「ザ・ストーンローゼズ」を聞くということは、音楽とひとつになるということだ。

「ザ・ストーンローゼズ」を聞くということは、音楽とひとつになるということだ。

とても表情豊かなリズムに美しく親しみやすいメロディー。彼らの曲を聞くと、辛いことや悲しい気持ちが溶けてしまって何も考えずに踊らされてしまう。


これからはオーディエンスの時代だと彼らは言った

The Stone Roses

ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses)はイギリスのロックバンド。1983年にマンチェスターにて結成され、ニュー・オーダーやハッピー・マンデーズ、ザ・シャーラタンズといったバンドとともに、マッドチェスター・ムーヴメントの中心的存在として活躍。
『ストーン・ローゼズ』(1989年)と『セカンド・カミング』(1994年)の2作を発表した後、1996年に解散。オアシスをはじめとするブリットポップや後の音楽シーンに多大なる影響を与えています。

メンバー

イアン・ブラウン / ヴォーカル
(1963年2月20日生まれ)

Ian George Brown

ジョン・スクワイア/ ギター 
(1962年11月24日生まれ)

Jonathan Thomas Squire

マニ / ベース 
(1962年11月16日生まれ)

Gary Michael Mounfield

レニ / ドラム、バッキング・ボーカル
(1964年4月10日生まれ)

Alan John Wren

Nace Alan John Wren "Reni", baterista de The Stone Roses - Rock 101

【ファーストアルバム発表以前の在籍メンバー】
・アンディ・カズンズ Andy Couzens / リズム・ギター (1983年から1986年5月まで在籍)
・ピート・ガーナー Pete Garner / ベース (1983年から1987年8月まで在籍)
・サイモン・ウォルステンクロフト Simon Wolstencroft / ドラム (1983年から1984年途中まで在籍)
・ロブ・ハンプソン Rob Hampson / ベース (1987年)

【セカンドアルバム発表以後の在籍メンバー】
・ロビー・マディックス Robbie J. Maddix / ドラム
・アジズ・イブラヒム Aziz Ibrahim / ギター
・ナイジェル・イッピンソン Nigel Ippinson / キーボード

ディスコグラフィー

ザ・ストーン・ローゼズは2枚のオリジナルアルバムを出していますが、ファーストアルバムは、1989年の初頭にかけて、ジョン・レッキーをプロデューサーに迎えレコーディングが行われました。
このアルバムは、ロックンロールとダンスミュージックの融合と評され賞賛されましたが、難しい話は抜きにして、いつ聞いても瑞々しく素晴らしいアルバムです。
イギリスのバンドらしく歌詞にはシニカルな面がありますが(王室を強烈に批判した“かわいいエリザベス”というサイモン&ガーファンクルで知られる“スカボロ・フェア”の替え歌など)、表情豊かなドラムスをはじめ胸が高鳴り踊りだしたくなる曲ばかりで、収録曲すべてがエバーグリーンといえます。

The Stone Roses / 1989年
リリース時の邦題は『石と薔薇』

ファーストアルバム

ファーストアルバムから半年後に、ザ・ストーン・ローゼズにとって最高傑作ともいえる曲『フールズ・ゴールド Fools Gold』を発表します。
この曲は、イギリスの多くのミュージシャンに影響を与え、衝撃をもって受け入れられました。
この曲のドラム・ビートはジョン・スクワイアがジェイムズ・ブラウンの「Funky Drummer」(「In the Jungle Groove」収録)からサンプリングしたものをアレンジした上でループさせ、ベースラインは Young MC の「Know How」から引用されています。
後にヒップホップのRun-D.M.C.が "What's It All About" でドラムとベースのパートを使用しています。

1stアルバムからは5年半、最後のライヴからでも4年半が経過し、もうザ・ストーン・ローゼズは活動をしないんじゃないかと誰もが諦めかけていた1994年12月に2ndアルバム『セカンド・カミング』は発表されました。
よく聞けば以前と同じタイプの曲はあるものの、ファーストアルバムともその後のシングルとも違う印象を受けるのはレッド・ツェッペリンのようなタイプの曲が強烈であることと、プロデューサーが変わったことが大きいのではないかと思います。
全英4位(プラチナムに認定)、全米チャート47位を記録しています。

セカンド・カミング Second Coming / 1994年

セカンドアルバム

翌年1995年3月にレニが脱退。代わりにロビー・マディックスが加入し、4月からヨーロッパとアメリカを回る大々的なツアーが開始されました。
しかし今度は、1996年4月1日に中心人物のジョンが脱退。
後任にはアジズ・イブラヒムを迎え入れ、8月25日のレディング・フェスティバルに大トリとして出演したものの観客にもプレスにも受け入れられず結局これが引き金となり10月に解散を発表しました。

【コンピレーションアルバム】
・ターンズ・イントゥ・ストーン Turns Into Stone /1992年
・コンプリート・ストーン・ローゼズ Complete Stone Roses /1995年
・クリムゾン・トゥナイト Crimson Tonight /1996年
・ガレージ・フラワー Garage Flower /1996年
・ストーン・ローゼズ10周年記念盤 The Stone Roses 10th Anniversary Edition /1999年
・リミキスィーズ The Remixies /2000
・ヴェリー・ベスト・オヴ・ストーン・ローゼズ The Very Best of the Stone Roses /2002年

【シングル】
・ソー・ヤング So Young /1985
・サリー・シナモン Sally Cinnamon /1987
・エレファント・ストーンElephant Stone /1988
・シー・バングス・ザ・ドラム She Bangs the Drum /1989
・フールズ・ゴールド Fools Gold /1989
・ワン・ラヴ One Love /1990
・アイ・ウォナ・ビー・アドアード I Wanna Be Adored /1991
・ウォーターフォール Waterfall /1991
・アイ・アム・ザ・レザレクション I am the Ressurection /1992
・ラヴ・スプレッズ Love Spreads /1994
・テン・ストーリー・ラヴ・ソング Ten Storey Love Song /1995
・ベギング・ユーBegging You /1996
・Fools Gold(remix) /1999

解散そして再結成

解散後はメンバーそれぞれに活動し、中心人物のイアンとジョンの不仲もあり再結成は不可能と思われていましたが、2011年春、マニの母親の葬儀の際に15年ぶりに2人は再会し再び親交を深めました。
そしてついにその年10月18日再結成を発表。翌2012年6月29、30日、7月1日にマンチェスター北にあるヒートンパークにてライヴを行い、3日間で22万人を動員しています。

ザ・ストーン・ローゼズは2016年6月に再結成後初となる単独来日公演を行います。
きっとまた夢のように素敵な空間を作り出してくれることでしょう。
新曲がどうなっているのか気になるところですが、ここは焦らずに期待を込めて気長に待つことにしましょう。

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