角川三人娘(薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子)主演の懐かしい映画:『ねらわれた学園』「時をかける少女」「探偵物語」「里見八犬伝」ほか

角川三人娘(薬師丸ひろ子・原田知世・渡辺典子)主演の懐かしい映画:『ねらわれた学園』「時をかける少女」「探偵物語」「里見八犬伝」ほか

角川三人娘 - 薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子は、1980年代角川映画の看板女優としてデビューし、一躍トップアイドル女優となりました。3人とも歌手としてもデビューし、主演映画の主題歌を歌っていました。彼女たちの1980年代の代表作『ねらわれた学園』「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」「探偵物語」「里見八犬伝」『伊賀忍法帖』「晴れ、ときどき殺人」を振り返りましょう。


『セーラー服と機関銃』(セーラーふくときかんじゅう)は、赤川次郎の同名小説の映画化作品である。1981年12月19日、全国東映系で公開。角川映画の代表作の1つで、主演の薬師丸ひろ子の人気を決定づけた。

製作費1億5千万円。『燃える勇者』との併映で、23億円の配給収入は1982年の邦画で1位となった。興行収入は47億円。主題歌も大ヒットした興行的成功作である一方、アートフィルムとも言える異色の映画でもある。

衣装の制服は本物の制服。何回も衣装合わせをしたが監督の気に入ったものがない状態の時、薬師丸が学校帰りに自分の学校(八潮高校)のセーラー服を着たまま撮影所に行くと、その姿を見た監督がそれを気に入り採用となった。映画公開後も、薬師丸は、そのセーラー服姿で山手線を使って通学していた。

薬師丸が撃った銃はM3グリースガン。1977年までハドソン産業で製造されていた軟鋼板プレス製のモデルガンをベースに電気着火式へ改造したプロップであり、発射時に空薬莢は排出されず発砲炎だけが再現される構造となっていた。

岡田茂東映社長は「角川商法の文庫、映画、レコード三位一体戦法の見事な勝利だった。薬師丸ひろ子のレコードで最後にグンと伸ばしたの、これが利いたわねえ」などと述べている。
(出典:Wikipedia「セーラー服と機関銃 (映画)」)

『セーラー服と機関銃』主演・星泉 役:薬師丸ひろ子

目高組の親分が、4人の子分、佐久間(渡瀬恒彦)、政(大門正明)、ヒコ(林家しん平)、明(めい:酒井敏也)らに看取られらながら死んだ。死に際に、跡目を自分の甥に継がせるよう遺言を残すところから話は始まります。その甥・貴志は空港で交通事故に遭い死んでしまいます。貴志の娘・泉(薬師丸ひろ子)には他に親類縁者もおらず天涯孤独の身になってしまいました。

泉はそのまま車に乗せられ、目高組の事務所へ連れていかれます。泉は目高組事務所で佐久間から組長になるよう頼まれますが、当然断ります。

断られた目高組の4人、今度は、覚悟を決めたように「松の木組に殴り込みをかけて解散だ!!」と解散式をし、ソレ行け!!とばかりに事務所を飛び出していこうとします。

それを慌てて止める泉。殴り込みをやめさせるには自分が組長になるしか無い。泉は仕方なく組長を引き受けることになりました。

翌日、学校の校門に強面の一団が整列しています。20人はいるでしょうか。教師たちは裏門から帰れと生徒らを通せんぼしていますが、泉は制止を振り切って一人校門に歩いていきます。一団の中から佐久間(渡瀬恒彦)が歩み寄ってきて「星・・・泉さんですね? お迎えにあがりました」

