『エイジ』とは?
劇場版アニメ『エイジ』
原作マンガの連載から5年の月日を経て、1990年に、原作を忠実に再現するかたちで制作された劇場版アニメ。今回の記事では、こちらの劇場版『エイジ』の内容を中心に紹介させていただきます。
『エイジ』の本編動画・ストーリー
英児の母親はボクシングジムを経営しており、兄・攻児郎もプロボクサーとして活躍していました。そんな家柄に生まれた英児でしたが、名ボクサーと言われながらも、ピークを過ぎて負け越すようになった父親の姿しか知らず、ボクシングに対してネガティブな印象を持つようになっていました。
圭児郎のトレーナーを務めていた老人・乃木大吾は英児の喧嘩する姿を見て、父親譲りのボクシングの才能を見出します。乃木は英児にボクシングの道に進むように促しますが、英児はボクシングに興味を示さず、自分のやりたいように過ごす日々。
ある日、英児の態度が高校のボクシング部に所属し、圧倒的な強さで活躍する先輩・草薙直矢の逆鱗に触れ、ボクシングのリングで決着をつけることに…
『あしたのジョー』との比較
その点、『エイジ』は当時の時代背景に合わせた内容になっていますね。
孤児で少年院行きになるという『あしたのジョー』の展開はインパクト抜群ですが、リアリティーには欠けると言わざるを得ないです。
そして、ライバルの存在も欠かせません。矢吹丈にとっては力石徹、英児にとっては高校の先輩・草薙直矢の存在がボクシングを始めるきっかけとなり、その心情に大きく関わってくるところも似ていますよね。
『はじめの一歩』との比較
ただ、『はじめの一歩』は幕ノ内一歩だけではなく、登場する全てのボクサーに焦点を当てた構成となっているのも事実です。そう考えてみると、世界チャンピオンとなって活躍している登場人物・鷹村守は『エイジ』と共通している部分が多いのではないでしょうか。
鴨川会長にボクシングの才能を見出され、本人は嫌々ながらもプロデビューしたという流れは、少し『エイジ』のストーリーと似ています。
名トレーナーである『はじめの一歩』の鴨川源治、『エイジ』の乃木大吾もイメージが重なりますよね。意外と共通点が多いことが見えてきました。
劇場版アニメ『エイジ』の魅力とは?
有名タイトルのボクシング漫画・アニメと共通したポイントが幾つも見られ、登場人物のキャラクター性やストーリー展開の面白さには安定感があります。自分自身の兄が目の前で負けてしまったところに触発され、ボクシングを始めようとするのも格好良いですね。
しかし、劇場版アニメ『エイジ』の本編は、英児がボクシングの道を歩むことを決めたところで終わってしまいます。続編が制作されなかったのは残念でなりません。続きは『エイジ’85』『エイジ2』といったコミックをご覧になってくださいね。