越してきますが、レンと同様なかなか町になじめない母親を演じています。
映画「フットルース」の音楽
フットルースの挿入歌は、ケニー・ロギンスも参加したサウンド・トラックがヒットし、MTVでのプロモーション・ビデオのヒットもあり、一種の社会現象となりました。
日本でも麻倉未稀、葛城ユキ、渡辺美里などがカバーして、様々なテレビ番組のテーマ曲に使われました。コマーシャルにも使われた曲もあり、映画は知らなくても、この曲は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。ここで何曲かご紹介します。
Footloose:ケニー・ロギンス
映画のタイトルそのままの曲、フットルースはケニー・ロギンスが歌い、大ヒットしました。この曲がかかるとレンのダンスシーンが浮かぶほど、映画と曲が一つになっています。
Let's Hear It For The Boy:デニース・ウィリアムス
レンとウィラードがダンスの特訓をしているシーンで流れました。最初はぎこちないウィラードも、徐々にリズムにのって踊れるようになっていきます。
Almost Paradise:アン・ウィルソン&マイク・レノ
日本語タイトルに「愛のテーマ」とついている、バラード曲です。エリック・カルメンの作ったこの曲は、「金曜日の妻たちへⅡ」の主題歌にも使われました。
Holding Out For A Hero:ボニー・タイラー
ボニー・タイラーが歌ったこの曲は、日本語でもカバーされ、麻倉未稀のカバーはテレビドラマ「スクールウォーズ」の主題歌に使われました。葛城ユキもカバーしています。
映画「フットルース」の魅力は、やはりダンスシーンです。現在のダンスと比べてしまうと、時代が違うと感じてしまうかもしれませんが、思わず体が動き出してしまう音楽と、いかにも楽しそうにダンスしている映像を見ているだけで、こちらまで一緒に踊りだしたくなってきます。
映画「フットルース」のミュージカル化とリメイク版

宝塚雪組の舞台「フットルース」
宝塚|My Favorite Things -31ページ目

リメイクされた「フットルース」
CIA☆こちら映画中央情報局です: Footloose: ケニー・ロギンスの主題歌でおなじみの80年代青春ミュージカル映画のヒット作をリメイクした、現代版の新しい「フットルース」が予告編を初公開!! - 映画諜報部員のレアな映画情報・映画批評のブログです
30年後のケヴィン・ベーコン
映画「フットルース」の公開30周年の2014年には、当時55歳のケヴィン・ベーコンが、「フットルース」のダンスシーンを再現しています。30年前には、あまりにもダンスだけが騒がれることで、「フットルース」は封印していたケヴィンでしたが、ようやく話題にできるような気持ちになったのかもしれません。
その出演作の多さから「ハリウッドの中心」とまで言われたケヴィン・ベーコンですが、そのケヴィンを一躍有名にした映画「フットルース」は、ぜひ一度見てほしい作品の一つです。