目高組の事務所

佐久間真 - 渡瀬恒彦
目高組トリオ・政 - 大門正明
目高組トリオ・ヒコ - 林家しん平
目高組トリオ・メイ - 酒井敏也

目高組は佐久間の他に、政、ヒコ、明の三人しかいない小さなヤクザだ。

泉がヤクザの組長になったことも学校にバレてしまったのでしょう、泉は退学になってしまいました。

黒木刑事 - 柄本明は「泉の父の死は、麻薬の密輸が絡んでおり、そのために部屋が荒らされたのでは、そして、マユミは札付きの不良娘だ」と話す。

泉は、どうして、たった一袋のヘロインで、こんなに人が死ぬのかと怒るが、佐久間が、金になるからだと冷静に教える。

泉は、そんな佐久間に、一緒に行ってくれる?浜口物産に殴り込みよ!と告げる。

浜口組に乗り込む

浜口物産の社長室で機関銃をぶっ放すシーン。浜口のテーブルの上には、ヘロインが入ったローションの瓶が並んでいた。浜口は、やって来た泉に、太っちょのシマの一部を目高組に任せようと提案して来るが、泉は、本当に欲しいのはヘロインよ。全部もらいますから!と啖呵を切ると、マシンガンを乱射し、ローションの瓶を全て破壊してしまう。

第2稿の脚本では、星泉「(ニコッ)快感」と書かれている。
引用「脚本 セーラー服と機関銃」、『キネマ旬報』 1981年12月下旬号、77頁。

映画『セーラー服と機関銃』の中で機関銃を乱射するシーンで有名な「カイ・・・カン」のセリフは薬師丸のアドリブであると言われていたが、薬師丸は台本であると断言した。

翌日、伊地智は預かっている薬師丸を負傷させてしまったお詫びに角川に出向くが、何の文句も言われないので拍子抜けした。映画撮影終了後に撮影された主題歌のレコードジャケット写真では、メイクによってこの出血が再現されている。
(出典:Wikipedia「セーラー服と機関銃 (映画)」)

薬師丸が機関銃を撃つシーンで破裂して飛び散ったダンヒルのビンの破片が薬師丸の鼻のすぐ脇に当たり、出血を伴う軽傷を負った。薬師丸本人はこの負傷に気づかなかったが、すぐ脇に立っていた渡瀬恒彦は気づき、薬師丸をかばう(手当てを受けさせるよう手配する)ようなそぶりを見せている。傷は長さ1cm弱で浅かったが、対応した医師は傷痕は残ると宣告する。

数日後、警察から泉に死体を確認してほしいと呼び出しがあった。佐久間だった。サラリーマンになって東京に出張に来た佐久間はヤクザ同士の喧嘩を止めに入って殺されてしまったそうだ。

佐久間と二人きりになった泉は目高組を解散することにした。佐久間は堅気になると言って故郷に帰った。

ラストの薬師丸が極端に短い髪型に変わり、赤いハイヒールを履いて『七年目の浮気』のマリリン・モンロー風に地下鉄通風口からの風でスカートをひらめかせるシーンは伊勢丹新宿店の前(新宿通り)で撮影が行われた。

薬師丸の演技は数百メートル離れた新宿東映会館上階から望遠レンズを用いて隠し撮りされている。薬師丸の周囲にエキストラを使っている以外は、たまたま居合わせた一般の人が薬師丸を取り巻いている。
(出典:Wikipedia「セーラー服と機関銃 (映画)」)

「わたしオロカな女になりそうです、マル」

原田 知世 1980年代を代表するアイドル女優・歌手

原田 知世(はらだ ともよ、1967年11月28日 - )は、日本の女優、歌手。
長崎県長崎市出身。ショーン・ハラダ所属。原田貴和子は実姉。バンド・pupaではボーカルを担当。

1982年『角川・東映大型女優一般募集』オーディションで特別賞を受賞し芸能界入りする。1983年、主演した『時をかける少女』(大林宣彦監督)でスクリーンデビュー。「角川三人娘」の薬師丸ひろ子、渡辺典子と同様に主題歌も歌った。

『愛情物語』(1984年)、『天国にいちばん近い島』(1984年)、『早春物語』(1985年)に主演。

1986年に角川春樹事務所を独立し、その後、『私をスキーに連れてって』(1987年)、『彼女が水着にきがえたら』(1989年)などに主演。

最近はNHK連続テレビ小説『おひさま』(2011年)、映画『しあわせのパン』(2012年)・『ペコロスの母に会いに行く』(2013年)、ドラマ『紙の月』(2014年)などに出演している。

