若かりし日のスターが勢ぞろい!
主演は、C・トーマス・ハウエル。共演には、すでにスターだったダイアン・レイン、まだ無名だったマット・ディロン、ラルフ・マッチオ、ロブ・ロウ、トム・クルーズ、エミリオ・エステべス、パトリック・スウェイジら。数年後の彼らの作品を思い浮かべながら、無名時代のスターの演技に難癖つけるもよし、「若い頃、こんなだったかあ」と感慨にふけるもよし、いろいろな楽しみ方がある。ほかにも、アイドルとして世界的に人気のあったレイフ・ギャレットやロックの殿堂入りもしているトム・ウェイツ、少女時代のソフィア・コッポラ(コッポラの娘)も出演している。
女の子みんながマット・ディロンの虜だった・・・
ジェームス・ディーンの再来かと思うほどのセクシーさと少年(青年?)の危うさを併せ持ったマット・ディロン。ある意味、この映画は彼が主役だった。日本の女の子もみんな、マット・ディロン見たさに映画館に押し掛けたとか。その後、コッポラ監督の『ランブルフィッシュ』に出演した。ほかの出演作に『フラミンゴキッド』『ドラッグストア・カウボーイ』『最高の恋人』『シティ・オブ・ゴースト』などがある。
脇役トム・クルーズの軽い演技に少し気恥ずかしさも!?
当時ほとんど無名のトム・クルーズだが、今となっては『アウトサイダー』出演者のなかでも一番の出世頭だ(というかずば抜けてしまっている)。当時の軽い演技は観ている方が少し気恥ずかしくもなるが、好感のもてる演技と男っぷりはすぐに認められ、同年、公開された『卒業白書』ではゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされている。
若かりし日のダイアン・レインの凛とした美しさにため息
ダイアン・レインは1979年の『リトル・ロマンス』で映画デビューし、すでに人気者となっていた。『アウトサイダー』では、気は強く、どこか大人びた役どころだったが、凛とした美しさには絶句する。ちなみに、若き日のダイアン・レインをさらに堪能したいなら、『ストリート・オブ・ファイヤー』もいい。人気ロック歌手に扮したダイアン・レインの姿がミドルエイジには眩しすぎる。