シングル「果てしない夢を」とは?

「果てしない夢を」ZYYG,REV,ZARD&WANDS feat.長嶋茂雄
「果てしない夢を」は、日本テレビ系『劇空間プロ野球93』のテーマソングで、当時読売ジャイアンツの監督に再就任した長嶋茂雄をゲストボーカルとして迎えた楽曲。
ZARDの坂井泉水、WANDSの上杉昇、ZYYGの栗林誠一郎、高山征輝、REVの出口雅之がメインボーカルを担当し、ギターソロは全てWANDSの柴崎浩が担当しました。
ビーイング全盛期を肌で感じることができる楽曲!
ビーイング系のアーティストが売れに売れていた時期だけに参加メンバーが豪華です。
ZYYG、REV、ZARD、WANDSだけでなく、コーラスに大黒摩季、川島だりあ、B.B.クイーンズでも活躍していた近藤房之助、BAADの大田紳一郎、TWINZERの生沢祐一と、ビーイング系アーティストが大勢参加。まさにビーイングオールスターといった趣で、あまりに豪華すぎて、贅沢な感じさえしてくるシングルです。

大黒摩季

川島だりあ
当時、オリコンチャートもビーイング系アーティストが独占!
なぜ、ミスター(長嶋茂雄)が歌ったのか?

1993年はJリーグが開幕した年
1993年といえば、5月15日に日本のプロサッカーリーグである「Jリーグ」が始まり、サッカーブームの機運にプロ野球界が危機意識を募らせていた時期です。
そこで、読売ジャイアンツは監督に長嶋茂雄を復帰させ、プロ野球界を盛り上げようと画策。プロ野球中継も「劇空間プロ野球」というタイトルに改称し、テーマソングを設定しました。そのテーマソングがこの「果てしない夢を」です。だから、ミスターも参加したわけですね。

プロ野球界を盛り上げるため、ミスターも頑張りました♪

第13代監督として巨人監督へ再就任したばかりのミスター
ちなみに、「果てしない夢を」が発売された1993年、巨人は3位に終わり、チーム打率は12球団で最下位と低迷。しかし、翌年には中日ドラゴンズから落合博満を獲得し、リーグ優勝を達成すると、さらに勢いそのままに監督として初の日本一に輝きました。

「果てしない夢を」叶えてしまったミスター
「果てしない夢を」のディスクは、実は2種類あった!?

白ディスク(通常版)と黒ディスク(初回出荷分)
カップリング曲「雨に濡れて」は確実に名曲♪
むしろ個人的にはこちらの曲の方が好きです。ZARDの坂井泉水とWANDSの上杉昇とが大部分を歌っており、1番はほぼ坂井泉水、2番は上杉昇がメインといった感じです。ちなみに、長嶋茂雄氏はこの曲には参加していません。
表題曲「果てしない夢を」は巨人戦中継を意識した歌詞になっていましたが、カップリング曲「雨に濡れて」は全く野球とは関係ない曲でした。
作詞はどちらの曲も「上杉昇、坂井泉水」になっていますが、「果てしない夢を」の男っぽい歌詞と「雨に濡れて」の女性っぽい歌詞から考えると、「果てしない夢を」を上杉昇が、「雨に濡れて」を坂井泉水が作詞したんじゃないでしょうか!?
後に、坂井泉水は「雨に濡れて」をZARDとしてセルフカバーしています。
いや~、ホントに良い曲ですね。
「果てしない夢を」と「雨に濡れて」、どちらも聴いてみて損はない曲だと思いますので、よければこの機会にぜひ聴きてみてださい♪