今泉くん、西園寺くんだけじゃない!「古畑任三郎」シリーズにレギュラー出演していたキャラクター達

今泉くん、西園寺くんだけじゃない!「古畑任三郎」シリーズにレギュラー出演していたキャラクター達

三谷幸喜さん脚本、田村正和さんが主演を務めていた大ヒットシリーズ「古畑任三郎」シリーズ。ゲストが豪華で話題になることが多いですが、今回はレギュラーメンバーを振り返っていきたいと思います。


古畑任三郎(田村正和さん)

まずは主人公のこの方から。警視庁刑事部捜査一課の刑事で万年警部補です。最初のシリーズは「警部補 古畑任三郎」というタイトルで、次からは役職が消えていますが、昇進したわけではなかったんですね。これだけ事件を解決しているのに、と思ってしまいました。

一度警察犬訓練所の飼育係に異動になっていますが、すぐに戻っています。

運転免許を持っておらず、現場にも自転車で移動。愛車の自転車は「ブリヂストンサイクル・セリーヌシルエット」の金色で30台限定で生産された実在する自転車です。30万円だったそうですが、30台限定なのでもっと高値がついてそうですね。

血をみるとめまいを起こす、拳銃を持たない、と刑事コロンボとの共通点が多いです。元々三谷さんは刑事コロンボのような刑事ドラマが作りたかったそうなので、オマージュですね。コロンボは結婚していますが、古畑は独身です。

本物の警察手帳はなくしていて、舞台用の小道具を使っています。ですがそれすら持っていないことも。ちょっと変わり者の刑事ですが、洞察力と直観力に優れていて、すぐに犯人を見ぬき、捜査をしていきます。

今泉慎太郎(西村雅彦さん)

古畑の部下で、役職は「巡査」です。同期はみな警部なので、まだ巡査であることを恥ずかしく思っている様子。

最初はちょっと頼りない部下、という感じだったのですが第2シーズンからはどんどんキャラが立ってきて慌て者で間が抜けている、おまけに軽薄というキャラクターが確立してきました。

古畑にはからかわれたり、こき使われたりぞんざいに扱われていましたよね。そのやり取りが楽しかったです。ですが今泉のおかしな行動が犯人解決につながることもあり、ある意味信頼されていました。

また、古原からは友人だと認識されていて容疑者となった今泉のことを「友人の人生がかかっている」といい、無実を証明しました、また、普段は確実な証拠がないと犯人だとは言わないのですが、この時ばかりは確証を持つ前に「あなたが犯人だと思っている」と発言しています。それだけ、大切に思われていたんですね。

自律神経失調症で2度休職しています。

今泉派に着キャラクターで「巡査・今泉慎太郎」というスピンオフ作品も存在します。第一シーズンで尺が余った時に放送したところ好評だったため、第2シーズンの時には本編と併せて制作され、本編を放送した日の深夜に放送されていました。

西園寺守(石井正則さん)

第3シーズンから登場する古畑の部下、西園寺守はアリtoキリギリスの石井正則さんが演じていました。

今泉とは対照的に、有能な人物で古畑も一目置いています。事件に必要なデータをしっかり集め、古畑をサポート。推理力にも自信があります。古畑と一緒に今泉をバカにするやり取りも多かったですね。

このドラマでは珍しく、普通の感覚を持ったキャラクターではあるのですが、礼儀正しすぎてちょっとずれているところもあります。身長が低いことを気にしていて、コンプレックスだと思っています。今泉からは「チビ」などと呼ばれることもあるため、余計に対立している感じがしましたね。

向島音吉(小林隆さん)

古畑のことを「最高の刑事」だと崇拝している巡査。

初登場は第2回で度々登場しているにもかかわらず、古畑が名前を覚えないというやりとりが面白かったですね。現場に入ってきて挨拶をするのですが
「んー、君名前なんだっけ?」「向島です」「覚えとく」というやり取りが毎回繰り広げられていました。

いつも制服姿で主に警備を担当しています。いつもニコニコしていて穏やかで丁寧な方、という印象ですよね。

ですがこの向島さんは第41話で本人役で出演していたイチロー選手の義母兄だったことが判明したり、「古畑中学生」では実は古畑の同級生だったことが判明したり、とじつは重要人物だったんですね。

向島財閥の婿養子ですが、一度離婚して東国原の姓に戻っていることもありました。ですが「古畑中学生」では向島になっていてちょっとつじつまの合わないところもあります。

桑原万太郎(伊藤俊人さん)

科学捜査研究所の技官役で伊藤俊人さんも出演されていました。事件が解決した後、今泉は度々桑原の元を訪れて愚痴を言っていました。今泉とは同級生なのですが桑原は早生まれなので年齢が1つ下という設定です。

初登場時は古畑の愚痴を言う今泉に毒物を渡そうとするなど、過激だったのですが、第2シーズンからは物腰が柔らかになっています。古畑と対面したときも普通に接していました。今泉のキャラが立ってきた影響もあるでしょうね。今泉の愚痴を聞いて、慰めの言葉をかけるなど優しい性格です。

先ほどご紹介したスピンオフドラマ「巡査・今泉慎太郎」は今泉と桑原のやり取りが繰り広げられていました。

演者の伊藤さんが亡くなったため、第3シーズン終了以降は登場しませんが、会話の中に出てきました。

花田・花田兄(八嶋智人さん)

第27回に初出場し。その後レギュラーになっています。職を転々としている男でファミレス店員、バーテンダー、タクシー運転手などさまさまな場所で登場します。

勘が鋭く、犯人を的確に指摘するのですが根拠はありません。ある意味最初から犯人を知っている視聴者と同じ目線の人物ですね。

第36回では航空機パーサーとして双子の兄が登場しています。(演者は同じく八嶋さん)

こうして見てみるとレギュラーメンバーだけでもかなり濃いですね。犯人だけでなく、他のキャストに注目して観ても面白いかもしれませんね!

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