NYパンク〜ニューウェイヴのアイコンとなったブロンディ!

NYパンク〜ニューウェイヴのアイコンとなったブロンディ!

70年代末~80年代初頭、トーキング・ヘッズやラモーンズなどと並びパンク~ ニューウェイヴ・シーンでセックス・シンボルとなったデボラ・ハリーを中心に活躍したブロンディ。現在も断続的な活動を続けています。


恋のハートビート

1979年リリース
全米チャート:17位
全英チャート:1位

恋のハートビート

前作の好調を維持していて、とても勢いを感じるアルバムです。

【収録曲】
1. ドリーミン
2. ハーデスト・パート
3. 涙のユニオン・シティ
4. シェイラ
5. 恋のハートビート
6. アクシデンツ・ネバー・ハプン
7. 青春のときめき
8. 素敵な時間をスローモーション
9. 銀河のアトミック
10. サウンド・ア・スリープ
11. ヴィクター
12. リアル・ワールド

オリジナル・アルバムには収録されていませんが、1980年に映画「アメリカン・ジゴロ」で使われた「コール・ミー」が、米英でナンバーワン・ヒットとなりました。
この曲は、ブロンディの代表作といってよいでしょう。

オートアメリカン

1980年リリース
全米チャート:7位
全英チャート:1位

オートアメリカン

収録曲「ラプチュアー」ではラップ、「夢見るNo.1」ではレゲエとデビュー当初はパンク・バンドのひとつとみなされることもあったブロンディですが、ここでは最先端の音楽にも手を広げ随分と音楽性が幅広くなってます。

【収録曲】
1. 遥かなるヨーロッパ
2. リヴ・イット・アップ
3. 貴方の瞳に恋してる
4. 夢みるNo.1
5. バルコニーのエンジェル
6. 恋はハイウェイ・ドライヴ
7. ドゥ・ザ・ダーク
8. ラプチュアー
9. 愛の面影
10. 憧れのサンダーバード
11. ウォーク・ライク・ミー
12. 渚のデート・ウォーク

ザ・ハンター

1982年リリース
全米チャート:33位
全英チャート:9位

ザ・ハンター

本作を最後にブロンディは解散してしまいます。
解散の原因はリーダー格のクリス・ステインの病気によるもので、デボラ・ハリーはクリス・ステインの看病にあたったとのことです。

【収録曲】
1.Orchid Club
2.Island Of Lost Souls
3.Dragonfly
4.For Your Eyes Only
5.The Beast
6.War Child
7.Little Caesar
8.Danceaway
9.(Can I) Find The Right Words (To Say)
10.English Boys
11.The Hunter Gets Captured By The Game

82年発表の6作目。後に再結成するもりのの、このアルバムでグループは一旦解散する。前作は作品としてはクオリティも高く、演奏のテンションも高かったが、本作では打って変わって「脱力」とも言いたくなるほどリラックスした演奏が耳につく。グループとしての作品というよりも、デボラと寄せ集めのバック・バンドといった印象すら受ける。バンドの解散の原因はリーダー格のクリス・ステインの病気によるもので、実際にグループ解散後、デボラはクリスの看病にすら立ち会ったそうだが、その不調ぶりが曲作りにも影響しているようだ。シンセが大々的に導入されたエキゾティックな1.は妙に力の抜けた感じのする曲。2.はブラスの入ったコミカルで楽しい曲だが、この曲も力があまり入っていない気がする。系統的には前作の夢見るNO.1に近い感じの曲で楽しめる。4.は初期〜中期を思わせるちょいロカビリーな曲。6.はシンセのシーケンスが導入された曲で、派手な展開を見せる。7.はモロに夢見るNO.1を狙ったレゲエ曲だが、こちらはマイナー・キーとなっている。8.はチープなオルガンが、いい味を出しているオルドタイミーなロックンロールで、このアルバムでは個人的には一番好きな曲。9.はノスタルジックな雰囲気のポップな曲で、この線あたりがブロンディの真骨頂だろうが、やはりテンションはやや低い。間奏のギターはなぜか涙腺にくる。10.はこれもブロンディらしいスタンダードっぽい佳曲。前半は新しいことをやろうと躍起になっていて後半でやっとブロンディらしさが出て来るアルバム・・・といった感じだろう。

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Amazon.co.jp: Blondie : Hunter - ミュージック

ブロンディは、97年に復活を遂げ、今日まで断続的ながらも活動を続けています。
2011年に「Panic Of Girls」を発表以降、ブロンディは現在でも盛り上がりを見せています。

現在も元気に活躍しています。

Blondie

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