『はじめの一歩』とは?
はじめの一歩
幕ノ内一歩VS島袋岩男
今回注目する幕ノ内一歩と島袋岩男の試合は『海人対決』というキャッチフレーズが付けられ、この試合を通じて『海人』という言葉が広く知られるようになりました。そう考えると、このコンテンツが世の中に与える影響力はとても大きいですよね。
幕ノ内一歩
一歩は圧倒的な強さで日本タイトルの3回の防衛を果たし、チャンピオンとしても成熟してきたかのように思われました。しかし、一歩に試合を申し込んでくる挑戦者は後を絶たず、チーズチャンピオン(穴だらけで弱点が多い)という印象を持たれたままでした。
デンプシーロール
一歩の代名詞となったデンプシーロール。しかし、この技こそ、一歩がチーズチャンピオンと呼ばれてしまう理由にもなっています。ところが一歩はそのことを自覚しておらず、絶対に破れない必殺技に昇華しようと躍起になるのでした。
島袋岩男
沖縄では漁師をしており、尋常ではない心肺機能をもつ挑戦者。これまでの展開としては珍しく、島袋は一歩よりも小柄な体格をしています。しかし、ただ小さいだけではなく、鍛え抜かれた筋肉の鎧をまとっており、幕ノ内よりも遥かに馬力がありそうです。
デンプシーロール破り
島袋はデンプシーロールを破ることを公言しており、そのことは一歩も気にしている様子です。果たして、どのような方法でデンプシーロールを破るというのか、本当に破ることはできるのか、ここは今回の試合の注目するべきポイントだといえるでしょう。
海の底での対決
『海人対決』たる由縁といえる要素。度々、島袋の口から出る言葉ですが、その意味するところを試合まで明かされることはありませんでした。
唯一、その言葉に反応していたのは一歩のトレーナーである鴨川会長です。そもそも一歩は練習量の多いボクサーですが、海の底での対決に負けない体づくりをするため、今回はさらにハードなトレーニングを積んで試合に臨みます。
試合の見どころ
ゴングが鳴ると打ち合いとなる両者でしたが、小さいながらも、圧倒するような筋肉の鎧をまとう島袋のパワーに、さすがの一歩も圧倒される展開となります。一歩にしては珍しく、一定の距離を保とうとしますが、すぐに距離は詰められてしまい、やはりクロスレンジでの打ち合いに発展していくのでした。
島袋のデンプシーロール破り
デンプシーロールが始まるとガードを固めて防戦一方になった島袋。しかし、一歩の連打でガードが壊れたそのとき、一歩のパンチをかわそうとせず、相打ち覚悟で自分のパンチを当てにいったのです。デンプシーロールは振り子運動によって左右の強打を連打で畳み込む攻撃。その連打、全てに相打ちというかたちで、島袋は真っ向勝負を挑んできました。
結果として、一歩のデンプシーロールの回転は止められてしまいましたが、相打ちだったことで、島袋も無傷というわけにはいかず、お互いに深刻なダメージを負うことになります。
深い海の底での戦い
息する余裕すら与えてもらえなかった一歩は酸素欠乏症となってしまい、まともに動けない体にされてしまいましたが、それは島袋も同じで無呼吸でボディーブローを続けたことによる負債を抱えていたのです。これこそが島袋が言う『海人対決』であり、海の底での対決と語っていたものの正体でした。
犠牲を払って、我慢比べをしようとする島袋。それは強靭な肉体をもち、漁師として育まれてきた強い心肺機能によるもので支えられていました。圧倒的に島袋優位に進む試合展開に、一歩はどのような抵抗を見せるのでしょうか。
今回の見どころはここで締め括らせていだきますので、続きは原作コミックなどでご覧になってくださいね。
幕ノ内一歩VS島袋岩男 戦のまとめ
今回の記事で紹介した幕ノ内一歩VS島袋岩男の試合はアニメ化されていて、原作コミックだけではなく、映像でも存分に楽しむことができるのです。
原作コミックを読んだり、アニメ版を視聴していると、こちらも呼吸が苦しくなってくるような錯覚を覚えます。どちらが勝ってもおかしくない接戦で、見応え充分の試合です。
そして、この試合は一歩にとって最大の強敵(狂敵)といえる沢村との決戦へとつながっていきます。一歩と沢村の試合についても、振り返っていくつもりでいますので楽しみにしていてくださいね。