さすらいのヒップアタック!サムライ越中詩郎はどこへ行く

さすらいのヒップアタック!サムライ越中詩郎はどこへ行く

全日本プロレスを皮切りに新日本プロレス、WJプロレスと渡り歩き、現在もフリーで各団体に参戦している越中詩郎。彼の闘いの歴史をまとめてみました。


プロレスラー以前

学生時代野球部で、プロレスラーになって格闘技を始めた選手は割とスラッとした人が多いですね。高田延彦もそうですし。そうだ、ジャイアント馬場なんかプロ野球選手でしたもんね。大日本プロレスの関本大介はそうでもないかな・・・。しかしレスリング部や相撲部、柔道部出身の選手と比べたらスラッとしているかも。あっ、馳浩と秋山準はシュッとしてましたね。

全日本プロレス時代

(c)日刊スポーツ

83年10月23日 越中詩郎(右)とタッグを組み頭角を現してきたデビュー3年目の三沢(左)

色々調べてみたんですが、越中の全日本プロレス時代の記事ってあまりないんですよね。
かろうじてルー・テーズ杯決勝の動画がありました。

とにかく全日本プロレス時代は冷遇されたみたいですね。

ほんとただの付き人扱いですよね。

新日本プロレス移籍にまつわる話

この天龍がホントかっこいいですよね。男の中の男って感じですよね。天龍、越中、おっと忘れてたラッシャー木村、アニマル浜口、このあたりの選手がホント昭和を感じさせてくれます。

新日本プロレス時代

新日本プロレス入団

小林邦明と越中越中詩郎

この頃よく言われていたのが『新日本はひたすらスパーリングをやる』『全日本は徹底的に受け身を取る』今のプロレスとは根本的に違うのかもしれませんね。当時は新日本プロレスは人気絶頂だったので、みんな新日本プレロスの攻めるプロレスが、全日本プロレスの受けるプロレスより強いと思ってたんですよね。実際スピードは凄かったですからね。まさに息つく暇もないプロレスでした。

新日本プロレスを旗揚げしてしばらくしてからの、道場での練習風景ですね。この頃はかなり選手も増えていますが、最初は猪木、山本小鉄、星野勘太郎、木戸修、藤波辰巳だけでしたから。

昔のプロレス界は凄まじかったんですね。あの前田日明ですら『小鉄さんの車の音が聞こえただけで震えが止まらなかった』って言ってましたからね。

初代IWGPジュニアヘビー級チャンピオン

IWGPジュニアヘビー級王座はIWGPとして認定するタイトルとしては、1985年末に認定されたIWGPタッグ王座に次いで1986年に創設された。 それまでジュニアヘビー級の王座は、1978年1月に藤波辰巳が獲得したWWFジュニアヘビー級王座と、1982年5月に初代タイガーマスクが獲得したNWA世界ジュニアヘビー級王座の2つがあったが、1985年10月末にWWFが新日本との業務提携を解消し、WWFジュニアはWWFインターナショナル・ヘビー級王座ならびにWWFインターナショナル・タッグ王座とともに返上を余儀なくされ、同時にNWA世界ジュニアも返上となり、それに代わるベルトの創設が必要となった。 当時の新日マットは初代タイガーマスク、ダイナマイト・キッド、小林邦昭が相次いで新日本を離れ、ジュニアヘビー級の選手層が急激に薄くなった時期で、前述の2本のベルトはザ・コブラとヒロ斎藤、さらに全日本プロレスから移籍した越中詩郎により争われていた。1986年の新春シリーズで「IWGPジュニアヘビー級王座決定リーグ戦」が開催され、上位2名による決定戦において ザ・コブラをジャーマン・スープレックス・ホールドにて破り優勝した越中が初代王者となった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/IWGP%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%98%E3%83%93%E3%83%BC%E7%B4%9A%E7%8E%8B%E5%BA%A7

IWGPジュニアヘビー級王座 - Wikipedia

正直この頃の新日ジュニア陣はあまりパッとしませんでしたね。ザ・コブラってジョージ高野なんですよね。初防衛戦の相手もドン荒川ということで、あまりジュニアらしい華やかさはなかったんではないでしょうか。
ヒロ斎藤もうまかったんですが残念ながら華がなかったですもんね。こんなレスラーが新日本を支えてたんでしょうけど・・・。

