【ユーミン】ジュリーも!?トシちゃんも!?ユーミンが楽曲提供してヒットした歌手7選

【ユーミン】ジュリーも!?トシちゃんも!?ユーミンが楽曲提供してヒットした歌手7選

ユーミンは、20歳過ぎの頃から楽曲提供を行っており、結婚前の荒井由実、結婚後の松任谷由実、ペンネームの呉田軽穂と、クレジット名も多岐に渡ります。役割も様々で、作詞のみ、作曲のみ、作詞作曲両方、日本語詞など。歌い手も男性、女性、アイドル、フォークシンガーと守備範囲の広さが窺えます。今回はその中から、昭和にヒットした歌手7選をご紹介します。


『いちご白書』をもう一度 / バンバン

リリース日:1975年8月1日



作詞:荒井由実

作曲:荒井由実

編曲:瀬尾一三




1971年のデビュー以後、4枚のシングルをリリースするも未だヒットのなかったバンバン。その救世主となったのが、当時人気急上昇中だった荒井由実でした。バンバンのばんばひろふみは、荒井由実の楽曲に感銘を受け、松任谷正隆の伝で楽曲を依頼。5枚目のシングルとなった『『いちご白書』をもう一度』は、なんといきなりオリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得しました。年間チャートでは1975年に13位、1976年に31位を記録しています。



因みに『いちご白書』とは、1970年公開のアメリカ映画のタイトルで、1960年代の学園紛争がもとになった作品です。

ウィンクでさよなら / 沢田研二

リリース日:1976年5月1日



作詞:荒井由実

作曲:加瀬邦彦

編曲:大野克夫




荒井由実は、1976年に松任谷正隆と結婚して松任谷由実となりますが、その年の結婚前に楽曲提供した一つが『ウィンクでさよなら』です。沢田研二の16枚目のソロシングルで、オリコンシングルチャートでは最高位7位を記録しました。作曲は、ザ・ワイルドワンズの解散後、沢田研二の音楽プロデュースに携わっていた加瀬邦彦。あの名曲『勝手にしやがれ』がリリースされるのは、ちょうどここから一年後です。



1978年には、フジテレビの音楽番組「ミュージックフェア」で沢田研二と松任谷由実が共演。その際、『静かなまぼろし』という楽曲を提供しますが、音源化されたのは1989年の沢田研二のアルバム『彼は眠れない』でした。

赤いスイートピー / 松田聖子

リリース日:1982年1月21日



作詞:松本隆

作曲:呉田軽穂

編曲:松任谷正隆




1980年代、アイドル・松田聖子がヒット曲を量産していた当時、曲作りの中心だった二人が、作詞・松本隆作曲・松任谷由実でした。コンビ最初の曲が、8枚目のシングル『赤いスイートピー』です。



松本隆は、6枚目の『白いパラソル』から作詞を担当していましたが、松任谷由実はこの時が初めて。知名度で選ばれたくないという思いから、ペンネーム・呉田軽穂の使用を条件に作曲を快諾しました。本曲は松田聖子を代表する曲となり、オリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得。年間チャートでも12位を記録しています。



『渚のバルコニー』『小麦色のマーメイド』『秘密の花園』『瞳はダイアモンド』『Rock'n Rouge』なども二人が手がけた作品で、聖子ファンならずとも知る名曲ばかりです。

時をかける少女 / 原田知世

リリース日:1983年4月21日



作詞:松任谷由実

作曲:松任谷由実

編曲:松任谷正隆




『時をかける少女』は、原田知世の3枚目のシングルで、自身の主演映画『時をかける少女』主題歌です。作詞・作曲を松任谷由実、編曲を松任谷正隆が手がけた松任谷夫婦による作品で、原田知世にとっては初のヒット曲となりました。B面の『ずっとそばに』も夫婦による作品です。オリコンシングルチャートでは最高位2位、年間チャートでも11位を記録しています。



本人出演の角川文庫「ザテレビジョン」のCMソングとしても起用されました。因みに、4枚目のシングル『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ』は、原田知世、松任谷由実が同じ年に二人そろってシングルリリースした楽曲です。

雨音はショパンの調べ / 小林麻美

リリース日:1984年4月21日



作詞:Gazebo, P.L.Giombini

作曲:Gazebo, P.L.Giombini

編曲:新川博

日本語詞:松任谷由実




『雨音はショパンの調べ』は、女優やモデルとして活躍していた小林麻美の8枚目のシングルで、アイドル歌手時代以来8年ぶりのリリースです。原曲はイタリアのシンガー、ガゼボ『アイ・ライク・ショパン』で、日本語詞を友人の松任谷由実が手がけました。オリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得し、年間チャートでも12位を記録しています。曲は大ヒットしましたが、音楽番組には一度も出演していません。



因みに、ガゼボの原曲は、イタリア、ドイツ、スイスなどでナンバーワンを獲得。日本でもオリコン9位にランクインしました。

Woman "Wの悲劇"より / 薬師丸ひろ子

リリース日:1984年10月24日



作詞:松本隆

作曲:呉田軽穂

編曲:松任谷正隆




『Woman "Wの悲劇"より』は、薬師丸ひろ子の4枚目のシングルで、自身の主演映画『Wの悲劇』主題歌です。松田聖子ではおなじみの松本隆&松任谷由実コンビが手がけた楽曲で、ペンネームも呉田軽穂名義でクレジットされています。オリコンシングルチャートでは、『探偵物語/すこしだけやさしく』に続く2曲目のナンバーワンを獲得しました。



本人出演の資生堂「ポーセリア」のCMソングとしても起用され、映画だけでなくテレビでも親しまれた曲です。

銀河の神話 / 田原俊彦

リリース日:1985年2月1日



作詞:吉田美奈子

作曲:呉田軽穂

編曲:松任谷正隆




『銀河の神話』は、田原俊彦の21枚目のシングルで、彼の曲では唯一の松任谷由実作品です。ペンネーム呉田軽穂でのクレジットは、男性歌手としては珍しいと言えるでしょう。編曲はもちろん松任谷正隆、作詞は『夢で逢えたら』でおなじみの吉田美奈子です。オリコンシングルチャートで、最高位2位を記録しました。



それまでとは雰囲気の異なる楽曲で、トシちゃんファンの間では「隠れた名曲」と評する人も多い人気曲です。

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