コンパチヒーローシリーズのRPG
当時、スーパーロボット大戦シリーズで一世を風靡していたバンプレストの作品です。
そう、あのスーパーロボット大戦シリーズと、このヒーロー戦記は繋がりがあるのです。
詳しい内容は、後述致しますので、まずはこの作品がどんなものなのか、順を追ってみていきましょう。

当時は、コンパチヒーローで、しかもサイドビューのRPGということで、ファイナルファンタジーシリーズのような戦闘を想像していました。
実際プレイすると、まさにその通りで、必殺技を駆使した迫力の戦闘シーンで、満足すること間違いなしでした。
各シリーズから選りすぐりの登場人物
本作品では、メインの3人+スポット参戦の1人を加えた4人で戦闘を行います。
ストーリー上、必ずしも4人ではなく、メインの3人だけ、更には途中では1人で戦うこともあります。
ガンダムシリーズからは、初代ガンダムで有名なアムロ・レイ。
仮面ライダーシリーズからは、仮面ライダーBLACKに変身する南光太郎。
ウルトラマンシリーズからは、ウルトラセブンに変身するモロボシ・ダン。
上記3人に加え、最序盤では、バンプレストオリジナルのギリアム・イェーガーが加わった4人でストーリーが始まります。

スポット参戦には、サザビーにのるシャアや仮面ライダー1号の本郷猛、ウルトラマンタロウの東光太郎といった、各作品の原作ファンならニヤリとしてしまう配役ばかり。
各シリーズから色々な仲間が加わる一方、主人公たちも中盤でパワーアップします。
(ガンダムがνガンダムに、等)
ストーリー自体はテロリストと戦う主人公チーム、という重いテーマ(それは後半になるにしたがってどんどんと重くなっていきます)ですが、途中ギャグも入り、一息つくシーンもあります。
そしてスーパーロボット大戦からはあのキャラが!

ストーリーが進み、戦いが激化する中、スーパーロボット大戦でお馴染みのあのキャラが仲間になります。
・「サイフラッシュ!」でお馴染み、サイバスターに乗るマサキ・アンドー。
・時には敵に、時には味方になる強力キャラ、グランゾンのシュウ・シラカワ。
この二人だけでも、スパロボファンには生唾ものですね。
あくまでゲスト出演ですが、その強さは健在です。そして残りのキャラは、あのギリアムです。
衝撃のラスト。ギリアム・イェーガーとは・・・。

最序盤から登場していたギリアム・イェーガー。彼は序盤で、戦線を離脱します。
そして再び主人公たちの前に姿を現したのは、最終盤。
彼は、実はラスボスだったのです。
ラスボスを倒したのちに発覚する衝撃の事実。本作品のストーリーのどんでん返しとして、これ以上の驚きはなかったと思います。
しかし、実は、ギリアムの物語はこれで終わりではないのです。
このギリアムは、スパロボシリーズに出てくるギリアム本人だった

彼、ギリアムは、ヒーロー戦記での戦いののち、スーパーロボット大戦作品へと時空移動し、戦いに参戦している設定なのです。
つまり、作品ごとの別人、ではなく、ヒーロー戦記に登場する彼本人が、別作品に出ている、という設定なのです。
若い世代は、スパロボで彼を知り、それからヒーロー戦記を知るという流れですが、当時この作品をプレイしている我々のような世代ですと、スパロボで彼が出たときは、ビックリしたものです。
それが、更にヒーロー戦記の本人だというから更に衝撃です。
本作品のエンディングです。
興味があるかたはどうぞ。
Twitterでも、本作品の人気がうかがえます
ヒーロー戦記は、ギリアムの誕生話でもあるのです

いかがだったでしょうか。
ヒーロー戦記は、ガンダム、仮面ライダー、ウルトラマンの各キャラクターが旅をする物語で、もちろんオリジナルのストーリーです。
ですが、前項でご紹介したギリアムに関しては、これが彼の運命の始まりであり、スーパーロボット大戦へと続く誕生話なのです。
そして、ここまで本記事を読まれ、興味を持たれた方に朗報です。
このヒーロー戦記は、2012年に販売されたnintendo3DS用ソフト「ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION」に、特典として本作品の移植版が収録されていますので、是非そちらを遊んでみてください。
※移植版は、一部テキストやグラフィックが改定されております。