歌手としては、デビュー以来、継続的にアルバムをリリースしている。オリコンチャートによると、原田のシングルの累計売上は194万枚を記録し、アルバムは81万枚、シングルとアルバムの合計の売上は275万枚となっている。

2005年5月にイラストレーターのエドツワキと結婚したが、2013年12月に離婚した。
(出典:Wikipedia「原田知世」)

原田 知世 1980年代を代表するアイドル女優・歌手

1982年
4月、『角川・東映大型女優一般募集』オーディションにて『角川映画大型新人募集』特別賞を受賞し芸能界入り(グランプリは渡辺典子)。3か月後の7月、フジテレビ系ドラマ『セーラー服と機関銃』に主演し女優デビュー(14歳)。同時に主題歌『悲しいくらいほんとの話』で歌手デビューも果たす。後番組『ねらわれた学園』にも引き続き主演。

1983年
『時をかける少女』で映画初主演(15歳)。同映画の主題歌「時をかける少女」は売上58.7万枚で自身最大のヒット曲となった。

1984年
映画『愛情物語』に主演、同名主題歌『愛情物語』を歌う。(16歳)
映画『天国にいちばん近い島』に主演(17歳)。同名主題歌「天国にいちばん近い島」は自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得。

1985年
映画『早春物語』に主演、同名主題歌「早春物語」を歌う(17歳)。第36回NHK紅白歌合戦に「早春物語」で初出場を果たした。(18歳)

1987年
デビュー以来所属していた角川春樹事務所を独立し、実姉の原田貴和子とともに芸能事務所「ショーンハラダ」を設立した。同年公開の主演映画『私をスキーに連れてって』はスキーブームの火付け役となった。(19歳)

「受賞歴」
ブルーリボン賞新人賞(1983年)
ゴールデン・アロー賞映画新人賞(1983年)
報知映画賞新人賞(1983年)
スポニチグランプリ新人賞(1983年)
オリーブ映画祭賞(1983年)
日本映画・テレビプロデューサー協会賞(1983年)
日本アカデミー賞新人俳優賞(1984年)
ヨコハマ映画祭最優秀新人賞(1984年)
ヨコハマ映画祭主演女優賞(1985年)
ゴールデングロス賞マネーメイキングスター賞(1985年)
日本アカデミー賞話題賞(1988年)
高崎映画祭最優秀主演女優賞(1999年)
(出典:Wikipedia「原田知世」)

原田 知世さんは映画「時をかける少女」で一躍人気アイドル女優になる

1982年 角川映画大型新人オーディションでの原田知世さん

1982年『角川・東映大型女優一般募集』オーディションで特別賞を受賞し芸能界入りする。

角川映画大型新人オーディションでの原田知世さん

映画「時をかける少女」 主演・芳山和子 役:原田知世 1983年7月16日公開

『時をかける少女』(ときをかけるしょうじょ)は、1983年7月16日に公開された大林宣彦監督、原田知世初主演の日本映画。筒井康隆のジュブナイルSF小説『時をかける少女』の最初の映画化作品。大林宣彦の「尾道三部作」(他の2作は『転校生』・『さびしんぼう』)の2作目に数えられ、ロケの多くを広島県尾道市(一部は竹原市)で行っている。
併映は『探偵物語』。

主演の原田知世は、第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。配收は28億円を記録し邦画では年間2位となった。 2012年に「角川ブルーレイ・コレクション」の一作品としてブルーレイディスク化。

「時をかける少女 (1983年の映画)」のストーリー
高校1年生の芳山和子は3月、学校のスキー教室に来ていた。夜、ゲレンデで幼馴染の堀川吾朗と話している場に同級生の深町一夫が現れる。3人が集合場所へ戻り、皆が揃って下山しようとするとなぜか一夫のスキーセットだけが見当たらない。一夫は帰路の列車では途中の駅で野草を摘む。

