映画『冷たい熱帯魚』は実際にあった事件
映画『冷たい熱帯魚』の元となった事件とは1993年(平成5年)、埼玉県熊谷市周辺で起こった殺人でのちに『埼玉愛犬家連続殺人事件』として日本中を震撼させた実際に起こった事件でした。
この事件はマスコミにより連日テレビで報道され、被疑者が顔出しでテレビにその姿が映しだされる状況だったことでも世間の関心も高まっていました。
埼玉愛犬家連続殺人事件とは
逮捕されたのは関根元と、元妻・風間博子。2人は、2009年に死刑判決が確定していましたが、2017年3月27日 、関根元は死刑執することなく東京拘置所で病死しています。風間博子は死刑判決が出た後も一貫して殺人への関与を否定し、2020年9月時点でも再審請求を続け東京拘置所に収監されています。
元死刑囚・関根元の人物像
関根元の人物像がこのようなことでも想像できます。
・弁が立つ
・虚言癖がある
・コミュニケーション能力が高い
・殺人は犬で試さなかった動物好き
・異常な快楽性で遺体を解体
・ヤクザともトラブルを何度かあった
・子供(共犯者山崎博子の連れ子)への虐待
・4番目の被害者女性に死姦行為を行っている
妻の連れ子の証言
関根元自身に子供はいませんが風間博子の連れ後がいます。その風間の息子の証言から子供時代に虐待されていたという事実もあります。
「愛犬家連続殺人」死刑囚息子が語る壮絶な人生 | テレビ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
殺害した理由
そして「邪魔になったヤツを殺す」「欲張りなヤツを殺す」というのは関根元にとってそう感じた、または関根元に対してということなので決して世間一般的にという意味ではないのです。
この事件は経営していたペットショップの資金繰りがきっかけとなって犯行に及んでいます。ただ人を殺して金を手に入れる保険金殺人はしていません。詐欺まがいの取引をしてトラブルになった顧客を殺害します。またヤクザを殺していますが、この時は1件目の殺人に関根元の犯行ではないかと睨み、何か掴み関根元をゆすったことで殺されています。
このことからも邪魔になったヤツ、欲張りなヤツを殺したという関根元の道理に合った殺人ということになります。
関根元が神を信じたその理由

“埼玉愛犬家連続殺人事件”の犯人に殺されかけた…和尚はなぜ助かったのか(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
当時三木大雲氏は大学時代に関根元と知り合っています。大学に通いながら修行僧として仕えていた時期です。なかなか大変な日々の中で唯一、癒されていたのが近くにあったペットショップに行ってワンちゃんに触れさせてもらっているときだったと言います。そのペットショップが関根元のペットショップでした。
あるとき、持参したカメラでワンちゃんの写真を撮っていたところ関根元に勝手に撮るなと怒られます。三木大雲氏は謝ると、関西弁である三木大雲氏に反応し、京都だと知ると自分も京都出身だと告げる関根元。あとにわかったのですがこれは関根元の嘘でその時も三木大雲氏が京都のどこか尋ねると。烏丸(からすま)を「カラスマル」と言い三木大雲氏が「?」となる場面もあったと言います。こんな場面を知ってもやはり”虚言癖”と言われているのがわかります。
そんなことから親近感を持たせ仲良くなりそして起こる「ロシアンコーヒー事件」....。
「コーヒーでも飲んでいけ」“埼玉愛犬家連続殺人事件”の犯人に殺されかけた…和尚はなぜ助かったのか | 文春オンライン