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『ミセス・ダウト』（Mrs. Doubtfire）は、1993年公開のアメリカのコメディ映画です。監督は「グレムリン」「グーニーズ」でおなじみクリス・コロンバス。
ロビン・ウィリアムズがダメな夫と60歳近いイギリス人女性を好演しました。ダメな夫のせいで生活を支え家事に育児に奔走し疲れ切った妻役はサリー・フィールドが演じています。
原題の「ミセス・ダウトファイア」のダウトファイアとは「放火の疑い」の意味。家政婦の求人に応募した際に名前が思いつかず、たまたま目にした新聞記事からついた名前ですが、ストーリーから見てもかなり恣意的な名前になっています。
ロビン・ウィリアムズが主演した映画の中でも評価の高いこの作品は、2014年に続編の企画も出たのですが、ウィリアムズが死去したため実現はできませんでした。
キャッチコピーは「料理、洗濯、何でもござれ、いまどき珍しいお手伝いさん、けど何か変？」

ダニエル・ヒラードは売れない声優。家計と家事と育児に疲れ、何もできず子どもと遊ぶだけの夫に切れた妻から離婚を言い渡される。最愛の子供たちのそばにいたい一心から、兄に特殊メイクを施してもらい、ミセス・ダウトファイアと名乗った老婦人の姿で家政婦の求人に応募したヒラードは、苦手な家事を克服しながら、やがて一家にとってなくてはならない存在に・・・。

まずは特殊メイクのすごさが挙げられます。ダスティン・ホフマンが演じた「トッツイー」でも使われた技法ですが、1枚のマスクで顔をおおい、皮膚になじませてしわを作っていくのに4時間かかるそうです。その結果、「こういうイギリスのおばあちゃんいるよね」というミセス・ダウトファイアができあがります。もちろん顔だけでなく、そもそもが声優という役柄、声も話し方も、そしてしぐさや歩き方もまさに老婦人。ロビン・ウィリアムスの多彩な演技力を目の当たりにできます。
生活能力ゼロだったダニエルが、ミセス・ダウトファイアになってから家事能力を獲得していくさまは必見。ぜひ「家事なんにもしない」パートナーや家族に見せてあげてほしいです。

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