新学期となった4月16日の土曜日。和子と一夫、そして吾朗は放課後に当番で理科教室の掃除をする。吾朗と一夫にカバンを取りに行かせ、和子が1人理科教室にいると、無人のはずの隣の実験室から物音が聞こえた。和子が実験室に入ると白い煙が漂っており、それを嗅いだ和子は気を失い倒れてしまう。

吾朗と一夫に保健室に運ばれた和子は、実験室で起きたことを話したところ、吾朗はそんな形跡はなかったという。2人の先生とともに確かめてみるが実験室は綺麗になっていた。奇妙に思いながらも和子は吾朗と一夫3人で下校する。

途中寄り道した一夫の家の温室で、和子は実験室で嗅いだ香りが漂っていることに気付く。「ラベンダーを栽培しているんだ」という一夫。

月曜日、和子は元気に登校する。その夜地震が起き、吾朗の家の辺りで火事が起きていると知った和子は家族の制止も聞かず近くまで行く。心配した一夫もそこにいた。火事が小火とわかって帰宅する途中、和子は何者かに襲われ、気が付くと自室のベッドで目覚めたところだった。その朝、和子が吾朗と昨夜の事件を話しながら歩いていると、突然お堂の屋根瓦が落ちてくる。気が付くと再び和子は部屋のベッドにいた。

変な夢ばかり見ると思いながら和子が登校すると、今日は18日の月曜だという。吾朗に昨夜の出来事を話すが吾朗はそれを知らない。さらに植物採集で学校を休むと言っていた一夫も登校していた。授業が始まれば、以前やった問題が出される。和子は訳が分からなくなり、一人悩む。

和子は部活を中退し一夫の家で悩みを相談する。一夫は驚きもせず、和子に起こった出来事を理解しようと論理づけながら話をする。和子はテレポーテーションとタイムトラベルを一緒にしたタイムリープという能力を持ってしまったと話す。

「嫌だわ、普通じゃないのって」和子は苦悩する。その夜和子の予期した通り地震が起こる。火事が起こる前の吾朗の家に来ると、そこには一夫も来ていた。「慌てなくても大丈夫って教えてあげようか」という和子に「なんて説明するんだい?」と一夫は答え、2人は吾朗の家を後にする。

和子は幼い頃一夫と事故に遭い、ともに手に傷を負った過去があった。だが、その和子の記憶にある傷跡は一夫の手にはなかった。翌日、登校途中やはりお堂の瓦が落ち、和子は吾朗を助ける。その手にはなぜか傷跡があった。疑問を抱いた和子は、登校せずに一夫の家の温室でラベンダーの香りを嗅ぐと、一夫が植物採集をしている海岸に現れた。

本当のことを知りたいという和子に、一夫は「あの土曜日の実験室に戻る」ことを強く念じるように答える。そして土曜日に戻った和子が実験室に入ると人影がいた。それは一夫だった。

一夫はそこで自分の正体が西暦2660年の薬学博士であること、緑がほとんど絶滅した未来の世界で植物の成分が必要になり過去の世界にラベンダーを求めてやってきたこと、記憶操作を用いて息子一家をなくした老夫婦の孫として住みつき、和子が持つ吾朗との記憶を自らにすり替えていたことを明かす。

一夫がこの世界に来たのはスキー教室の時だった。だが、一夫は未来に帰らなくてはならず、関わったこの時代の人間から自らの記憶を消さなくてはならないと述べる。自分も一緒に連れて行ってほしい、それが無理なら一夫の記憶を大事にして生きたいと嘆願する和子に、例外は許されないと一夫は答え、再びこの時代に来ることがあってもそのときには自分だとわからないと告げながら薬品をかがせて、和子は気を失った。

それから11年後。和子は薬学の研究者となっていた。そんなある日、勤務先の廊下で一人の青年とすれ違う。それは確かに一夫だったが、和子はそのことに気づかないまま去っていくのだった。
(出典:Wikipedia「時をかける少女 (1983年の映画)」)

映画「時をかける少女」芳山和子(演:原田知世) 1983年7月16日公開

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