憧れの“4灯式丸型テールランプ”、スカイライン以外にもあった?

憧れの“4灯式丸型テールランプ”、スカイライン以外にもあった?

スカイラインのアイデンティティとして受け継がれた“4灯の丸型テールランプ”は、1972年発売の4代目スカイライン(通称:ケンメリ)から始まりました。スカイラインのイメージが強い“4灯の丸型テールランプ”ですが、実は他の車にも採用されていました。どんな車があったのか、振り返ってみたいと思います。


日産・スカイラインの代名詞「4灯式丸型テールランプ」

4灯式丸型テールランプは“ケンメリ”に始まる

通称:ケンメリ(通称は、広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」から)

この“ケンメリ”から4灯式丸型テールランプが採用されました。ジェット機の噴射口をイメージした意匠にまとめられています。

4代目(C110型) 1972年9月~

通称:ジャパン(自ら「日本の風土が生んだ名車」であると名乗った広告キャンペーンのキャッチコピー「SKYLINE JAPAN」から)

5代目(C210型) 1977年8月~

通称:ニューマンスカイライン(直線基調のクリーンなデザイン、俳優ポール・ニューマンを起用したCMが注目を集めたことから)

画像の後期型のRSでは薄型ヘッドランプとラジエーターグリルレスのデザインで「鉄仮面」の通称で親しまれました。

6代目(R30型) 1981年8月~

「2000ターボRS」は歴代スカイラインのどれよりも高出力であったことから「史上最強のスカイライン」というキャッチコピーが用いられました。

通称:7th(セブンス)

当初は2ドアが用意されておらず4ドアのみであり、従来のスポーツ路線とは大きく異なる、当時大流行していたハイソカーに近い路線を打ち出したことで、「史上最低のスカイライン」等と酷評される結果に・・・。

7代目(R31型) 1985年8月~

通称:超感覚スカイライン

8代目(R32型) 1989年5月~

通称:GT9(ジーティーナイン)

9代目(R33型) 1993年8月~

10代目(R34型) 1998年5月~

11代目で「4灯式丸型テールランプ」が消滅

プレミアムスポーツセダンへとデザインは大きく変化。丸型4灯のテールランプが廃止され、L字型のLEDテールランプになりました。

11代目(V35型) 2001年6月~

しかし、丸型4灯のテールランプに愛着をもっていた“スカイラインファン”には著しい違和感があったに違いありません。そのためかどうかはわかりませんが、3年後の2004年のマイナーチェンジで再び復活、続く12代目でもそのまま4灯丸型テールランプが採用されました。

(…といっても、昼間はL字型のままにも見えますが。)
なお、セダンより約1年半遅れて2003年1月に発売されたクーペでは、セダンに先立ち丸型テールランプが復活してます。

マイナーチェンジで再び復活

12代目(V36型) 2006年11月~

13代目で再び「4灯式丸型テールランプ」が消滅

「マークXと似ている」といった声もあるテールランプになりました。

13代目(V37型) 2014年2月~

スカイライン以外の「丸型4灯のテールランプ」なクルマたち

【国産車編】

1968年~1978年

マツダ・ファミリア ロータリークーペ

1970年~1974年

マツダ・RX-2 (初代カペラ)

1986年 - 1990年

キャッチフレーズは「スカイラインズ・ミニ」(Skyline's MINI)。
カタログにもデカデカと「Skyline's MINI」と記載されているスカイライン風味のパルサーとでも言うべきクルマ。

日産・ラングレー 3代目(N13型)

2台で98ps(72kw)のエコカー生活。

1992年~1995年

マツダ・オートザムAZ-1

1996年~1998年

日産・180SX 後期型

1998年~2005年

トヨタ・アルテッツァ

1999年~2011年

三菱・タウンボックス 初代

1997年~2003年

2000年のマイナーチェンジで、画像のようなテールランプに。

トヨタ・ハリアー 初代

2003年~2008年

スカイラインが11代目(V35型)で“丸型4灯のテールランプ”と決別していた時にクラウン アスリートが“丸型4灯のテールランプ”を採用し、当時話題になりました。

トヨタ・クラウン アスリート(180系)

