吉田敬がM-1を獲るまで!!!

吉田敬がM-1を獲るまで!!!

ブラックマヨネーズ 吉田敬 飲んで、打って、買って、どケチで女性に超アグレッシブ。本当にどうかしてるぜ。ヒーハ~!


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そして昨年まで2年連続で新人賞を受賞しているABCお笑い新人グランプリで、優秀新人賞を受賞。
(ちなみに1番いいのは、最優秀新人賞)
上方漫才大賞新人賞、NHK新人演芸大賞演芸部門大賞を初受賞。
関西の民放4局すべてでレギュラー番組を持つなど、関西では知られた存在に。

しかし全国区で放送されるM-1は、2年連続で準決勝敗退。
優勝は、1年先輩の松竹芸人、ますだおかだだった。



優勝 ますだおかだ 612点
2位 フットボールアワー 621点
3位 笑い飯 567点
4位 おぎやはぎ 561点
5位 ハリガネロック 545点
6位 テツandトモ 539点
7位 スピードワゴン 535点
8位 ダイノジ 534点
9位 アメリカザリガニ 525点

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この年、星野仙一監督率いる阪神タイガースが、1985年以来、18年ぶり8度目のリーグ優勝し、大阪の街はものすごい人であふれた。
30歳になった吉田敬は、人々が喜びに沸く中、タイガースのハッピを着て、ハチマキを巻き、メガホンを持って、女の子をナンパ。
それを目撃した先輩芸人に、
「最低」
といわれると、
「違うんですよ。
ハッピ着てナンパしたんじゃないんです。
ナンパしてハッピ着たんです。
俺は阪神の力は借りてないんです」
といい訳し、
「一緒や」
と怒られた。
吉田敬の女性に対するアグレッシブさは、
「芸人最強クラス」
「イタリア人以上」
といわれ、ナンパするとき、まず道頓堀で深々とベースボールキャップをかぶってスタンバイし、後輩にナンパに行かせる。
後輩は、
「とりあえずすごい人おるから来てくれ」
と声をかけ
「誰、誰!?」
といって女性がやってくると、吉田敬は帽子をピンっと跳ね上げた。
すると
「100人いたら1人か2人くらいは食いつく」
といい、もし食いつかなければ
「リリース!」
といい、後輩は、
「釣れてませんよ」
とツッコみながら、次のターゲットへ。
またあるときは友人で、7歳下の男前だが売れていないミュージシャンにナンパに行かせ、自分は居酒屋で待機。
その際、顔のブツブツを隠すために少し薄暗い店をチョイス。
またTSUTAYAのお笑いコーナーでスタンバイし、ブラックマヨネーズのDVDをみている女性の横に立って、帽子を跳ね上げることもあった。

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陣内智則、キングコングなどビジュアルがよい芸人が売れるのをみて、
「女性の人気を獲らな、上に上がれん」
が口癖になった吉田敬は、
「こうみえても川崎麻世に似ている」
と髪型やファッションなど川崎麻世を意識。
しかしあまり効果はなく、やがて着るものは、Gパン、Tシャツかポロシャツ、MA-1に固定。
小杉竜一は、木村拓哉を意識。
ドラマで木村拓哉がつけていたキャスケット帽(前ヒサシだけがついているハンチング帽)を購入したが、
「どうみても猪八戒」
「同じドラマでも西遊記」
といわれた。

吉田敬は、K-1で魔裟斗の試合を観て、
「判定勝ちは考えずに毎試合打たれてでもKOを狙って戦って、しかもそれで世界チャンピオンになった」
と感動。
つき合っていた彼女と一緒に魔裟斗の試合を観ているとき
「お前、もし魔裟斗が今の彼氏と別れてつき合ってくれっていってきたらどうする?」
と質問。
『ウチはアンタがいてるから断るに決まってるやん』
といって欲しかったが、
「エーッ、そんなん絶対あり得へんもん」
といわれて、再度、
「あり得なへんやなくて、もしも大阪の試合の後、難波の居酒屋で打ち上げしとって、たまたまそこにいたお前に声かけてきたらどうすんの?」
と質問。
「イヤッあり得へんやろ。
ウチらがいくような居酒屋に来んやろ」
「わからへんよ。
そこは案外、庶民派かもしれんし」
「ないない」
「っていうか場所はどこでもエエ‼
もしものもしもや、万が一声かけられたらついて行くんかって?」
「その万が一がない」
「だから仮にや‼」
最後には、
「お前はなんやねん、その感じは。
ハッキリいわんということはついて行くやろ。
何じゃ、お前は!
このヤリマン!!」
彼女は、号泣した。

