大映テレビ
大映テレビ、といっても知らない方が多いのかもしれないですね。東京に本社を置く主にテレビドラマの制作を請け負っている会社です。が、そう言われてもピンとこないですよね。
60年代に「ザ・ガードマン」で大ヒットを飛ばし、70年代には「おくさまは18歳」をはじめ岡崎友紀を主演にした作品群や山口百恵で有名な「赤いシリーズ」を制作した会社ですと言えば「あぁ、あそこか」とお気づきになる方もあるかと思います。
で、この大映テレビですが、60年代、70年代にもヒット作を多数作っているのですが、80年代、特に80年代の大映テレビは凄かったのですよ。「あまりにも凄かった」と、そう叫ばずにはおれません!ということで、80年代の大映テレビ制作の作品を集めてみました。
噂の刑事 トミーとマツ
80年代の大映テレビ第1作は国広富之、松崎しげる主演による「噂の刑事トミーとマツ」です。70年代の大映テレビの男優といえば、宇津井健に石立鉄男。この二大巨頭に続けとばかりに80年代に入ると先ず台頭してきたのが国広富之です。甘いマスクとはよく言ったものですね。女性のハートを鷲掴みにしました。
噂の刑事トミーとマツ
凸凹コンビとはまさにこの事か!役柄的にもですが、見た目に大きく異なる国広富之と松崎しげるが実に良いコンビネーションを見せてくれます。第2シリーズが作られたのも頷けますよ。
ヒロインは石井めぐみですね。好きだったなぁ。。。
そう言えば、大映テレビは70年代には岡崎友紀に山口百恵とメインとなる女優を据えて多くの作品を作っていたのですが、80年にはそういった圧倒的に存在感のある女優、ひとりに偏ったキャスティングはあまりしていないですね。それだけに様々な個性的なヒロインが登場しているというわけです。
秘密のデカちゃん
70年代には大映テレビの顔、常連といっても良かった宇津井健が、80年代になるとすっかり姿を見かけなくなる中、もう一人の顔である石立鉄男は相変わらず絶好調です。
その石立鉄男が主演する80年代最初の大映テレビ作品「秘密のデカちゃん」。
秘密のデカちゃん
う~ん、この設定。結婚しているのに周囲には秘密という設定は「おくさまは18歳」から続く大映テレビの十八番ですね。70年代、80年代のラブコメを代表する設定といってもいいでしょう。
リアリティを重視する現在の若者にはウケないんでしょうかねぇ。まぁ、確かにリアリティはないです。ないですが、ほのかなエロチシズムとロマンスがありますよ。昭和男にはこれがたまらんのです。
ヒロインは大場久美子。カワイイ。もうね、この頃の大場久美子は文句なしですよ。
高校聖夫婦
結婚秘密設定のドラマは「秘密のデカちゃん」に続いて1982年に竹本孝之、石井めぐみコンビによる「だんなさまは18歳」が制作されました。で、結婚秘密設定の変形ともいえるカモフラージュ結婚設定のドラマ「高校聖夫婦」が1983年に放送されます。
「高校聖夫婦」の主役は伊藤麻衣子、鶴見辰吾。伊藤麻衣子はこれがデビュー作です。
高校聖夫婦