スリーアミーゴスから交渉人まで!踊る大捜査線のスピンオフシリーズをまとめ

スリーアミーゴスから交渉人まで!踊る大捜査線のスピンオフシリーズをまとめ

1997年からTVシリーズがスタートした踊る大捜査線。大ヒット作となり映画も4作公開されました。さらに青島以外が主人公になったスピンオフ作品も多いんですよね。今回は踊る大捜査線シリーズのスピンオフ作品を振り返ってみましょう。


踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル

踊る大捜査線のスピンオフシリーズは、本編に出ていた登場人物がクローズアップされた作品が多いですが、第一作目のこちらは、本編には登場していない婦人警官が主役。1998年6月に放送されました。

主役の婦人警官・篠原夏美を演じたのは内田有紀さん。父に憧れ刑事を目指して警察官になったのですが最初は交通課に配属になっています。新人警官の奮闘を描いた物語ですね。

同じ湾岸署を舞台にしていますが、青島は海外主張中という設定で物語にはほとんど登場しません。ラストの数分にゲスト出演という形で登場していますよ。

今作で初登場した篠原夏美ですが、12年の時を経て本編にも登場します。「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」では刑事課強行犯係に異動していて青島の部下として活躍しています。

深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!

本編に登場する署長・神田(北村総一朗さん)、副署長・秋山(斎藤暁さん)、刑事課課長・袴田(小野武彦)のスリーアミーゴスが登場する10分のミニドラマ。緊迫したシーンも多い踊るシリーズの中でこの3人が登場するとなごみましたよね。

今では深夜や配信で、スピンオフの身にドラマが放送されることも珍しくないですが、昔は珍しかったですよね。

映画宣伝のため、映画公開に合わせて1~3まで放送されています。FINALにはスリーアミーゴスではなく、映画本編に登場しない木島丈一郎(寺島進さん)、眉田克重(松重豊さん)、草壁中(高杉亘さん)が出演しています。

交渉人 真下正義

本格的にスピンオフ作品が作られたのは2005年。「THE ODORU LEGEND CONTINUES」として本編の登場人物を主人公にした長編ドラマが作られています。

第一作目はユースケ・サンタマリアさん演じる真下が主人公の作品。スペシャルドラマではなく映画で登場です。

舞台になっているのは「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の事件解決から数時間後。クリスマスイブの午後に地下鉄が何者かに乗っ取られ暴走するという事件が起こります。

テロの可能性があるとして、室井慎次管理官は対応メンバーを収集。日本初のネゴシエーター(交渉人)として真下が司令塔として活躍します。

青島こそ登場しませんが室井を始め、雪乃など本編にも登場しているキャラクターが多数出演します。

逃亡者 木島丈一郎

こちらは「踊る大捜査線」のスピンオフというか、「交渉人 真下正義」のスピンオフ作品。特殊犯捜査の現場指揮官として登場した木島(寺島進さん)が主人公のドラマ。2005年12月にスペシャルドラマとして放送されました。

時系列としては「交渉人 真下正義」より前の出来事で、「逃亡者 木島丈一郎」のラストが交渉人につながるように作られています。ですがどっちを先に見ても面白いですよ。

マンションで少年が人質に取られた立てこもり事件が起こり、木島たちが強行突破することで解決します。その後、少年がある組織に狙われているから台東署の特捜本部に保護させるようにという指示が入ります。ですがこの指示に不信感を覚えた木島は少年と一緒に逃走するというストーリー。

容疑者 室井慎次

こちらは2005年に公開された映画。「交渉人 真下正義」のラストからつながっているお話です。本編でもおなじみ室井さん(柳葉敏郎さん)が主人公。

警視庁新宿北警察署管内で発生した殺人事件で事情聴取を受けていた神村誠一郎巡査は、捜査員を振り切り逃走したところ交通事故で亡くなってしまいます。事件は、容疑者死亡として処理されました。容疑者が警察官だったため、早く事件を解決したかたっため、捜査を打ち切ったのです。

これに納得がいかない室井は、押収物の整理をしていた時にあるものを見つけ、捜査を再開しようと会議を開きます。

そんな時室井は「特別公務員暴行陵虐罪」で逮捕されてしまいます。神村巡査の母親が弁護士 灰島秀樹にはめられて告訴していたことが原因です。

この事件の真相は次期警察庁長官の座を争う派閥争いでした。事件の真相を探ろうとする室井ですが、権力闘争に立ちふさがれ・・・というストーリーです。

弁護士 灰島秀樹

「容疑者 室井慎次」に登場する弁護士、灰島(八嶋智人さん)が主人公のスペシャルドラマ。こちらも「逃亡者」と同様、スピンオフのスピンオフですね。

国と千葉県が進める「東京湾海洋博覧会」の開催予定地として千葉県・神ヶ浦町が選ばれます。反対した住民たちは国を相手に裁判をしますが一審で退けられてしまいます。その裁判の上訴審の依頼が灰島のもとに来ますが、メリットがないため断ります。

その後、IT関連企業社長・速水から別の依頼が舞い込んでいます。速水はテーマパークを計画しているのですが、その場所が博覧会の開催地と重なっています。速水は1億円の報酬をちらつかせ、博覧会の計画をつぶすように灰島に依頼して・・・というストーリー。

初めて警察官以外が主人公になっています。ですから本編に登場するキャラクターもほとんどいません。この作品だけでも楽しめるドラマですね。

警護官 内田晋三

歳末特別警戒スペシャルでは室井の部下であった内田(高橋克実さん)が主人公のスペシャルドラマ。「交渉人 真下正義」のサイドストーリーでもあります。

このドラマは「トリビアの泉 今夜復活踊る大へぇへぇ祭り!!」の中で「踊る大捜査線の脇役でスピンオフで主役ができる限界は?」という問いに答えるために制作されたドラマです。八嶋さんは前作ですでに主役をやっていたので、高橋克実さんが主人公となりました。

プロデューサーの亀山さん曰く「踊るシリーズに出演し、少しでもセリフがあればどんな些細な役でもスピンオフドラマは作れる」ということで制作されました。

内容は「交渉人 真下正義」の事件の日に起こった、映画では語られなかったもう1つのハプニングを題材にしています。

この作品以降、スピンオフ作品は制作されていませんが、どんな役の人でもスピンオフが作れるのなら、他の登場人物のスピンオフも見てみたいですね。

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