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『ダーティハリー』（Dirty Harry）は、1971年製作のアメリカの映画です。監督は「真昼の決闘」などで実力派とされていたドン・シーゲル。脚本ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・リーズナー。任務のためには暴力も辞さない、組織から逸脱したアウトローでダーティな刑事を描く映画です。
主演はクリント・イーストウッド。それまではマカロニ・ウェスタンの俳優、としか認識されていませんでしたが、監督のドン・シーゲルと本作の数年前からコンビを組んでおり、この「ダーティハリー」が評価されて、2人とも著名人となりました。1971年にはイーストウッドも初監督作品である「恐怖のメロディ」を発表しており、バーのマスター役でシーゲルが出演をしています。
本作は1970年代のハリウッド・アクション映画を代表する作品と目されており、その後の作品にも大きな影響を及ぼしました。
シリーズ化され、続編4作品『ダーティハリー2』 、『ダーティハリー3』、『ダーティハリー4』（これのみイーストウッド自身が監督）、『ダーティハリー5』が製作されています。

サンフランシスコ。屋上プールで泳ぐ女性が何者かに狙撃されるという事件が発生した。捜査にあたるのは、いつも汚い仕事をまかされることから“ダーティハリー”なる異名をつけられたハリー・キャラハン刑事。やがて“さそり”と名乗る犯人から「十万ドルを渡さなければ市民を殺し続ける」という脅迫が届いた。予告通り、次々に無差別殺人を繰り返す“さそり”だったが、ハリーと相棒のチコはついに犯人の正体に迫る……。

とっても骨太で男前な映画です。主人公が撃つ銃の種類が話題になる映画は、これが初めてじゃないでしょうか？　主人公がカッコよくないと、持っている銃まで注目されないと思います。キャラハン刑事の寡黙で、不器用で、でも悪撲滅のために手段を選ばない姿勢がたまりません。
そして、TVで吹き替えを見ていた人間にとって、ダーティハリーのクリント・イーストウッド=山田康雄さんです（顔も似てるしね）。ルパンとはまた違ったクールで渋い声が耳によみがえりますよ！

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