【追悼・洋楽】2024年に惜しまれつつこの世を去った有名アーティストたち

【追悼・洋楽】2024年に惜しまれつつこの世を去った有名アーティストたち

2024年、世界の音楽業界でも、著名なアーティストたちがこの世を去りました。日本でおなじみのアーティストも多く、年齢的にはまだ若い人も。。。今回は、2024年に亡くなったアーティストの中から、世界的に知名度のあった6名を追悼します。


クインシー・ジョーンズ

生誕:1933年3月14日

死没:2024年11月3日(91歳)




クインシー・ジョーンズは、アメリカ合衆国のミュージシャンで、音楽プロデューサーとしての活躍が有名です。特に日本で有名な作品は、自身の楽曲『愛のコリーダ』と、マイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』ではないでしょうか。



『愛のコリーダ』は、チャズ・ジャンケルの楽曲をカバーしたもので、クインシー・ジョーンズのカバーが世界的にヒットし、アメリカではグラミー賞を受賞、日本でもオリコン洋楽シングルチャートでナンバーワンを獲得しました。実は原題も『Ai No Corrida』で、サビで "愛のコリーダ〜" と歌うところが特徴的です。



マイケル・ジャクソンのプロデュースは『スリラー』が有名ですが、最初にコンビを組んだのは、一つ前のアルバム『オフ・ザ・ウォール』『バッド』を含め、彼が手がけた3枚のアルバムはいずれも歴史的大ヒットを記録しました。1980年代は他にも、『ウィ・アー・ザ・ワールド』や、ドナ・サマー、ジェームズ・イングラムのアルバムも手掛けており、彼のプロデュースが最も輝いた時代でした。

エリック・カルメン

生誕:1949年8月11日

死没:2024年3月11日(74歳)




エリック・カルメンは、アメリカ合衆国のミュージシャンで、ソロシンガーとしての活躍が有名ですが、元々はポップ・ロックバンド、ラズベリーズのリードボーカルでした。



彼の楽曲で最も有名なものといえば、もちろん『オール・バイ・マイセルフ』。1975年にリリースしたソロデビュー曲で、セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第二楽章がベースになっているのが特徴です。全米シングルチャートで最高位2位を記録し、エリック・カルメン最大のヒット曲の一つとなりました。



その後は、映画『フットルース』の収録曲で、自身が作曲し、マイク・レノ&アン・ウィルソンの歌った『パラダイス〜愛のテーマ』、映画『ダーティ・ダンシング』の収録曲で自身が歌った『ハングリー・アイズ』も大ヒットしています。



1998年には、アルバム『夢の面影』を日本限定でリリースしたことがあり、日本に縁のあるアーティストでした。

セルジオ・メンデス

生誕:1941年2月11日

死没:2024年9月5日(83歳)




セルジオ・メンデスは、ブラジル出身のミュージシャンで、ボサノヴァ・ブームの立役者の一人です。1960年代に結成したバンド「ブラジル'66」でブレイクし、ヒット曲『マシュ・ケ・ナダ』は、リリースから60年近く経った今も、誰もが知るスタンダード曲として世代を越えて愛されています。



1983年には、バラード曲『愛をもう一度』が大ヒット。2006年には『マシュ・ケ・ナダ』をブラック・アイド・ピーズを迎えてリメイクし、妻のグラシーニャ・レポラーセもボーカルで参加しました。

リアム・ペイン

生誕:1993年8月29日

死没:2024年10月16日(31歳)



リアム・ペインは、イギリスのシンガーソングライターで、2010年代に世界を席巻したボーイバンド「ワン・ダイレクション」のメンバーとして有名です。



2010年、イギリスのオーディション番組「Xファクター」シーズン7で、"Boys" 部門に進めなかったソロの5人がグループを結成し、"Groups" 部門に出場。これがワン・ダイレクションの起源で、優勝こそ逃しますが、その後の活躍へとつながっていきます。



ワン・ダイレクションの代表曲は、『ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル』、『ワン・ウェイ・オア・アナザー』など。2016年にバンド解散後は、ソロシンガーとして『ストリップ・ザット・ダウン』が大ヒットしました。



2024年10月、ブエノスアイレスのホテルで転落死。享年31。

シシー・ヒューストン

生誕:1933年9月30日

死没:2024年10月7日(91歳)




シシー・ヒューストンは、アメリカ合衆国のソウル・ゴスペルシンガーで、ホイットニー・ヒューストンの母親ディオンヌ・ワーウィックの叔母(ディオンヌの母親の実妹)としても知られています。



1960年代に、R&Bガールグループ「ザ・スウィート・インスピレーションズ」を結成。グループとしての活動はもちろんのこと、長年の友人でもあるアレサ・フランクリンを始め、多くのアーティストのバックボーカルも務め、幅広い活躍を見せました。



ソロになって以後は、娘のホイットニーや、姪のディオンヌらともたびたび共演。1997年と1999年には、二度のグラミー賞最優秀トラディショナル・ゴスペル・アルバム賞を受賞しています。



2012年には、娘のホイットニーに先立たれ、加熱するメディアに不快感をあらわにしていました。

マンディーサ

生誕:1976年10月2日

死没:2024年4月18日(47歳)




マンディーサは、アメリカ合衆国のゴスペルシンガーで、日本では、2006年の「アメリカン・アイドル」シーズン5のファイナリストとして覚えている人が多いかもしれません。『アメリカン・アイドル』では、トップ9にまで残りましたが惜しくも敗退。しかし、クリス・ドートリーやキャサリン・マカフィーらとともにメジャーデビューを果たし、その後成功を収めました。



特に、2013年にリリースしたアルバム『Overcomer』は彼女最大のヒット作で、グラミー賞最優秀コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・アルバム賞を受賞しています。



2024年、肥満による合併症で急死。享年47。

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