【追悼・ダークダックス】男声コーラスグループの草分け!広く大衆に親しまれた名曲の数々

【追悼・ダークダックス】男声コーラスグループの草分け!広く大衆に親しまれた名曲の数々

男声コーラスグループの草分けで、1950年代から2010年代にかけて60年以上も活躍したダークダックス。幅広いジャンルをレパートリーとし、多くの世代に親しまれました。2023年9月にゾウさんが亡くなり、メンバー全員が鬼籍に。ダークダックスの活躍を振り返ります。


1957年、ロシア民謡『ともしび』が大ヒット。翌1958年に同曲でNHK紅白歌合戦に初出場し、当時の歌謡界にコーラスブームを巻き起こします。実は、グループとして初めて紅白に出場したのが、ダークダックスでした。以後、1971年まで14回連続で出場を果たし、1976年の最後の出場を含め、通算15回も紅白に出場しています。

『みんなのうた』から広まった曲

続いて、NHK『みんなのうた』で取り上げられた2曲。



『クラリネットをこわしちゃった』

『森の熊さん』




大人から子供まで知らない人はいないほどの有名曲ですが、ダークダックスの楽曲が同番組で取り上げられたことで、広く知られるようになりました。

『銀色の道』『雪山讃歌』など

そして、ポピュラーソングは、『ともしび』の他にも有名曲は多数あり、



『雪山讃歌』

『すずらん』

『北上夜曲』

『山男の歌』

『銀色の道』

など




枚挙に暇がありません。上記の曲はいずれも、紅白でも歌った曲です。



この中で、ダークダックスの曲として一番おなじみなのは『銀色の道』でしょう。また、『雪山讃歌』『北上夜曲』は、それぞれダークダックスが志賀高原と盛岡を訪れた時に、地元で歌われていた歌を発掘したものです。



『すずらん』『銀色の道』は、中学校の音楽の教科書に取り上げられ、音楽の授業で歌ったという方もいるかもしれません。

さとう宗幸との競作『青葉城恋唄』

さとう宗幸のデビュー曲でおなじみの『青葉城恋唄』ですが、実は、ダークダックスも同じ曲を歌っていました。当時無名だったさとうを "宣伝費をかけずに" 売り出すために、担当ディレクターが "有名コーラスグループ" にも歌わせるよう仕組んだ策略(!?)だったのです。ある意味、ダークダックスは嵌められた訳ですが、彼らも30万枚の売上を記録しています。

新三共胃腸薬 顆粒(かりゅう〜)

幅広い世代に親しまれていたダークダックスは、その人気からテレビCMにも数多く起用されました。



印象深いCMが多く、たとえば、象印のポット「ぞうさん」のCMで、女の子が "ダークダックスのゾウさん" のほっぺたにチューするシーンや、清酒「千福」のCMで、折り鶴のアニメーションの後、皆で一杯始めるシーンは、歌声とセットで覚えている方もいるでしょう。

そして、ダークダックスで一番有名なCMが恐らく、1982年から放送された三共(当時)のCM「新三共胃腸薬」でしょう。CMソングの作曲は、同じ慶應義塾大学卒で同年代の小林亜星『それぞれのダークたち』というタイトルで、「〜さんの場合は」というフレーズ付きのロングバージョンもあります。最後の「顆粒(かりゅう〜)」のフレーズがあまりにも印象的で、耳に残って離れないCMソングの典型でした。



「第一三共胃腸薬」に変わっても、このサウンド・ロゴは健在です。

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