昔は民放にも合った!教育テレビ以外の子供向け番組特集

昔は民放にも合った!教育テレビ以外の子供向け番組特集

今は子供向け番組といえば「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」などEテレばかりですが、昔は民放にもありましたよね。民放の子供向け番組をまとめてみました。


ロンパールーム

1963年から1979年まで日本テレビ系列で放送されていた子供向け番組。月曜日から土曜日までの放送でしたがのちの月曜日から金曜日になりました。

アメリカの子供向け番組“Romper Room”を参考に作られたそうです。最初の1年間は生放送、のちに録画に変わっています。

アメリカの番組に倣って「教育 - 遊び - おやつ - 絵本」という構成で作られていて、お姉さんは「先生」と呼ばれていました。2代目の先生はうつみ宮土理さんだったんですよ。

おはよう!こどもショー

1965年から1980年まで放送されていた「おはよう!こどもショー」

初の「子供向けワイドショー」というコンセプトではじめは生放送だったのですが、1969年からVTRになりました。

はじめは視聴率を10%ほど取っていたのですが、その後人気が低迷。1972年に大幅なテコ入れをします。司会者を入れ替え、「へんしんたいそう」を導入。特撮ドラマ「レッドマン」も開始し、3%にまで落ち込んでいた視聴率は7%にまで復活しました。

ですがその後、1977年にフジテレビ系列の「ママとあそぼう!ピンポンパン」や「ひらけ!ポンキッキ」と時間帯が被るようになり、視聴率が低迷。平日の放送は1979年に終了し、土日版も1980年に終了しました。

これをきっかけに日本テレビは子供向け番組から撤退していくことになります(2002年から2004年には一時的に復活しましたがまた終了しています)

ママとあそぼう!ピンポンパン

「ママとあそぼう!ピンポンパン」は1966年から1982年までフジテレビ系列で放送されていました。1970年4月から1971年9月までは「みんなであそぼう!ピンポンパン」というタイトルになっていましたね。

1959年から放送されていた「おかあさんといっしょ」を意識した構成で、進行役は「お兄さん」「お姉さん」と呼ばれていました。

カッパのキャラクターカータンと毛虫のキャラクターデベロンも人気でしたね。

はじめはあまり視聴率がよくなかったのですが1971年に「ピンポンパン体操」が登場すると視聴率が一気に上昇。「ピンポンパン体操」は260万枚を売り上げ、1972年の第14回日本レコード大賞童謡賞を受賞しているんですよ。

1980年頃からは低迷期に入り、カータンが1981年12月31日で卒業し、翌年から新キャラクターが登場。イメージを一新しようとしていたのですが、1982年3月31日で終了となってしまいました。新キャラクター、短かったですね。

ひらけ!ポンキッキ

1973年から1993年までフジテレビ系列で放送されていました。当時のフジテレビの社長がNHKで放送されていた「セサミストリート」に刺激を受け、1971年から自社に高度の幼児教育番組開発を依頼。2年の研究を経て1973年から放送がスタートしたのです。

自然・社会・言葉・数・しつけ・リズム・感覚の7つのカリキュラムで、物語性を重要視せず、テンポよく様々なコーナーを組み合わせていました。知らず知らずのうちに教育に効果が出るという構成になっているんですよ。

はじめは午後2時からの放送でしたが、1975年から朝8時台の放送となり、朝の顔として親しまれるようになりました。最初はあまり視聴率がよくなかったのですが、裏番組の「おはよう!こどもショー」の視聴者を取り入れ、同番組を終了に追いやっています。その後は民放唯一の朝の子供向け番組として人気を博していました。

ガチャピン、ムックは言われてみればセサミストリートっぽい感じもしてきました。

その後、1993年からは「ポンキッキーズ」として1時間番組になりました。1993年から2001年まで、2005年から2006年まではフジテレビで放送。2017年から2018年まではBSフジで放送されていました。

ウゴウゴルーガ

1992年から1994年までフジテレビ系列で放送されていた「ウゴウゴルーガ」。短い時間ですが強烈な印象を残した番組でした。

「ウゴウゴくん」と「ルーガちゃん」という2人の子役がメインで3DCGで構成された番組で当時としては画期的でした。

『自分たちが子供ならこういう番組が観たい』、子供は割と大人、という視点で作られた番組で、他の子供向け番組とは一味違っていましたね。シュールなギャグや規制音が入るような下ネタもありました。純粋な子供向け番組として作られたそうですが、子供だけでなく学生や通勤前の大人も見ていました。

幅広い世代に支持されたことから大ヒットし、「ウゴウゴ・ルーガ」という言葉は1993年の新語・流行語大賞の銀賞を受賞しました。

番組の合言葉でもある「おきらくごくらく」も流行語となりましたね。オリジナルキャラクターのほか、絵本「ノンタン」をアニメ化した「ノンタンといっしょ」やドニー・アラン・グリーンブラットの日本デビュー作品である「ロドニー・ガイ」も放送されていました。

1993年10月には金曜日の19時から『ウゴウゴルーガ2号』という生放送番組も放送されました。

シュールでへんてこな今どきの子供向け番組、という感じがしていましたが既に20年近く前なんですね。

関連する投稿


「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

NHK「おかあさんといっしょ」の人形劇コーナーとして1982年から1992年までの10年間にわたり放送され、累計2,000話以上の物語が制作された人気シリーズ『にこにこ、ぷん』が、令和の時代に新たなかたちで帰ってきます。


子供向けの歌だけどミリオンヒット!国民的大ヒットとなった名曲特集!

子供向けの歌だけどミリオンヒット!国民的大ヒットとなった名曲特集!

子供向け番組などから誕生した子供向けの楽曲だけど、大人も巻き込んで大ヒットになった楽曲が過去にたくさんありますよね歴代の子供向けヒットソングをまとめました。


こんなに豪華だったの?『おかあさんといっしょ』人形劇の過去の声優がスゴイ!

こんなに豪華だったの?『おかあさんといっしょ』人形劇の過去の声優がスゴイ!

幼少期に見ていたおかあさんといっしょの人形劇。子供の頃は知らなかったけれど「こんなに豪華だったの!?」と驚くほど有名キャラクターを担当している売れっ子声優さんたちが声優を務めていました。この記事では、過去のおかあさんといっしょ人形劇の声優さんをまとめてみました。


綺麗すぎるアラフィフ!うたのおねえさん「茂森あゆみ」が昔より若返ってる?

綺麗すぎるアラフィフ!うたのおねえさん「茂森あゆみ」が昔より若返ってる?

NHK『おかあさんといっしょ』で17代目うたのおねえさんを務めた茂森あゆみさん。2022年現在アラフィフですが、昔よりも若返って見えるほど綺麗すぎるんです!そんな茂森あゆみさんの経歴と現在の活動をまとめてみました。


急死した!第10代目うたのおにいさん『今井ゆうぞう』の死因・結婚・家族!!

急死した!第10代目うたのおにいさん『今井ゆうぞう』の死因・結婚・家族!!

NHKの長寿番組『おかあさんといっしょ』の第10代目「うたのおにいさん」今井ゆうぞうさんが、 2020年12月21日に急死されました。追悼の意味も含めてまとめてみました。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。