【プリンス】女性アーティストが歌ってヒットしたプリンスの楽曲5選

【プリンス】女性アーティストが歌ってヒットしたプリンスの楽曲5選

2016年、惜しまれつつこの世を去ったプリンス。彼の功績は、彼自身がアーティストとして活躍しただけでなく、他のアーティスト、特に女性アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも貢献した点にあります。今回は、主に80年代に楽曲提供した中から、特にヒットした5曲をご紹介します。


グラマラス・ライフ / シーラ・E

『グラマラス・ライフ(The Glamorous Life)』は、1984年にリリースされた、シーラ・E(Sheila E.)のデビュー曲で、同名のデビューアルバムに収録されています。



作詞・作曲プリンス(Prince)プロデュースプリンスと彼女自身が手がけました。



シーラ・Eは、パーカッショニストのピート・エスコヴェード(Pete Escovedo)の娘で、自身もパーカッショニストとして活躍しています。



プリンスと初めて会ったのは1977年、父親のコンサートでパフォーマンスを披露したときのこと。この時、プリンスは彼女に「どっちが君の最初の夫になるか、ベーシストと口論してたんだ」と話し、彼のバンドに参加してもらうことを約束します。そして1984年、プリンスの『レッツ・ゴー・クレイジー(Let's Go Crazy)』のカップリング曲『Erotic City』で、彼女は実際にボーカルを務めることになります。



デビュー曲『グラマラス・ライフ』では、曲中はもちろんのこと、ミュージックビデオでも、彼女のパーカッションの腕前を惜しげもなく披露しています。全米シングルチャートでは、最高位7位年間30位を記録しました。



また、プリンスの遺作アルバム『オリジナルズ(Originals)』では、プリンス自身が歌った本曲のデモ版を聴くことができます。

フィール・フォー・ユー / チャカ・カーン

『フィール・フォー・ユー(I Feel For You)』は、1984年にリリースされた、チャカ・カーン(Chaka Khan)のヒット曲で、5作目の同名のアルバムに収録されています。



作詞・作曲プリンス(Prince)で、1979年、自身のために書いた作品がオリジナルです。彼の2作目のアルバム『愛のペガサス(Prince)』に収録されています。



本曲の冒頭で、チャカ・カーンの名前が連呼されるラップが印象的ですが、実際にはプロデューサーのミスによって生じたもので、そのまま演出として採用されています。途中で入るハーモニカ演奏は、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)によるものです。



全米シングルチャートでは最高位3位、翌1985年に年間5位を記録しました。また、1985年の第27回グラミー賞では、最優秀R&B楽曲賞最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞しています。

シュガー・ウォールズ / シーナ・イーストン

『シュガー・ウォールズ(Sugar Walls)』は、1984年末にリリースされ1985年にヒットした、シーナ・イーストン(Sheena Easton)の楽曲で、5作目のアルバム『プライベート・ヘブン(A Private Heaven)』に収録されています。



作詞・作曲プリンス(Prince)プロデュースの一部もプリンスが手がけました。



『プライベート・ヘブン』は、彼女のそれまでの "無邪気で可愛らしい" イメージから、"セクシーなポップシンガー" への転換を図ったアルバムで、一つ前にシングルカットされた『ストラット(Strut)』もそれを象徴する作品となっています。



曲のタイトル『シュガー・ウォールズ』は、女性の性器の婉曲表現であると見なされ、また、歌詞にも性的イメージが含まれていると判断されたことから、一部の放送局で放送禁止になりました。



全米シングルチャート最高位9位年間100位を記録しています。

マニック・マンデー / バングルス

『マニック・マンデー(Manic Monday)』は、1986年にリリースされた、バングルス(The Bangles)のヒット曲で、2作目のアルバム『シルバー・スクリーンの妖精(Different Light)』からの第一弾シングルです。



作詞・作曲プリンス(Prince)プロデュースは、後年、トニー・ベネットのアルバムで、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞したデビッド・カーン(David Kahne)です。



元々は、プリンスが結成した女性トリオ、アポロニア6(Apollonia 6)のために1984年に書いた曲でしたが、それは取りやめ、2年後にバングルスに提供します。噂では、バングルスのリードボーカルでリズム・ギタリストのスザンナ・ホフス(Susanna Hoffs)に楽曲を提供し、彼女の気を引こうとしたため、と言われています。



全米シングルチャート最高位2位年間48位を記録しました。



また、プリンスの遺作アルバム『オリジナルズ(Originals)』では、プリンス自身が歌った本曲のデモ版を聴くことができます。

ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー / シネイド・オコナー

『ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー(Nothing Compares 2 U)』は、1990年にリリースされた、シネイド・オコナー(Sinéad O'Connor)のヒット曲で、2作目のアルバム『蒼い囁き(I Do Not Want What I Haven't Got)』からの第二弾シングルです。



※アーティスト名は、かつて "シニード" と表記されたことがありましたが、現在主流の "シネイド" としています。



作詞・作曲プリンス(Prince)プロデュースは彼女自身とネリー・フーパー(Nellee Hooper)が手がけました。



元々は、プリンスが結成したファンクバンド、ザ・ファミリー(The Family)のために書いた楽曲で、1985年のアルバム『The Family』に収録されています。1984年には、プリンス自身が本曲のレコーディングを行いました。



ミュージックビデオでは、シネイド・オコナーの顔のアップと移り変わる表情が印象的で、映像の終盤では、実際に涙を流すシーンがあります。MTV Video Music Awardsでは、女性アーティストとして初めて、最優秀ビデオ賞を受賞しました。



全米シングルチャートでは、4週連続ナンバーワンを記録し、年間3位に輝いています。



因みに、プリンスの1984年の録音は、2018年にシングルとしてリリースされ、遺作アルバム『オリジナルズ(Originals)』にも収録されています。

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