第一話ゲスト:森廉
テレビシリーズ第一話で万引きをしようと下ことで湾岸署に連れてこられ、青島とすみれに事情聴取をされる小学生役でした。万引きをした理由として「お金がない」と答えているのですが、実は1994年に放送した織田裕二さん主演の「お金がない!」というドラマで森廉さんは弟役で出演されていたんです。
第一話ではチョイ役だったのですが、その後も2回出演されています。「歳末特別警戒スペシャル」にも出演しているんですよ。
その後、精神保健福祉士として医療刑務所の心理カウンセラーになります。ですが「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」では主犯のノライヌとして様々な事件を引き起こします。
物語の最後で青島に遭い「どこかで会ったことない?」と言われるのですが第一話の小学生だということには気が付かないままに終わります。
視聴者でも気が付いた人は少ないかもしれませんが、脇役でも一人の人生がしっかり描かれていてすごいですね。
第五話ゲスト:伊集院光
第五話にゲスト出演したのは伊集院光さん。伊集院さんはそれほど頻繁にドラマ出演するわけではありませんが、「踊る大捜査線」ではかなり印象に残る犯人を演じていましたね。
伊集院さんの役は元アイドルおたくですみれのストーカー。美少女アニメ「ピンクサファイア」のおたくでその登場人物に似ていたということですみれのストーカーになります。1994年(ドラマスタートの3年前)にすみれに逮捕されていますが2年で出所。1997年この第五話で再びストーカーをし、再逮捕されています。リアルな演技ですごく不気味でしたよね。すみれがおびえるのも分かる、という感じでした。
ちなみにその後の作品にも登場していて、「THE MOVIE2」の時点では刑事責任が取れるかどうか精神鑑定中でした。
スピンオフ作品「弁護士 灰島秀樹」ではフィギアを巡って殺人事件を起こしていて三度目の逮捕をされています。
「THE MOVIE3」では犯人が解放させようとしていた9人の犯罪者のうちの1人だったのですが、精神異常のため医療刑務所に収監されていたため、解放されませんでした。
第10-11話ゲスト:保坂尚輝
TVシリーズ最終エピソードの犯人は保阪尚希さんでした。白波船舶の廃棄鉄鋼運搬船の作業員で、南アジアから密造銃の密輸、密売を行っていました。
以前、和久さんが八王子署にいた時に強盗事件を起こしていて和久さんの部下、大川を殺し海外に逃亡しました。登場したのが物語の終盤ですが、和久さんが定年までに逮捕するといっていた犯人を演じたの保阪さんだった、ということですね。
6年後に帰国しているのですが、街中で職務質問した真下を銃撃したり、青島やすみれに銃をむけるなどかなり危険な人物です。
最後は店から通報され、張り込んでいた青島や室井に確保されました。この、一斉に銃を向けられるシーンは印象的でしたね。「THE MOVIE2」では第一審で審理中でしたがその後は分かりません。
伊集院さんもそうですが、登場した回以外でも存在していてうまく伏線が回収されているのがさすが、という感じですよね。
歳末特別警戒スペシャルゲスト:稲垣吾郎
港区立海峰小学校の卒業制作を壊そうとして、止めに入った女性教諭に負傷させたことで青島に逮捕されます。そして湾岸署にやってくるのですが、別件で押収された散弾銃を使い、湾岸署をジャックしてしまいます。
じつは大凪駅前マンション殺人事件の犯人であり、さらに薬物依存症で物事がうまくいかないと駄々をこねて暴れだしてしまいます。(事件に大きい小さいもないとはいいますが)小さい事件の犯人と思ったらかなり悪い奴だったんですね。
「THE MOVIE3」の解放を求められた9人の犯罪者のうちの1人でしたが、その時にはキリスト教に入信して更生していたため「自身の償いがまだ終わっていない」といって解放を受け入れませんでした。
THE MOVIEゲスト:小泉今日子
「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」の猟奇殺人事件の犯人役として出演していたのは小泉今日子さん。かなりサイコパスな人物でしたね。歯の矯正器具がなんともいえず、不気味でしたよね。
インターネット上で犯罪研究サイトを運営していて世界中の犯罪に精通しています。ですが、警察署に死刑台があると思っているなど常識はずれなところもありました。
真下と雪乃がおとり捜査をして正体に迫っていたのですが、副総監誘拐事件の犯人から電話がかかってきて混乱しているさなか雪乃の手を切りつけて逃走。
ですがその後、死刑を望んで湾岸署に出頭してきます。途中まで、どうやって捕まえるんだろう?とハラハラしたのにあっけなく確保された覚えがあります。
逮捕された後も、コミュニティ上では信者がたくさんいて、犯罪者のカリスマ的存在になっています。個人の犯罪者の中では「踊る大捜査線」シリーズの中で最凶とも言われる人物ですね。
「THE MOVIE2」では刑事責任を負えるかどうかの鑑定中でしたが、人によって判断が大きく異なっていました。「THE MOVIE3」では最初に紹介した森廉さん演じる心理カウンセラー須川圭一を利用して彼を自分の手足のように扱い、自分の死の舞台を用意させました。「THE MOVIE3」でも黒幕的存在でしたね。