そしていよいよタイトルチューンです。
メンバー一体となったドドドドというイントロで始まりますが、これが車のアイドリングのようで胸が高鳴ります。
アルバム全体にも言えることですが、特にこの曲のサウンドはウォール・オブ・サウンドと呼ばれる、とても分厚い音の壁になっていて、この場所を飛び出して陽の当たる場所を歩こうという切羽詰まった詩の内容にとてもよく合っています。
彼女でなけりゃ
「She's the One」 ではなく、よくぞ「彼女でなけりゃ 」という邦題を付けてくれました。とてもステキなタイトルですね。
詩の内容もそんな感じで、どんなに彼女がステキかということを延々。聞いてる方が照れてしまうほどですが、この詩をバラードではなく、最高のロックンロールに乗せたところが素晴らしいです。
ミーティング・アクロス・ザ・リバー
何だか危ない仕事に手を出してる男の話ですが、とてもリアルです。ニューヨークの裏の世界とでもいうのでしょうか。。。
栄光を求めてこの場所から出ていく道具として、アルバムの中では車が重要なモチーフになっていますが、ここでの主人公は危険な仕事をするために車を調達してほしいと哀願しています。
しかし、川の向こうには輝く未来があるのでしょうか?
ジャングルランド
アルバムの最後を飾るのは何とも素晴らしいサックスソロが印象的なこの曲です。実はこのサックスソロ、スプリングスティーンが一音一音指示したのだとか!
精神的な戦いを描いたこの曲で深い余韻を残してこのアルバムは幕を閉じます。
ロックの未来を見た!その名はブルース・スプリングスティーン
「ロックの未来を見た!その名はブルース・スプリングスティーン」この言葉は、音楽評論家だったジョン・ランドウが当時ヒットには恵まれていなかったとはいえ、素晴らしいライブを行っていたスプリングスティーンを評したコラムの一部です。
ランドウはスプリングスティーンを励まし、助言を与え、このアルバムではプロデューサーに名を連ねています。
このアルバムには今も色褪せることのないロックの未来が確かにあります。ランドウの言葉が正しかったことを、今では誰もが認めていることでしょう。
ブルース・スプリングスティーン、『明日なき暴走』発売40周年にファンへのメッセージ (2015/08/27)| 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト
