『銃夢』とは?
OVA版『銃夢』
原作コミックのマカク編・ユーゴ編の内容を再構成したもので、短編的なボリュームにはまとめられてはいるものの、アメリカの映画『アリータ:バトル・エンジェル』が制作されるキッカケになりました。
今回の記事では、こちらのOVA版『銃夢』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『銃夢』の本編動画・ストーリー
舞台は遥かな未来世界―――。栄華を誇る空中都市ザレム、その真下には膨大な廃棄物の山が広がっており、ザレムと地上はパイプ状のラインによって繋がっていました。地上の住人たちは荒廃したクズ鉄の街で、絶望的な暮らしを強いられていたものの、独自の工業文化を発展させ、身体の一部をサイボーグに改造する技術は一般的なものとなっていました。
イドは少女を自宅に連れ帰ると、新しいボディーを与えて治療。すると少女は意識を取り戻すも、以前の記憶を失なっており、自分の名前も分からない状態でした。イドは改めて彼女に『ガリィ』と名付け、共に生活することになります。
一緒に暮らすうち、イドにはガリィに隠れてコソコソ出掛けるように。たまたまその姿を見て、ガリィはイドの後を追うことにしました。そこでガリィが見たものは…
荒廃した街で、夢をもって逞しく生きるユーゴ。そんな彼にも裏の顔があり、夜な夜なサイボーグを襲っては脊髄を奪う強盗に明け暮れていました。ユーゴは犯罪に手を染めながらも、1000万チップもの大金を貯め、空中に浮かぶ都市ザレムで暮らすことを夢見ていたのです。
しかし、悪事がバレてしまい、ユーゴは賞金首として指名手配されてしまいます。街の賞金稼ぎから追われる立場となったユーゴは、とうとう逃げ場を失ない致命傷を負ってしまうでした…
OVA版『銃夢』の魅力とは?
二面性をもつ登場人物たち
ユーゴも好青年に見えて、裏では脊髄強盗に手を染める犯罪者でした。イドに想いを寄せる女性医師チレンも、目的のためには手段を選ばないように見えましたが、最後には人間としての優しさを取り戻しています。
このように登場人物たちのもつ二面性は、意外性として機能し、堪らない魅力となっています。善に見えて悪、悪に見えて善といったサプライズとして機能しており、物語として、先の展開を面白くしているように思えます。
戦闘シーンの格好良さ
そういった背景のため、凶悪で屈強な賞金首たちを次々に退治してしまうような強さを備えています。俊敏な動きに加え、ここぞというときに見せるパワーも大柄のサイボーグを凌ぐほどのものです。
柔道に”柔よく剛を制す”といった格言がありますが、まさに、それを具現化したような格好良さがありますよね。アニメーションとしても、よく動くし、どの格闘戦においても見せ場があって、ついつい惹き込まれてしまいます。
ベクターの徹底した悪役ぶり
OVA版『銃夢』の登場人物のなかで唯一、二面性のない悪役ベクター。絶大な権力を持つ存在でありながら、裏でも犯罪に手を染めて金儲けをしています。ここに関しては、分かりやすいほどの勧善懲悪ですよね。
ベクターの声を演じているのは、レジェンド級の声優・千葉繁さん。この印象から彷彿させるのは…