1983年『第25回日本レコード大賞』
制作:TBSテレビ
放送期間:1983年12月31日
放送時間:土曜19:00 - 20:54
視聴率:32.7%。
司会は、アナウンサーの高橋圭三が最後の司会として通算15度目をつとめた(以後は審査委員になる)。ほかに、司会4度目となる女優の竹下景子と、2度目となるアナウンサーの松宮一彦が行った。
日本レコード大賞 「矢切の渡し」 細川たかし

「矢切の渡し」
歌手:細川たかし - 2年連続2度目。
作詞:石本美由起
作曲:船村徹
編曲:薗広昭
前年の第24回日本レコード大賞「北酒場」に続いての受賞だったので、日本レコード大賞史上初の2年連続大賞受賞歌手となった。もとは1976年にちあきなおみのシングル「酒場川」のB面曲として発表された楽曲を、細川たかしがカバーしてヒットした。オリコンチャートでは3週間のあいだ第1位を独走、1983年度年間2位を獲得。第12回FNS歌謡祭・グランプリ、第9回日本演歌大賞・大賞も受賞した。同年の第34回NHK紅白歌合戦でもこの曲を歌唱し、大トリをつとめた。
最優秀新人賞 THE GOOD-BYE(曲:「気まぐれONE WAY BOY」)

「気まぐれONE WAY BOY」
歌手:THE GOOD-BYE
作詞:橋本淳
作曲:山本寛太郎
編曲:甲斐正人
1983年9月1日に発売された、THE GOOD-BYEのデビュー・シングル。バンドの結成は1983年で、当初は野村義男のソロデビュー時のバックバンドとしてオーディションを行った。名称は「ヨッちゃんBAND」から「野村義男 & The Good-Bye」を経て、デビュー時に「The Good-Bye」になった。
最優秀歌唱賞 「越冬つばめ」森昌子

「越冬つばめ」
作詞:石原信一
作曲:篠原義彦
編曲:竜崎孝路
森昌子の41枚目のシングルで、1983年8月21日にリリースされた。「夢想花」等で知られる歌手・円広志が、本名の篠原義彦名義で作曲をしている。同年末の第34回NHK紅白歌合戦では、歌の途中で感極まって涙を流す一幕があった。それから18年後の2001年には、第52回NHK紅白歌合戦で森昌子ヒットソングメドレーとしてこの曲も歌唱した。
金賞
「家路」岩崎宏美

「家路」
作詞:山川啓介
作曲・編曲:木森敏之
岩崎宏美の32枚目のシングルで、1983年8月21日に発売された。同年末の第34回NHK紅白歌合戦には紅組トップバッターとして出場した(初出場以来の8年ぶりで2回目の出場)。
「エスカレーション」河合奈保子

「エスカレーション」
作詞:売野雅勇
作曲:筒美京平
編曲:大村雅朗
河合奈保子の13枚目のシングルで、1983年6月1日に発売した。売り上げは約35万枚を記録し、河合奈保子の楽曲の中では最大のヒット・シングルとなっている。
「ガラスの林檎」松田聖子

「ガラスの林檎」
作詞:松本隆
作曲:細野晴臣
編曲:大村雅朗
1983年8月1日に発売された、松田聖子の14枚目のシングル。第14回日本歌謡大賞・最優秀放送音楽賞、'83あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭 ゴールデングランプリなども受賞。
「ギャランドゥ」西城秀樹

「ギャランドゥ」
作詞・作曲:もんたよしのり
編曲:大谷和夫
西城秀樹の44枚目のシングルで、1983年2月1日に発売された。この楽曲をリリースするにあたり散髪し、サイドの髪が耳を出すほど短くなった。これはデビューしてから初めてのことだった。
「そんなヒロシに騙されて」高田みづえ

「そんなヒロシに騙されて」
作詞・作曲:桑田佳祐
編曲:若草恵
サザンオールスターズの楽曲をカバーして、1983年8月21日にリリースしたもの。1983年末の第34回NHK紅白歌合戦には4年連続通算6回目の出場をし、この曲を歌唱した。
「春なのに」柏原芳恵

「春なのに」
作詞・作曲:中島みゆき
編曲:服部克久・J.サレッス
柏原芳恵の楽曲の中では「ハロー・グッバイ」に続くヒット作品。柏原芳恵の書籍『恋人模様』では「芳恵が選んだシングルA面曲ベスト5」の1位にこの曲を挙げている。
「ピエロ」田原俊彦

「ピエロ」
作詞:来生えつこ
作曲:網倉一也
編曲:大谷和夫
1983年2月に田原俊彦が発売した13枚目のシングル。当初、「ピエロ」の歌詞は「片思いキック」の歌詞だったため、両曲の歌詞を入れ替えても歌えるようになっている。
「ミッドナイト・ステーション」近藤真彦

「ミッドナイト・ステーション」
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
編曲:佐久間正英
近藤真彦の9枚目のシングルで、1983年1月20日に発売された。「弾丸みたいにぶっとばすのさ 曲りくねったヘアピン・ロード」で始まる、愛しい女を追いかける男を歌った楽曲。
「め組のひと」ラッツ&スター

「め組のひと」
作詞:麻生麗二
作曲:井上大輔
編曲:井上大輔・ラッツ&スター
「シャネルズ」から「ラッツ&スター」へグループ名を改名した後に初めて出されたシングル。セールスは約60万枚を超えた。オリコンチャートで週間1位、1983年度年間10位を獲得。
新人賞

岩井小百合(曲:「恋あなたしだい」)
大沢逸美(曲:「ダンシング・レディ」 )
小野さとる(曲:「よこはまチャチャ」)
桑田靖子(曲:「もしかして・ドリーム」)