Jリーグ開幕当初のオリジナル10。30年の歴史でどう変わった?

Jリーグ開幕当初のオリジナル10。30年の歴史でどう変わった?

Jリーグが開幕したのは1993年。開幕当初は10チームがプロチームとなりました。それから30年。チーム名が変わったり、親会社が変わったり、降格したり様々な歴史をたどっています。開幕当初のオリジナル10がどのような道を歩んできたのかちょっと覗いてみましょう。


鹿島アントラーズ

Jリーグが開幕した1993年の1stステージで優勝した鹿島アントラーズ。現在も呼称は変わっていません。

前身は住友金属工業蹴球団。住友金属がそのまま主な株主となっていましたが、合併により新日鐵住金→日本製鉄が大株主と引き継いできました。ですが2019年に筆頭株主がメルカリになり、鹿島アントラーズ・エフ・シーの社長にはメルカリの社長・小泉文明さんが就任しています。

開幕から、一度も降格経験がなく、順位が二桁に落ちたのも2022年現在2012年に11位になった1回だけです。

J1リーグ(優勝8回)、Jリーグカップ(優勝6回)、天皇杯全日本サッカー選手権大会(優勝5回)といずれもJリーグチームの中で最多記録を誇ります。

ジェフユナイテッド市原

ジェフユナイテッド市原の前身はは古河電気工業サッカー部。JR東日本と古河電気工業が50%ずつ出資した株式会社東日本ジェイアール古河サッカークラブが運営していましたが2009年にジェフユナイテッド株式会社の名前に変わりました。

ホームタウンは千葉県市原市だったのですが、2003年に千葉市に変更されています。そして呼称も2005年にジェフユナイテッド千葉に変更されました。

国内タイトルは2005年、2006年にJリーグカップで優勝しています。2009年にJ2に降格。古河時代を含め、降格したのはこれが初でした。ですが以来J2所属となり2022年現在、J1復帰はできていません。

浦和レッドダイヤモンズ

前身は三菱自動車工業サッカー部。浦和レッドダイヤモンズになってからは呼称の変更はありません。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯 (JFA 全日本サッカー選手権大会)の三大タイトルを取得しているチームの1つ。Jリーグのチームで初めてAFCチャンピオンズリーグで複数回優勝したチームでもあります。

レッズといえばサポーターがすごいというイメージがありますが、観客動員と営業収入は長年Jリーグ加盟チームの中で最高の成績を収めています。


1999年にJ2に降格するも翌年の2000年に復帰。2006年にはJリーグ年間王者に輝いています。降格を経験したチームで年間王者になったのはレッズが初めてでした。

ヴェルディ川崎

前身は読売サッカークラブ。2000年までは ヴェルディ川崎の呼称でしたが、2001年に川崎から東京都に移転したため、東京ヴェルディ1969に。1969というのは読売サッカークラブが創立された年です。2008年には「東京ヴェルディ」に再び名称変更しました。

1992年のJリーグカップで初代王者に輝きました。三浦知良選手、ラモス瑠偉選手、武田修宏選手など開幕当初の人気選手も多く強豪チームのイメージが強かったでしょう。ですが2005年にJ2降格。2007年に復帰するも再び2008年に降格し、その後はJ3降格圏内に入ってしまったこともありますが、J2に所属しています。

横浜マリノス

前身は日産自動車サッカー部。1999年に横浜フリューゲルスを吸収合併したため、現在は「横浜F・マリノス」という名前になっています。

運営会社である横浜マリノス株式会社(日産フットボールクラブ株式会社)は元々日産自動車が全額出資していましたが、フリューゲルスと経営統合した際に全日空スポーツも合併。現在は「日産70%・ANA30%」となっています。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルを取得していて、J2に降格したことがないチームでもあります。J2に降格した経験がないのは横浜F・マリノスと鹿島アントラーズのみです。アジアカップウィナーズカップでも優勝経験があります。

