【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!

【ハイソカーブームとは?】マークII・チェイサー・クレスタがバカ売れ!

1980年代に起こった【ハイソカーブーム】。“ハイソサエティ=裕福な世界”の人になるのも夢ではないという、バブル期の消費者心理をうまくついたハイソカー。代表格だった「マークII3兄弟」をはじめ、ブームを担ったクルマたちを振り返ります。


トヨタ・カリーナED

カリーナEDの“ED”は「エキサイティング・ドレッシー」(=刺激的でおしゃれ)の頭文字。

後席の居住空間は極めて狭く、大人が乗るには窮屈で仕方がない広でしたが、“クーペ感覚の4ドア車”と考えるべきクルマであり、とにかく外観デザインのカッコ良さからとても良く売れました。

初代カリーナED[T160系](1985年- )

トヨタとして初となるピラーレス4ドアハードトップに仕立てたこのカリーナEDは、4ドアでありながらその流麗なスタイリングで「デートカー」として女子ウケの良いクルマでした。

ピラーレスの4ドアハードトップ

日産・レパード

初代レパード

さまざまな「世界初」や「業界初」(燃費計やフェンダーミラーワイパー)を携えて登場した初代レパード。スタイリングは、リアウインドウに使われたベンドグラスやCピラーとリアフェンダーを面一としない手法を特徴とし、国産他車に先駆けるものでした。

初代レパード[F30型](1980年- )

世界初の装備「フェンダーミラーワイパー」

上級グレードには「ASCD(オートスピードコントロール装置)」、「ドライブコンピューター」が標準で装備され、さらに2.8Lの最上級グレードには室内騒音に呼応してボリュームが可変する「オートボリュームコントロール」、「TVチューナー」までもが装備されていました。

そして世界初の「マルチ電子メーター」を採用。これは、燃料、水温、油圧、電圧の4つを一つのメーターに集約し、切換スイッチで必要なデータが蛍光表示される(表示以外のメーターで異常が発生した場合は、赤色表示で自動的にメーターが切り替わる)というシロモノでした。

インパネは豪華の極み!

2代目レパード

2代目はソアラを強く意識した2ドアクーペとして登場!・・・が、人気はソアラに及びませんでした。

ただ、大量に売れたソアラに対し、ごく限られた台数しか売れなかったレパードは、稀少価値の高さから中古車市場では高い相場水準を維持。また、『あぶない刑事』で使われたことなどもあり、一部には大変人気の高いクルマでした。

2代目レパード[F31型](1986年- )

映画『さらば あぶない刑事』登場!F31型レパードとは? - (ミドルエッジ)

インテリアは乗る人を包み込むような一体感を表現した品質感に優れたもので、シートやトリム類には上質なツィード調の素材が使用されていました。

最上級グレードのアルティマには助手席に快適性に優れたパーソナルコンフォートシートを採用したのも特徴で、背もたれが中折れし、座面がリフトアップする機構を備えていました。

高級車としての風格を備えたインテリア

日産・ローレル

5代目ローレル

ボディバリエーションは4ドアセダンと4ドアハードトップで、先代がヨーロッパ車調で苦戦したため、押し出しの強いアメリカ車調に。

5代目ローレル [C32](1984年- )

いかにも“ハイソカーブーム”に乗っていくためのキャッチコピーといった印象ですよね♪

キャッチコピーは「ビバリーヒルズの共感ローレル」

世界初の電動格納式ドアミラーを装着!

6代目ローレル

ボディは4ドアハードトップのみで、歴代最後の4ドアピラーレスハードトップ。

車高が低く、室内の広さは大人4人の長時間乗車に耐えうる最低限の寸法が確保されている程度のものでした。

6代目ローレル [C33](1989年- )

日産・セドリック / グロリア(セド・グロ)

【Y30】6代目セドリック

長年にわたり搭載されていた直列6気筒のL型に代わり、日本初のV型6気筒エンジン(VG型)を搭載したモデルとして有名です。

ハードトップとセダン、ワゴン・バンのフルラインナップの最後のモデル。

6代目セドリック[Y30](1983年- )

【Y30】7代目グロリア

7代目グロリア[Y30](1983年- )

グロリアのイメージキャラクターであるジャック・ニクラウス氏とセドリックのイメージキャラクター・二谷英明氏が写る1983年の広告です。

グロリア(左)とセドリック(右)

【Y31】7代目セドリック

最上級グレードの「ブロアム」。

7代目セドリック[Y31](1987年- )

従来からの「ブロアム」に加え、スポーツ性を向上させた「グランツーリスモ 」が新たに設定されました。

グランツーリスモ(GranTurismo)誕生

【Y31】8代目グロリア

8代目グロリア[Y31](1987年- )

901運動(1980年代に日産自動車が「1990年代までに技術の世界一を目指す」車作りを目標とした運動)の反映で新たに設定された「グランツーリスモ」は、高級車らしからぬスポーティさとVG20DET型エンジンの高い動力性能で若々しいイメージを持ち込み、ヒット作となりました。

後の定番となるグランツーリスモ

日産・シーマ

バブル期を象徴する高級車。

初代シーマ[Y31](1988年- )

Y31セドリック/グロリアをベースにした3ナンバー専用ボディーに、3リッターV6エンジンを搭載。

キャッチコピー「きっと、新しいビッグ・カーの時代が来る。」

なかでもターボモデルは、アクセルを踏み込むとテールを沈めながらダッシュする、高級車らしからぬ暴力的なまでの加速性能でバブル紳士のハートをガッチリと掴みました。

初代モデルの発売時期はバブル景気の絶頂期に相当し、4年間の販売台数は12万9,000台にも及ぶ爆発的なヒットとなりました。

【シーマ現象】バブル時代の象徴的な車、初代日産シーマ -(ミドルエッジ)

マツダ・ルーチェ

「マツダのクラウン」といった位置付けで販売され、内装などもクラウンやセドリックなどを意識していました。

また、マツダらしくロータリーエンジン搭載のグレードも打ち出すも、売上の面では大成功とはいかず、次第にフェードアウト。ルーチェと名を冠したモデルはこれを以って姿を消しました。

5代目ルーチェ(1986年- )

いかがでしたか?

“ハイソサエティ=裕福な世界”の人になるのも夢ではないという、バブル経済期の消費者心理をうまくついた、今見ても高級感溢れるクルマばかりですよね♪

ちなみに、「ハイソカーブーム」の時代は、オーナーカーとして爆発的に売れただけではなく、自動車教習所の教習車としてもマークII・クレスタ・チェイサー・ローレル等が大量に投入されていました。

マークⅡ教習車

クレスタ教習車

バブル期って・・・あらためてホント豪勢な時代でしたよね♪

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