「ロールプレイングゲーム(RPG)というジャンル」
参加者が各自に割り当てられたキャラクターを操作してお互いに協力しあい、架空の状況下で与えられる試練(冒険、探索、戦闘など)を乗り越えて目的達成を目指すゲーム
RPGは元々ミニチュアゲームから派生したもので、アメリカで考案されたテーブルトップゲームです。

ロールプレイとは「想像上のある役柄を演じること」「自分が現在(または未来永劫)決してなることができない何者かを演じること」
1980年代に様々なコンピュータRPGゲームが登場し、日本においてもRPGの概念が根付きました。
80年代後半、ファミコンの「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などの登場を境に、コンピュータゲームのジャンルとしても一気に人気を獲得することになりました。

「ドラクエ」「FF」を双璧とする日本を代表するゲームジャンルに
そんなRPGの歩みを振り返っていきましょう。
1980年前後、パソコンゲームにコンピューターRPGの概念が登場
ロールプレイングゲームの遊び方や世界設定(魔法・アイテム・ゲーム目標など)を元に作られたアメリカ製のコンピュータRPGが1980年代前半に日本でもプレイされ始め、まもなく日本製の製品も登場し人気を博しました。
2Dタイプ、3Dタイプの始祖とされる2大タイトル

2DRPGの始祖とされる「ウルティマ」シリーズ

3DRPGの始祖とされる「ウィザードリィ」シリーズ
また、ロールプレイングゲームの入門的な存在であるゲームブックが邦訳・紹介され、一時ブームとなりました。
ゲームブックの歴史:アドベンチャーゲームブック「火吹山の魔法使い」・ペーパーアドベンチャー・「ドルアーガの塔」3部作ほか - Middle Edge(ミドルエッジ)
80年代前半、詳細なストーリー設定より、ゲーム内に隠されたヒントを自力で探し出す作品が多く登場
国内RPGの始祖「ザ・ブラックオニキス」

事実上の日本初のファンタジー・コンピュータRPGだった「ザ・ブラックオニキス」
80年代前半に「国産3大パソコンRPG」と呼ばれた3作品

日本でコンピュータRPGの基礎を作った作品で「ハイドライド・シンドローム」と呼ばれる2年間のロングセラーとなった「ハイドライド」
【ハイドライドシリーズ】かつてのT&E SOFTが手掛けた名作RPG「ハイドライド」!日本でコンピュータRPGの基礎を作った作品とされています。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

「ウルティマ」「ウィザードリィ」によって日本のパソコンゲーマーにRPGの魅力が啓蒙された中、国産RPGの黎明期に発売された「夢幻の心臓」
国産RPGの草分け的存在「夢幻の心臓シリーズ」 - Middle Edge(ミドルエッジ)

「ハイドライド」シリーズ、「夢幻の心臓」シリーズと並び、国産の三大パソコンRPGと称された「ドラゴンスレイヤー」
あの超大作「ドラゴンスレイヤーⅣ」の素晴らしさをもう一度伝えたい! - Middle Edge(ミドルエッジ)
初期コンピュータRPGの傑作「ザナドゥ」

日本国内のパソコンゲームとして約40万本の売り上げ本数を記録、2015年時点でもこれを越える記録は無いとされている「ザナドゥ」
懐かしの名作PCゲーム「ファルコム伝説」ザナドゥからイースそして伝説へ! - Middle Edge(ミドルエッジ)
謎解きの難解さから世界観、ストーリー、美麗な表現力へ
初期のパソコンRPGは「ハイドライド3」や「イースⅠ」「イースⅡ」などの登場を境に昇華

ハイドライド3
「イース(Ys)」は日本ファルコムが手掛ける日本製アクションロールプレイングゲーム (ARPG) のシリーズ。
1987年の第1作『イース』より、25年以上に渡って続くファルコムの看板作品。

イースⅠ「今、RPGは優しさの時代へ。」

イースⅡ「優しさから、感動へ。」
【Ys/イース】パソコンRPGの雄、日本ファルコムが手掛けた名作ARPG「Ys(イース)シリーズ 」!1987年の第1作『イース』から振り返ってみよう。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

ゲーム本体と独立し追加可能なシナリオと、拡張性のあるシステムが画期的だった「ソーサリアン」
日本ファルコムの名作「ソーサリアン」は、本体と独立し追加可能なシナリオと&拡張性のあるシステム!そして美しい古代祐三サウンドでユーザーを魅了しました!! - Middle Edge(ミドルエッジ)
一方、1986年になると家庭用ゲーム機の王者ファミコンにもRPGが登場
「ゼルダの伝説」「ドラゴンクエスト」は、いきなりミリオンヒットを達成したファミコン初期RPGの2大傑作でした。

「ゼルダの伝説」シリーズ
伝説はここから始まった!THE HYRULE FANTASY ゼルダの伝説 - Middle Edge(ミドルエッジ)

「ドラゴンクエスト」シリーズ
ドラゴンクエストはこうして生まれた!ドラクエ生みの親、堀井雄二さんが公開した作成資料や敵キャラクターの原画などを眺めてみましょう。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
その後も「桃太郎伝説」「ファイナルファンタジー」シリーズなどの登場で、ターン制、コマンド戦闘、エンカウント方式のRPGが、国内で急速に普及していきました。

「桃太郎伝説」
≪桃太郎伝説≫ザ・さくまワールド!結構シビアな和風RPG - Middle Edge(ミドルエッジ)

「ファイナルファンタジー」シリーズ
【ファイナルファンタジー】ドット絵から高画質CGへ!年々進化し続けているFFの美しい映像クオリティ! - Middle Edge(ミドルエッジ)
以降は「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」、あるいは「イース」といった人気作品の続編が登場。
世界観はより広大になり、ゲーム機の表現力向上とともにRPGの魅力はますます高まっていきました。
【ドラクエ派?FF派??】好みが分かれましたよね、2大RPG!両者の歴史を振り返ります!! - Middle Edge(ミドルエッジ)