ブラックマヨネーズは、上方お笑い大賞 最優秀新人賞を獲得したものの、M-1は3年連続で準決勝敗退。
優勝は、1年後輩のフットボールアワーだった。
「いじめっ子が自分のしたこと覚えてないのと一緒でフットから圧を受けてた」
という31歳の吉田敬は、楽屋で寝ていて、何度もNSCでも年齢でも1つ下の後藤輝基のギターで起こされたが、何もいうことができなかった。

優勝 フットボールアワー 663点
2位 笑い飯 656点
3位 アンタッチャブル 616点
4位 2丁拳銃 608点
5位 りあるキッズ 601点
6位 スピードワゴン 572点
7位 アメリカザリガニ 564点
8位 麒麟 554点
9位 千鳥 552点

吉本興業の芸人は縦社会。
「たとえ借金してでも後輩に金を使わせない」
というのが美徳とされ、先輩は後輩にオゴらないといけないというルールがあった。
経済観念がしっかりしている吉田敬は、これが大嫌い。
同期の芸人に、
「売れている後輩にオゴる制度は変えよう」
と提案。
その理由を
「あいつらがオゴられたらさらにエエ服とか着て、先輩はどんどん汚れていく。
どこで挽回すんねん」
と説明。
先輩に
「それでも最初は俺が出すでというべきや」
と諭されても
「そこそこお金儲けてる後輩に5000円オゴるより、僕は、その5000円でネクタイのピンが欲しいんです。
カッコつけてオゴッて、ネクタイ歪んで漫才したら、これで今後、何千万円の損かもわからないじゃないですか」
と反論。
「そこでオゴることによって、ツラいかもわからんけど、やっぱり人望やとか、人がついてくるとか、そういうのが大事ちゃうの」
といわれても
「売れてる先輩が売れていない後輩にオゴるのはメチャクチャわかるんですよ。
でも売れてない芸人が先輩にオゴるのは違うと思うんです」
こういった吉田敬の姿勢を大多数が
「単なるケチ」
「セコい」
と非難。
ごく一部は、
「これまであったルールをぶち壊そうとする革命児」
と称賛した。

吉田敬と飲むとき、後輩は

・吉田敬がキープボトル(酒を瓶ごと購入してお店で保管してもらう)している焼酎を飲み、その他のアルコールは注文してはいけない
・食事はしてはいけない

というルールがあるため、ごはんを済ませてから、指定された居酒屋に向かう。
吉田敬は、「魚民」などクーポン券を使える店にしか後輩を連れて行かず、事前に調べて予約。
そして勘定の前にスマホを後輩に渡し、
「吉田さん、これありますけど」
とクーポンの画面を出させ、
「そんなん出すなや。
カッコ悪いなぁ。
店員さん、ホンマすいませんね」
といって、いかにも後輩が見つけたようにした。
そんな地獄のようなセコさをみせつけながら、M-1は、4年連続で準決勝敗退。
優勝したのは、同期の人力舎芸人、年齢は3つ下のアンタッチャブルだった。

優勝 アンタッチャブル 673点
2位 南海キャンディーズ 639点
3位 麒麟 634点
4位 タカアンドトシ 615点
5位 笑い飯 615点
6位 POISON GIRL BAND 603点
7位 トータルテンボス 587点
8位 東京ダイナマイト 583点
9位 千鳥 582点

28歳のときに始まった「M-1グランプリ」を4年連続で準決勝敗退。
ブラックマヨネーズは、巧みな言葉選び、話術、度胸、生き様、すべてピカイチ。
その面白さは芸人仲間にも認められていたが、武骨で華がなく、テレビ映えや女性ファンのウケという点で難があった。
「何が足りひんのや」
32歳の吉田敬は、悩みながら自分たちの色を出そうと試行錯誤。
そして開眼した。
「僕らは漫才よりもラジオでのフリートークのほうが面白いって気づいたんです。
それで、これまでのネタに足りなかったのは人間味やなと。
僕と小杉がやらなきゃ面白くない漫才をしないとダメだなと思ったんですよ」
それからブラックマヨネーズは、しゃべくり漫才から、まるでケンカのようなかけ合い漫才に進化。
過去最高3378組が参加した2005年のM-1で、頂点まで一気にかけ上がった。

優勝 ブラックマヨネーズ 659点
2位 笑い飯 633点
3位 麒麟 646点
4位 品川庄司 626点
5位 チュートリアル 622点
6位 千鳥 607点
7位 タイムマシーン3号 571点
8位 アジアン 564点
9位 南海キャンディーズ 552点

