【ロールプレイングゲーム(RPG)の歴史】日本独自の発展を遂げたRPGは、家庭用ゲーム機で現在まで高い人気を誇るジャンルです。

【ロールプレイングゲーム(RPG)の歴史】日本独自の発展を遂げたRPGは、家庭用ゲーム機で現在まで高い人気を誇るジャンルです。

「RPG=ドラクエ、FF」。この30年間で2つのRPGシリーズが日本のゲーム業界に与えたインパクトは大きいでしょう。しかしロールプレイングゲームの前にはアクション、シューティング、アドベンチャーなどのジャンルが勃興、もともとテーブルゲームの概念でもあったRPGがコンピュータゲームとして認識され始めたのは少し後からでした。ロールプレイングゲーム(RPG)のジャンルがブレイクするまでの歴史を振り返ります。


「ロールプレイングゲーム(RPG)というジャンル」

参加者が各自に割り当てられたキャラクターを操作してお互いに協力しあい、架空の状況下で与えられる試練(冒険、探索、戦闘など)を乗り越えて目的達成を目指すゲーム

RPGは元々ミニチュアゲームから派生したもので、アメリカで考案されたテーブルトップゲームです。

シミュレーションゲームで、プレイヤーが操作していた戦車や戦闘機、軍団といったユニット(ゲーム上のコマ)を、兵士個人に置き換え、 そこに仮想人格としての信条や個性、能力を付加すると、ロールプレイングゲームへと繋がる流れになります。

今日では、ロールプレイングゲームからの派生物として、コンピュータを用いて同様のゲームを再現したことに始まるコンピュータゲームの一種、コンピュータRPGが人気を誇っています。

ロールプレイとは「想像上のある役柄を演じること」「自分が現在(または未来永劫)決してなることができない何者かを演じること」

1980年代に様々なコンピュータRPGゲームが登場し、日本においてもRPGの概念が根付きました。
80年代後半、ファミコンの「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などの登場を境に、コンピュータゲームのジャンルとしても一気に人気を獲得することになりました。

ゲームの性質上、アーケードゲームとしては成立しないものの、ファミコンをはじめとする家庭用ゲーム機、あるいはパソコン向けゲームとして80年代に登場して以来、日本を代表するゲームジャンルに成長。

特に「ドラゴンクエストシリーズ」「ファイナルファンタジーシリーズ」「ポケットモンスターシリーズ」などは海外でも高い知名度を誇ります。

「ドラクエ」「FF」を双璧とする日本を代表するゲームジャンルに

そんなRPGの歩みを振り返っていきましょう。

1980年前後、パソコンゲームにコンピューターRPGの概念が登場

ロールプレイングゲームの遊び方や世界設定(魔法・アイテム・ゲーム目標など)を元に作られたアメリカ製のコンピュータRPGが1980年代前半に日本でもプレイされ始め、まもなく日本製の製品も登場し人気を博しました。

2Dタイプ、3Dタイプの始祖とされる2大タイトル

『ウルティマ』(Ultima)は、オリジン社が発売したリアルタイムコンピュータRPGのシリーズ。
作者はリチャード・ギャリオットで、彼は作中に「ロード・ブリティッシュ」として登場する。

ウィザードリィと並ぶコンピューターRPGの草分け的存在であり、3DダンジョンRPGの始祖であるウィザードリィに対して2Dフィールド型RPGの始祖である。

2DRPGの始祖とされる「ウルティマ」シリーズ

『ウィザードリィ』(Wizardry)は、1981年に米国のSir-Tech社からApple II用ソフトウェアとして発売されたコンピュータ・ロールプレイングゲームである。
現在の家庭用とパソコン用ロールプレイングゲームの発展に大きく影響したシリーズであり、特に初期作品は『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のような家庭用RPGに重要な影響を与えた。
オリジナル版はApple IIで作られ、それから他のプラットフォームに移植された。

3DRPGの始祖とされる「ウィザードリィ」シリーズ

また、ロールプレイングゲームの入門的な存在であるゲームブックが邦訳・紹介され、一時ブームとなりました。

ゲームブックの歴史:アドベンチャーゲームブック「火吹山の魔法使い」・ペーパーアドベンチャー・「ドルアーガの塔」3部作ほか - Middle Edge(ミドルエッジ)

80年代前半、詳細なストーリー設定より、ゲーム内に隠されたヒントを自力で探し出す作品が多く登場

国内RPGの始祖「ザ・ブラックオニキス」

当時はまだコンピュータRPGという概念が日本では一般的ではなかったため、システムを簡略化するために、戦闘中の攻撃手段は武器による物理攻撃のみで、魔法を使うことはできなかった。
プレイヤーキャラクターが行動可能な場所は地上の街と地下のダンジョンだが、地上も3D表示になっていた。
プレイヤーのパーティやモンスターだけでなく、ライフ(生命力)や経験値などを横長のバーや横向きの線などで視覚的に表現し、プレイヤーが直感的に理解しやすいように作られた。

事実上の日本初のファンタジー・コンピュータRPGだった「ザ・ブラックオニキス」

80年代前半に「国産3大パソコンRPG」と呼ばれた3作品

『ハイドライド』シリーズの舞台は我々が住んでいる世界とは別の、フェアリーランドと呼ばれるパラレルワールドである。
移植機種間や『ハイドライド』、『ハイドライドII』、『ハイドライド3』といったシリーズ間もパラレルワールドとされる。当時の機種間での性能に違いがありすぎ、完全移植を目指すよりはその機種の特色を生かす方が良いという考えがあったこと等による。
また、ハイドライドは一作完結で作られたため、会社の意向で続編を作ることが決定した際、ハイドライドとの間で矛盾が生じないように、フェアリーランドという世界の名称やバラリスとドラゴンといった一部のモンスター以外はすべて入れ替えられている。

日本でコンピュータRPGの基礎を作った作品で「ハイドライド・シンドローム」と呼ばれる2年間のロングセラーとなった「ハイドライド」

【ハイドライドシリーズ】かつてのT&E SOFTが手掛けた名作RPG「ハイドライド」!日本でコンピュータRPGの基礎を作った作品とされています。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

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