2004年~2009年

日産・フーガ 初代(Y50型)

2008年~2012年

トヨタ・クラウン アスリート(200系)

2012年~

トヨタ・クラウン アスリート(210系)

2005年~2010年

ホンダ・シビック 8代目(FD型)

2007年~2010年

8代目シビック「タイプR」も4灯の丸型テールランプ

【外車編】

1954年~1962年

初代コルベットのテールは様々な形があり、画像は最終モデル。
以降、コルベットは丸型4灯のテールランプが伝統。
ただ、現行モデル(7代目 C7型)では、丸型4灯のテールランプではなくなってしまいました。

シボレー・コルベット 初代(C1型)

1963年~1967年

シボレー・コルベット 2代目(C2型)

1968年~1982年

シボレー・コルベット 3代目(C3型)

1983年~1996年

シボレー・コルベット 4代目(C4型)

1997年~2004年

シボレー・コルベット 5代目(C5型)

シボレー・コルベット 6代目(C6型)

2014年~

テールランプでは歴代モデル史上初の角型が採用されました。

・・・と言いたいところですが、実は丸型テールじゃない時がありました。

シボレー・コルベット 7代目(C7型)

4代目コルベット(C4)後期型は角が丸い四角テールに。

そして、忘れてはいけないのが“フェラーリ”ですよね。
ただ、フェラーリは、4灯の丸型テールランプの車種が多いので、一部を挙げていきます。

1987年にフェラーリの創業40周年を記念して製作。

フェラーリ・F40

1968年~1974年

フェラーリ・ディーノ(DINO) 246 GTS

1968年~1973年

フェラーリ・365 GTB

1975年~1985年

フェラーリ・308

1984年~1985年

フェラーリ・288GTO

1995年-1997年

フェラーリ・F50

2004年~2009年

フェラーリ・F430

やっぱり丸目4灯のテールランプはカッコイイですね♪

ちなみに、冒頭のスカイラインで忘れてはいけないのが「GT-R」の存在ですよね。
GT-Rも、4代目スカイライン(C110型)のハードトップ2000GTがベースとなった2代目から、4灯式丸型テールランプが採用されました。

1973年1月から4月の4か月のみ販売されたGT-R。

2代目GT-R「ニッサン・スカイライン2000GT-R」(KPGC110型)

1999年-2002年

名機RB26エンジンを搭載した最終モデル。

“スカイライン”の名を冠した最後のGT-Rは「5代目 スカイラインGT-R」(BNR34型)

“スカイライン”の名前はついていませんが10代目スカイラインまで使われていた形式記号「R」の称号を受け継いだ日産の最上級スポーツカー、R35型「GT-R」にも“丸目4灯テールランプ”がしっかりと受け継がれています。

2007年~

日産・GT-R(R35型)

《番外編》 4灯超えの丸型テールランプ

4灯ではありませんが、“丸型テールランプ”ということでご紹介しておきます。

1985年~1992年

サバンナRX-7(FC3S型)

1991年~2002年

マツダ RX-7 (FD3S型)

1993年~2002年

トヨタ・スープラ 2代目(A80型)

1999年~2003年

2001年のマイナーチェンジで「アスリート」のテールランプが3連丸型タイプに。

トヨタ・クラウン アスリート(170系)

トヨタ・クラウン - Wikipedia

いろいろ見てきましたが、やっぱり個人的には“4灯”の丸型テールランプが好みです♪

2019年のスカイライン事情

本家・4灯の丸型テールランプであるスカイライン。2001年の11代目(V35型)で一度4灯丸型のテールランプから”卒業”しています。

2019年は、新型日産スカイライン200GTt Type Pが話題となっています。
テールランプに関してはなんとも言えませんが(笑)、安全装備が充実し、グングンと直進している際の安心感、内装ではインパネの表皮部分が高級感のあるものに変更されるなど、マイナーチェンジとしては成功しているのではないでしょうか。

往年のデザインとは異なりますが、時代に合わせて進化していくスカイラインを、見届けていくのも楽しみのひとつではないでしょうか。

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