ミド編のひとりであるミドルエッジ中年Xがアフターコロナの日本社会に不安を覚え、 どうにかして資産を確保したくて(いまはまったくない)株式市場に目を向けた記事。
今後、ちょっとだけ有効な情報提供を始めていくかもしれませんが、タイトル見て興味なければスルーして下さい(笑
ネットで出来る資産運用といえば
ネット証券が登場して早や20年。
いまでは多くの人がネット証券に口座を持ち、株式の売買は当たり前に行っている時代です。
スマホ片手に、仕事の合間で株価チェックしているという方もいるでしょう。

まだまだアメリカに比べれば意識が低いもの、それでも資産を有効活用する術としての株式市場はかつてと比べようもないほど身近なものになりました。
4人に1人は株式や投信をやっている
個別の上場株式を買ったり、証券会社や銀行が提供している投資信託を買ったり。私もそんな一人です。
なかにはFXやってたり、仮想通貨も運用してるという強者もいるでしょう。
野村アセットマネジメント社の調査レポートによれば、2020年末の段階で株式を保有する人口は2,700万人、投資信託を保有している人口は1,294万人としています。(投資家の平均年齢は61歳!)
株式や投信を保有していれば日経平均の上げ下げに一喜一憂し、各種統計の発表にもなんとなく意識が向き、政府や日銀の動向もニュースでチェック。
市場全体の動向が気になるものですね。
相場に参加するプレイヤー
株式市場をはじめとする日本の金融市場には、ご承知の通り数多くの参加者がいます。
ディーラーやトレーダー、ヘッジファンド、CTA、投信会社、信託銀行、機関投資家、そして私たち個人投資家に区分されます。
プロ中のプロからアマチュアまで。超資産家から学生までが混在する市場では日々壮絶な戦いが繰り広げられています。
個人投資家
個人の資金で投資活動を行う人の総称。
初級者~セミプロまで様々ですが、多くの人は資金的にも限界があり、取引手法としては「現物取引」「信用取引」がメインです。
個人投資家は、↓の機関投資家と比べて情報面や取引面などで不利な部分もありますが、一方でノルマもないし決算期などの制約もなく、自由に売買できる強みがあります。
なお、投資手法としては「逆張り」が多くみられます。
国内の機関投資家
国内の機関投資家には証券会社や銀行、生保、損保、年金基金、投資信託、投資顧問、事業法人など様々な参加者がいます。
特色としては決算期や会社の方針によって投資上の制約を受けること。また各参加者によっても、投資スタンスは大きく異なっています。
例えば
-証券会社(自己売買部門):長期、短期問わず積極的な利益追求
-銀行:事業面を含めた政策的な投資
-生損保:長期投資
-年金基金:長期投資
といった特徴です。
外国人投資家
外国人投資家には金融機関(投資銀行・投信会社・証券会社・保険会社等)、ヘッジファンド、政府系ファンドなど様々な参加者がいます。日本のマーケットは外国人に蹂躙されがちなイメージがありますが(この記事も、彼らの動向をつかもう!というのが主旨です)、彼らの印象はあくまで世界中の投資対象の一つとして日本への投資を行っているということです。
日本離れ、や日本から資金を引き上げる、といった表現を聞いたことがありませんか?日本の株式市場が他の国に比べてパフォーマンスがよければ資金が入ってきますが、パフォーマンスが期待できなければ資金は撤退、あるいは「売り」で攻めてきます。
その他
現在の日本では日本銀行や年金積立金管理運用独立行政法人(SPIF)による買い支え的な資金流入があります。
アベノミクスの要因となったひとつでもありますし、コロナバブルを牽引する主要因ともなっていますね。
これらの行動は本来の株式市場を歪ませているという側面もありますが、そもそも市場自体が完全に経済合理性の総和で形成されているわけではないので、上がるも下がるも明確に意思を持ったプレイヤーたちがしのぎを削っている、その戦いに日本国自体も加わっているという見方でよいのではないでしょうか。
※それ自体がダメじゃん、という意見もありますが
【紹介】ミド編が使用しているアプリ「カビュウ」
SBIとauカブコムの2つの証券口座を持っているミド編は、このカビュウというアプリでチェックをしています。
グラフがとてもみやすいため、おススメです。
指数先物取引と指数オプション取引
この記事は、すでに株式や投信を行っている人を対象に「市場動向を読み解く」ための情報として日本取引所(JPX:東京証券取引所、大阪取引所などの運営主体)が公開している情報から、指数先物取引と指数オプション取引というものに注目しています。
「日経平均が上がった!下がった!!」の言葉の裏にある「上げる、下げる」意図を持ったプレイヤーの足跡にいちはやく気づくことが出来るかもしれない情報として、ミドルエッジ中年Xは注目しています。
聞いたことないですか?先物主導の上げ、下げ
日経平均やTOPIX。
株式相場全体の動向を知るうえで欠かせない指数ですが、アメリカのダウやナスダックに大きく連動ますし、また「先物主導」という言葉をよく耳にします。
先物主導ってなんですか?
主導ってことは先物の動きをみればいいんですか?
先物ってどうやって動くんですか?
この点は、本記事では華麗にスルーしますので、下記よりwikipediaなどご確認ください。
先物とワンセットでみようとしているオプションについてもです。
先物取引 - Wikipedia
先物取引やオプション取引に参加しているプレイヤーたち
先物取引やオプション取引のメインプレイヤーの動向をみると、市場全体がどっち方向に向かいたがっているのかを感じとることが出来ます(笑
ここでいうプレイヤーは大きく区分して「欧州系」「米国系」「国内勢」「ネット(個人)」とみています。
強いのは欧州系と米国系、翻弄されターゲットにされるのがネット(個人)です。
【欧州系】
-ABNクリアリン証券(※ボスキャラ)
-クレディ・スイス証券(※ボスキャラ)
-UBS証券
-ソシエテG証券
-バークレイズ証券
-ドイツ証券
-BNPパリバ証券
-HSBC証券
【米国系】
-ゴールドマン証券(※ボスキャラ)
-JPモルガン証券(※ボスキャラ)
-ビーオブエー証券
-モルガンMUFG証券
-シティグループ証券
【国内系】
-野村証券
-みずほ証券
-大和証券
-三菱UFJ証券
-SMBC日興証券
【ネット系】
-SBI証券
-楽天証券
-auカブコム証券
-GMOクリック証券
-マネックス証券
-松井証券
上記のようにメインプレイヤーがいます(個人的見解含む)。
日々、彼らの手口(売買行動)が開示される
毎日17時くらいに、その日(ナイトセッション+日中(立会/立会外)の取引実績が開示されます。これは全体の取引量もですし、上記のメインプレイヤーの実績もみることが出来ます。
先物、オプション共に解説自体は割愛いたしますが、未来の予測をどのように考えているか、その予測に基づく対処を世界中のプロたちが日々行っていると考えたら、実はとても貴重な情報源になるのではないかと考えます。
当日取引高等 | 日本取引所グループ
取引参加者別取引高(手口上位一覧) | 日本取引所グループ
毎日の夕刻、必ず開示されるこの情報ですが、どれだけの人がこれを参照しているのかは分かりません。証券会社や経済系のメディアに属する人たちは必ずチェックし、情報を活用/掲載するなどしていると思います。
しかし、先物だけで日々に取引されている圧倒的なボリュームとそこに売り買いを行っているメインプレイヤーの動向は、ウォッチしていると明確に意図を感じることが出来ます。
個人投資家が相場で生き残るには、常に彼ら巨人の動向についていくのが正しい。そう考えれば巨人の足跡をウォッチする行動には価値があるのではないでしょうか。

