Jリーグ開幕当初のオリジナル10。30年の歴史でどう変わった?

Jリーグ開幕当初のオリジナル10。30年の歴史でどう変わった?

Jリーグが開幕したのは1993年。開幕当初は10チームがプロチームとなりました。それから30年。チーム名が変わったり、親会社が変わったり、降格したり様々な歴史をたどっています。開幕当初のオリジナル10がどのような道を歩んできたのかちょっと覗いてみましょう。


清水エスパルスはオリジナル10の中で唯一母体が実業団ではなく、日本サッカーリーグ (JSL) に所属していないチームです。

前身は静岡県社会人サッカーリーグ所属の「清水FC」で、Jリーグ参加に伴い地元の有名選手が集まってきました。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルを取得。国内ではスーパーカップ。国際大会ではアジアカップウィナーズカップ での優勝経験もあります。

2015年にクラブ初のJ2降格が決定。2016年はJ2で2位になり、1年でJ1に復帰。その後はまたJ1に在籍しています。

名古屋グランパスエイト

前身はトヨタ自動車工業サッカー部。「グランパス」は英語でシャチ。「エイト」は名古屋市の市章が丸に八と描くところから来ています。ですが2008年に「名古屋グランパス」に名称変更。

サッカーは11人でやるものなのに8というアンバラスさと、順位が8位前後が多いということから改名したようです。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルのほか、サントリーカップ・チャンピオン・ファイナル、スーパーカップでも優勝経験があります。国際大会ではサンワバンクカップ、トヨタプレミアカップで優勝しました。

2016年にJ2降格が決定。2017年はJ2で戦い2018年からはJ1復帰しています。

ガンバ大阪

前身は松下電器産業サッカー部。運営会社は株式会社ガンバ大阪でJリーグ発足当時から運営会社名も呼称も変わっていません。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルのほかJ2リーグ、スーパーカップでも優勝。AFCチャンピオンズリーグでも優勝しました。

2012年に初のJ2降格が決定しますが、2013年にJ2リーグ優勝。2014年にJ1復帰し、J1リーグ・Jリーグカップ・天皇杯の三冠を達成。

三冠は鹿島アントラーズ以来2チーム目ですが、日本人監督(長谷川健太監督)の元では史上初。J11年目でも史上初でした。その後はJ1に在籍しています。

サンフレッチェ広島

前身はマツダサッカークラブ。運営会社は株式会社サンフレッチェ広島で運営会社、呼称共に開幕当初から変わっていません。

J1リーグの優勝回数は8回を超えていて鹿島アントラーズと並んで最多なのですが、Jリーグカップ、天皇杯での優勝経験はありません。ちょっと意外ですね。

J2リーグ、スーパーカップでの優勝経験はあります。

2002年にJ2降格。J1リーグ優勝経験のあるチームが降格するのは史上初でした。ですが2003年にJ1復帰を決めています。

そして2007年に二度目の降格が決定。降格すると監督は解任されることが多いですがこの時は続投となりました。そしてまた1年でJ1復帰。監督を交代しなかったフロントは評価され、その後は降格しても監督を解任しないチームも増えてきました。その後はJ1に所属しています。

2008年にはゼロックス・スーパーカップで優勝。J2チームがJ2リーグ以外で優勝したのはこの時が初めてでした。

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