M-1優勝後、友人と2人で魚民に行くと、レジの近くの席で後輩芸人が10人くらい飲んでいて
「M-1優勝おめでとうございます」
といわれたので
「ありがとう」
といいながら奥へ。
「しゃべったことのない後輩もいる」
「あいつらがいつか売れても、恩返ししてくれるとは限らない」
とどうしてもオゴるのが嫌な吉田敬は、店員から魚民の制服を借りて脱出。
一方、小杉竜一は、M-1の賞金を
「お母さんにあげる」
と発言し、美談として新聞にも取り上げられたが、M-1の帰りの新幹線で心変わりし、高級車、BMWを買った。

1980年代、女性漫才コンビのパイオニアとなった「今いくよ・くるよ」
ふくよかな体にカラフルな衣装でまとったくるよは、相方のいくよに
「前脚」
と呼ばれる腕で腹をポンっと叩き、
「どやさ」
というギャグで一世を風靡。
そんな一見、豪快なくるよだが、非常に気が優しく、誰に対してもホメ言葉を多用し、誰も傷つけない物言いで誰からも慕われていた。
間寛平のことを
「ジュリー」
今田耕司を
「ディカプリオ」
サバンナの八木真澄を
「ミケランジェロ」
明石家さんまを
「菅原文太」
明石家さんまが手帳にメモしていると
「いやあ、IT社長やんかいさ」
といういくよに、顔の肌の荒れから、ずっと
「ブツブツ」
と呼ばれてきた吉田敬は、
「ツブツブちゃん」
とかわいくいってもらってホッコリ。
相方、小杉竜一とファミレスで打ち合わせをした後、ドリンク代を1円単位で割り勘して、
「細かい男」
といわれていたが、ある日、新幹線に乗っていると、くるよがアイスクリームを持ってきて
「食べて」
ありがたくごちそうになった後、お礼をいいにいくと座席のテーブルを広げて小銭を分ける今いくよ・くるよがいた。
おそらく自分たちにオゴったアイスクリーム代を2人で分けている最中。
吉田敬は、自分がファミレスで行った行為を大師匠の2人がやっていることに
「間違いじゃなかった!」
と心でガッツポーズ。
以後も几帳面すぎるほどの細かさ、セコさを継続。
一方、学生時代からずっと憧れ、長年の苦労の末、やっと売れて、やっと生ダウンタウンに会うことができた吉田敬と小杉竜一は、松本人志に
「馬糞と人糞」
と呼ばれた。

ブラックマヨネーズが優勝した1年後、2006年のM-1で優勝したのは、チュートリアルだった。
吉田敬は、同期の男前、徳井義実、そして彼のいるコンビ「チュートリアル」を非常にライバル視。
ある女性を好きになって、何度も口説いた末、やっと食事にいくことになり、徳井義実に
「見てみい。
俺、今、こんな子と遊んでんねん。
めっちゃ美人やろ」
と自慢げに写真をみせたが、
「あーコイツ、めっちゃしつこいやろ」
と返され、自分は何度もアタックして、ようやく食事に行けたのに、徳井義実は、その女の子から誘われたのを知り、撃沈。
国産の大きなSUV車を購入して自慢したときも、徳井義実は、もっと大きな外国のSUV車に乗っており、
「なんでお前は常に俺の1歩上ばっかり行くんや!」
というと
「知らんやん。
お前が勝手の1歩下に来んねん」
と返された。
まだ売れていない頃、徳井義実が後輩に1000円ずつお年玉を渡していると、吉田敬が、
「お前、それアカンやろ」
「お年玉なんかあげんな」
と激怒。
徳井義実は
(自分が売れてへんのに調子に乗るなということか)
と思ったが、
「同期のお前があげたら、俺もあげなアカンようになるやろ」
といわれ、幻滅。
「お前ももろたやろ」
といったが、吉田敬は、
「お前とはスタートが違う。
お前はデビューしたときからワーキャーいわれてたけど、俺はキモいキモいから始まった。
だから同じ千円でも稼ぐ楽さが違う」
と譲らなかった。
ちなみに吉田敬は、
「男前は、できて当たり前」
と思っており、その理由は
「モテたいなあ、女とHしたいなとか1人悶々と悩む時間が短いから」

「ファミレスでネタを考えているとき、1時間のうち30分は、「あの女エエなあ」「なんとかならんかなあ」などと考えてしまうが、ハンサムな男性は女性に飢えていないので、僕がいやらしいことを考えている30分間を面白いことを考え続けることができる。
だから夢を追うとき、ハンサムとブ男では、えげつないハンデがある。
それは芸能界だけでなく、バスケットボールのマイケル・ジョーダン、、サッカーのクリスティアーノ・ロナウド や短距離走のウサイン・ボルトもハンサムで、大相撲の白鷗だってかわいらしい顔をしている
だから顔が良いということはスポーツでも有利」
という吉田敬だが、世の中のモテない男子に
「美人に相手にされないなら動き続けてほしい。
攻撃的なブサイクであれと。
守りに入るな」
とエールを送っている。

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