先物手口イメージ
さらには指数オプション(説明は割愛)のポジションもチェックすると、各社が上下どちらの方向に行きたがっているか、その密やかな息遣いを感じることが出来ます。

オプション外資集計イメージ
コロナ禍でネット証券の口座開設者が爆増した昨年をみても、どのように自らの資産を積み上げていくのかは私たち一人一人が直面する大きな課題となっています。
運やノリだけでも太刀打ち出来たアベノミクス時代と異なり本来は魑魅魍魎の株式市場。そこに少しでも個々が武器を携えて向き合うことは、今後はもっと大切な認識となってくることでしょう。そのひとつが先物やオプションによる巨人の足跡追跡かと思います。
市場を形成する要素は膨大ですからそのうちの一つにすぎませんが、メインプレイヤーの足跡を追いかけ続けると、市場の流れに対して「順張り」が効く投資目線になることが出来ます。
例えばこんな見方(妄想)
「ゴールドマンが28000に蓋をして27000をとりに来てる」
「クレディスイスの買い戻しがそろそろ始まりそう」
「アムロが27000の個人を蹴散らしに来てる」
こんな感じの妄想が出来るようになります。
日々の集計データ
ミドルエッジ中年Xとしては、こんな感じの情報提供が読者の皆様に「面白い」と感じてもらえそうなら、この日々の集計データを開示していこうかなと思います。
なんでミドルエッジなのに、てな話ですが、私たち世代が将来を見据えて考えておかねばならない生活に対して、少しでも武器が持てればという視点でございます。