横浜フリューゲルス

前身は中区スポーツ少年団で、その後、全日本空輸(ANA)が援助を行い横浜トライスターサッカークラブ、全日空横浜サッカークラブとなりました。

1993年にJリーグ開幕直後の天皇杯で優勝。1998年にも優勝しています。その他アジアカップウィナーズカップ、アジアスーパーカップでも優勝経験があります。

Jリーグ開幕に伴い、ANAとともに佐藤工業が共同出資していたのですが1998年に経営不振のため撤退を発表。ANAも一社でクラブを支える力がなかったため、日産自動車と協議の末、横浜マリノスに吸収合併されました。そんな中、最後に天皇杯で優勝したというのはすごいですよね。

オリジナル10で唯一消滅したチームです。ですが横浜フリューゲルスのサポーターの有志が株式会社横浜フリエスポーツクラブを創立。横浜FCが誕生します。JFLからスタートし、2007年にはJ1昇格しています。

清水エスパルス

清水エスパルスはオリジナル10の中で唯一母体が実業団ではなく、日本サッカーリーグ (JSL) に所属していないチームです。

前身は静岡県社会人サッカーリーグ所属の「清水FC」で、Jリーグ参加に伴い地元の有名選手が集まってきました。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルを取得。国内ではスーパーカップ。国際大会ではアジアカップウィナーズカップ での優勝経験もあります。

2015年にクラブ初のJ2降格が決定。2016年はJ2で2位になり、1年でJ1に復帰。その後はまたJ1に在籍しています。

名古屋グランパスエイト

前身はトヨタ自動車工業サッカー部。「グランパス」は英語でシャチ。「エイト」は名古屋市の市章が丸に八と描くところから来ています。ですが2008年に「名古屋グランパス」に名称変更。

サッカーは11人でやるものなのに8というアンバラスさと、順位が8位前後が多いということから改名したようです。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルのほか、サントリーカップ・チャンピオン・ファイナル、スーパーカップでも優勝経験があります。国際大会ではサンワバンクカップ、トヨタプレミアカップで優勝しました。

2016年にJ2降格が決定。2017年はJ2で戦い2018年からはJ1復帰しています。

ガンバ大阪

前身は松下電器産業サッカー部。運営会社は株式会社ガンバ大阪でJリーグ発足当時から運営会社名も呼称も変わっていません。

J1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯の三大タイトルのほかJ2リーグ、スーパーカップでも優勝。AFCチャンピオンズリーグでも優勝しました。

2012年に初のJ2降格が決定しますが、2013年にJ2リーグ優勝。2014年にJ1復帰し、J1リーグ・Jリーグカップ・天皇杯の三冠を達成。

三冠は鹿島アントラーズ以来2チーム目ですが、日本人監督(長谷川健太監督)の元では史上初。J11年目でも史上初でした。その後はJ1に在籍しています。

サンフレッチェ広島

前身はマツダサッカークラブ。運営会社は株式会社サンフレッチェ広島で運営会社、呼称共に開幕当初から変わっていません。

J1リーグの優勝回数は8回を超えていて鹿島アントラーズと並んで最多なのですが、Jリーグカップ、天皇杯での優勝経験はありません。ちょっと意外ですね。

J2リーグ、スーパーカップでの優勝経験はあります。

2002年にJ2降格。J1リーグ優勝経験のあるチームが降格するのは史上初でした。ですが2003年にJ1復帰を決めています。

そして2007年に二度目の降格が決定。降格すると監督は解任されることが多いですがこの時は続投となりました。そしてまた1年でJ1復帰。監督を交代しなかったフロントは評価され、その後は降格しても監督を解任しないチームも増えてきました。その後はJ1に所属しています。

2008年にはゼロックス・スーパーカップで優勝。J2チームがJ2リーグ以外で優勝したのはこの時が初めてでした。

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Jリーグ オリジナル10

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