高田延彦との『ジュニア版名勝負数え唄』

当時旧UWF勢は完全に新日本を舐めてかっていましたし、受けて立つ新日本勢もビビっている印象を受けました(これはプロレスマスコミによるものが大きかったのかもしれませんが)。そんな中、VS UWFの前面に出たのが藤波辰巳と越中でした。藤波は前田とIWGPチャンピオンシリーズで名勝負を展開したし、越中と高田のIWGPジュニアヘビー級選手権での越中の身体を張った受けの美学はまさに『サムライ・シロー』でした。

余談ですが、坂口征二は『前田VSブロディ』をボイコットしたブロディの代わりに前田と闘い、前田の関節技を返して逆に柔道技をかけるなど前田と互角以上の勝負をしました。闘った前田も『もっと表舞台に出てきて欲しい』というような事を言っていた。これまでも坂口最強伝説はあったんですが、この試合で坂口の実力が証明されたのです。

坂口征二VS前田日明 前田も大きかったけど坂口もデカいですね。

ドラゴン・ボンバーズから平成維震軍へ

ドラゴンボンバーズ発表記者会見

越中詩郎の黒歴史と言ってもいいでしょう、『ドラゴン・ボンバーズ』。メンバーは藤波辰巳を大将として、越中詩郎、獣神サンダー・ライガー、ブラック・キャット、飯塚孝之、南海龍太郎、高見州でした。ブラック・キャット、飯塚孝之は新日道場のコーチ役だったこともあり実力派ではあったんでしょうが、いかんせん地味すぎますよね。そして相撲界の問題児だった南海龍は、プロレス界でも酒で問題を起こして西サモアに帰国。高見州にいたっては練習生のまま終わって、UFCでジェラルド・ゴルドーにTKO負けして、そのあと俳優になったらしいです。

平成維震軍時代の越中詩郎

そのあと越中詩郎が中心として結成されたのが反選手会同盟、後の平成維新軍です。平成維新軍のメンバーは越中詩郎を中心として、木村健悟、小林邦昭、青柳政司、斎藤彰俊、後藤達俊、小原道由、野上彰というもうどうしようもなく脇役の集まりでした。木村健悟は藤波の、小林邦昭は初代タイガー・マスクの、青柳政司、斎藤彰俊は大仁田厚のそれぞれかませ犬でしたし、後藤達俊、小原道由は『犬軍団』と犬そのものでした。野上彰は今や浅井企画所属の俳優になっているそうです。残念ですがこの流れを見る限り、越中詩郎の一番光っていたのはやはり高田延彦との『ジュニア版名勝負数え唄』時代だということですね。

平成維震軍解散

平成維震軍以降は、正直ただの中堅レスラーになってしまった感じがします。結局キャラは立っているんですが、光らせてくれる人がいない。本隊復帰後IWGPタッグ王者になっていますが、パートナーが佐々木健介というこれまた光らないレスラー。この頃は完全に目標を失くしていたんじゃないかと思います。そしてプロレス界全体も団体乱立の激動の時代に入ってきた頃ですね。

新日本プロレス退団以降

WJプロレス入団、そしてフリーとなり現在へ。

新日本プロレスを退社した後WJプロレスに行くんですがすぐに退団、その後フリーとなっています。WJプロレスは長州力が永島勝司が作った団体ですが、結局長州力は独立するのが遅すぎたんですよね。維新軍団結成の時に団体を作ってないといけなかったんですよ。他団体に参戦するという形を取った事が当時は良かったんでしょうが、結果的に下請けみたいになっちゃいましたね。そう考えたら旧UWFのメンバー(前田、高田、舟木)は曲がりなりにも自分達で団体を作って興業を打ってたんで素晴らしいですね。

そして越中詩郎ですが、今も現役レスラーとして各団体に参戦しています。コンディションも上々のようですね。これからも元気で長く現役を続けて欲しいものです。

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