ランバダ

エロチックなダンス「ランバダ」
日本での流行
日本でもバブル絶頂期から崩壊期にかけて流行しましたよね。
「CHA-CHA-CHA」で鮮烈なデビューをした石井明美さんが「ランバダ」を歌っていたのを覚えている方も多いのではないでしょうか!?
『ランバダ』石井明美
それまでディスコは常にペアが離れて踊るダンスが主流でしたが、そこにペアが抱き合って踊る扇情的なダンス「ランバダ」が登場し、大流行します。
その振り付けが単に抱き合うだけでなく、互いに相手の股に太腿を挿しいれ腰をくねらせるというエロチックな感じが若い人達に好まれたようです。当時、ランバダダンスに興奮して出来上がる即製カップルで、有名クラブ周辺のラブホテルは順番待ちの大繁盛になったんだとか。
ただ、周囲の風紀上の横槍でランバダを踊ることを禁止する所も現れたりと、その盛況も長くは続かなかったようです。
原曲は愛する人との悲しみの分かれを歌った哀愁漂う曲
激しく扇情的で派手な曲想ですが、原曲はボリビアを代表するフォルクローレグループであるロス・カルカスの「泣きながら」なのです。
原曲は愛する人との悲しみの分かれを歌った、哀愁のあるしっとりとしたものであったのに対し、カオマは曲調をアップテンポにして密着度の多いダンスをつけ、これがヒットしました。
ジェニファー・ロペス版「ランバダ」
カオマのヒットにより、1990年には映画『ランバダ 青春に燃えて』が制作・公開され、のちにブレイクするジェニファー・ロペスも出演していました。

映画『ランバダ 青春に燃えて』
ジェニファー・ロペス
映画に出たことが関係しているのかはわかりませんが、ジェニファー・ロペスは、カオマ版のこの曲をアレンジしています。
2011年に発売したアルバム『Love?』収録曲「On the Floor」(ジェニファー・ロペスfeat.ピットブル名義)がその曲です。
ジェニファー・ロペスのアレンジ版はカッコいいですね。
こういったアレンジをする人が増えて“ランバダブーム”が再燃すると面白いんですけどね。

ラヴ? / ジェニファー・ロペス
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