デニスはカレンの家に移ってきたが、カレンの、物や人までも「所有」したいという欲望を批判し、結婚することも自由な生き方をやめることも拒否し、ただ一枚の紙切れに過ぎない結婚が、デニスの彼女への愛を増やすことにはならない、と話す。カレンはそれを認めざるを得なかった。
梅毒によって自らの子供を産めなくなったカレンは、学校を創って、読み書き・算数・多少のヨーロッパ式の習慣を、その地域の部族の子供たちに教えることを決めた。
しかし、コーヒー農場は経済的困難に陥り、やりくりするために銀行の融資に頼らざるを得なくなる。
農場は、始めてから数年が掛かったが、ついに良い収穫を上げるに至った。
しかし壊滅的な火災が起こり、農場・作物・すべての工場設備が燃やし尽くされてしまった。 無一文になって、またデニスとの恋人関係も終わり、英領東アフリカが植民地ケニアとなる中、カレンはアフリカを離れデンマークの故郷に戻る用意を始める
カレンは、家を空っぽにして、自分のすべての贅沢品を慈善バザーに供出する。
空っぽになった家に、その夜デニスが訪れ、2人は最後のダンスを踊った。デニスは、数日後にはまた戻ってきて、カレンの帰国の旅の出発点となるモンバサまで、彼の飛行機で送ると約束した。
しかしデニスが戻ることはなく、飛行機が墜落して死んでしまったということを、カレンは聞かされる。
全てを失い、カレンはンゴング・ヒルズでの葬儀に参列する
亡くなったデニスに代わって、カレンの召使いの長であるファラが、カレンをモンバサ行き列車に乗る駅へと送った。
カレンは後に作家・語り手となり、再びアフリカに戻ることはなかったが、アフリカでの経験について執筆した。
人間味溢れる物語になっています。
映画のもう一つの恋愛
それは、デニスの友人のコールの恋です。
旅から帰ったデニスがコールの家に訪ねると、コールは黒死病でした。
彼の看病をしていたのはマサイ族の女性でした。二人は愛し合っていました。
しばらくしてコールは死んでしまいます。そして彼女は、埋葬の時に教会の柵の外から最後まで見送ります。
相手の事を思いやることが出来る恋愛はいいですね。
カレンとデニスの出会い
最初に出会ったのは、カレンがアフリカに行く途中でデニスが象牙を列車に積み込んでいた所でした。